ひとり言

日記のように、出かけた事や思った事をひとり言で書いてみます。

オノコロ島でひとり言

2009年08月12日 | Weblog

お盆Weekで、高速道路の1000円割引が拡大されたので淡路島へ行きました。明石海峡大橋を渡るのに通常2300円が1000円で行けるのはありがたい。民主党が政権を取ればこれも無料になるのだろうか?
 さて、日本列島はどの様にできたか知っていますか?何と泥沼のようなカオスの世界からイザナギとイザナミがオノコロ島を拠点に日本列島を生み出したのです。

天津神(アマツカミ)達は、伊耶那岐命(イザナギ♂)と伊耶那美命(イザナミ♀)に「この漂っている国土を有るべき姿に整え固めなさい。」と命じ、天の沼矛(アメノヌホコ)をお授けになった。そこで二神は天の浮橋の上にお立ちになって、その沼矛で国土を掻きまわした。沼矛を引き上げると、沼矛の先から滴る潮(塩)が積もって島になった。これを淤能碁呂島(オノゴロシマ)という。
伊耶那岐命・伊耶那美命が淤能碁呂島に降りてみると、その島には天の御柱と八尋殿(ヤヒロドノ)があった。  

イザナキ:「貴女の身体はどのようにできているのですか。」
イザナミ:「私の身体はほぼ整っているのですが、足りない所が一箇所だけあります。」
イザナキ:「私の身体は既に整っているのですが、それが高じて余った所が一箇所だけあります。だから、私の身体余った所で貴女の身体の足りない所を挿し塞いで国を生もうと思います。それでどうでしょう?」
イザナミ:「ええ,結構ですわ。」
イザナキ:「それならば、私と貴女でこの天の御柱のまわりをめぐって出会い、寝所で交わりをしましょう。貴女は右からまわって下さい。私は左からまわりましょう。
そして、二神がその方法に同意して柱をめぐり出会った時に、まず伊耶那美命が声をかけた。

イザナミ:「まぁ、なんて素敵な方なの!」
イザナキ:「あぁ、なんて素敵なひとなんだ!」
イザナキ:[……女性が先に言うのは良くなかったのでは?」

とは言うものの、二神はそのまま交わって子を生んだ。
しかし生まれた子は水蛭子(ヒルコ)と淡島(アワシマ)だった。
二神は困ってしまって天津神に相談した。すると、天津神は「女性が先に言葉を言ったのがよくなかったのだ。もう一回やりなおしなさい。」と指示した。
そこで、再び二神は天の御柱をめぐり出会った。今度は先に伊耶那岐命が声をかけた。

イザナキ:「あぁ、なんて素敵なひとなんだ!」
イザナミ:「まぁ、なんて素敵な方なの!」

こう言い終わって交わると次々に子が生まれた。

1.淡道島 淡路島       8.伊予の二名島 四国
2.隠岐島 隠岐島       9.築紫島 九州
3.伊岐島 壱岐島      10.津島 対島
4.佐度島 佐渡島      11.大倭豊秋津島(オオヤマトアキツシマ) 本州
5.吉備児島 児島半島  12.小豆島(アズキシマ) 小豆島
6.大島 瀬戸内海大島  13.女島(ヒメジマ) 姫島
7.知詞島(チカノシマ) 五島列島 14.両児島(フタゴシマ) 男女群島ならん

思った程の混雑もなく、明石海峡を渡り、西淡三原IC(南あわじ)まで快適なドライブで、すぐに「おのころ島神社」の大きな鳥居に迎えられた。田園地帯の真ん中で、どうして「島」?と不思議に思ったが、神社は丘になっており、大昔はこの辺まで水位が上がって、島の様になっていたのだろうと思う。残念ながら社殿は大きくも古くもなく、シンボルの大きな鳥居とは不釣合いで、太古のカオスの世界を感じることはできなかったし国生みの感激もなかった。気を取り直して、多賀の伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)へ向かった。神宮と格が高いだけあって、立派な神殿や拝殿で淡路一の宮にふさわしい。ここはイザナミが国生みを終えた後、多賀の地に幽宮(かくりのみや)を構えそこに鎮まったと記された場所に由来する。余談だが、この幽宮は滋賀の多賀大社と意見を分けている。丁度拝殿では巫女さんが舞を踊っていた。真夏の暑い昼下がりの拝殿から、乾いた鈴の音が境内に響く。そして太鼓の音がどんどんと響き心を取りもどす。日本列島がこの地から生まれた話だが、次々と生まれる島は大和政権の支配下地域に思える。
 新政権誕生の直前でマニフェスト論議が絶えないが、この国のビジョンが明確でないと、どの政党のマニフェストも評価が厳しい。日本は国のでき方もカオスだし、これからの未来も曖昧で進んで行くのだろう。私の人生も行き当たりばったりの、いざとなったら難儀な事になる、イザナンギ人生だ!