ひとり言

日記のように、出かけた事や思った事をひとり言で書いてみます。

西宮神社でひとり言

2011年01月16日 | Weblog
2011年が始まった。列島は厳寒にさらされ日本海側は大雪に埋もれた。日本の外交も2012年を控え、激しい年になりそうだ。昨年の尖閣や北方列島問題があったからではないが、本当に国家としてしっかりしてほしい。政治家やマスコミを批判することは簡単だが、問題は国民自身の自立が出来ていない事だ!何でも人のせいにして、自分の責務には全く無関心の人が多すぎる。無差別、通り魔殺人は、その動機を社会や人のせいにする典型的な自己責任放棄だ。他責(人の責任にする)現象は日常でも多く見られる。「禁止って書いてないから…」「みんながやってるから…」等など切りが無い。その反面自分の権利だけは主張する。本当に困った国民になってしまった。
 十日戎には開門と同時に境内を駆け抜ける、福男選びの神事で有名になった西宮神社へ初詣に行った。祭神の蛭子命(ヒルコ)は古事記で国産みの際、伊弉諾岐命と伊弉諾美命との間に生まれた最初の子である。しかし不具であったため葦の舟に入れて流され、子の数には数えられなかった。その子が西宮の浜に漂着して祭られた。エッ!自分の子供を捨てるなんて、神も仏もあったもんじゃない!これも古代の常識内らしい。「えびす」も戎、恵比寿、夷、蛭子などいろいろ書かれるが、「えべっさん」は、大国主神と言われているし、また事代主神(コトシロヌシ)とも言われる。えべっさんが鯛を抱え釣竿を持っているのは、美保関で釣りをしていた所へ、国譲りを迫れた事代主神が、海中の青柴垣に身を隠した神話に由来する。蛭子神にしても事代主神にしても悲しい神だが、人形遣い(くぐつまわし)などの芸人や漁師、そして商売人達に祭られて、商売繁盛のにこにこ顔の神様になった。
 わが国も、TPP・外交など山積する課題を越え、えべっさんのように国民が商売繁盛でにこにこ出来る様に願いたい。そのためにも一人ひとりが、自分の事だけを考えず、もっと周りの人の事や、ひいては子孫や国家の事も考えて行動していかなければならない。