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まほろ界隈逍遥生々流転日乗記

炎のランナー 「CHARIOTS OF FIRE」(炎の二輪戦車)

2013年07月13日 | 日記
10日海老名の東宝シネマズ8で「炎のランナー」(1981年イギリス、監督;ヒュー.ハドソン)を観る。

テレビで“眺めた”ことはあったがちゃんと向き合うのは初めて。大学生だった日本公開当時、ファッション雑誌でアイビー調のファションからも注目!なんて書かれ方をしていた。今回はそのあたりも確かめてみたかったが、ケンブリッジ大学キャンパス風景と外政たちの来ているセーター、コートなどなかなかの英国調オーセンテイックぶり。

 ヴァンゲリス作曲のテーマ曲はLPで借りて聞いたことがあるが、あらためて冒頭画面に流れる音には感動した。学生たちが集団で海岸を走ってトレーニングに励む姿が映され、次第にカメラが引いて周辺の遠景が収まりフェードアウトしていく画面だ。有名なテーマ曲はこことラストの制作関係クレジットに重ねて二度流される。

 戦前のオリンピック風景(パリ大会)も貴重なものだ。陸上短距離は一レース6人で競い、スタートの各人の位置決めは、なんとシャベルのような道具で凹みを選手自身が掘って決めるスタイル。現在のイベント化したオリンピックとは隔世の感があり、観客の容姿も含めてまことにスポーツの人格・人生が密接に結びついていた時代の人間臭いヒューマンドラマなのである。