壹岐・対馬の旅
師走の都会の喧騒に反し、音のない空白の時間が流れている。
32年間勤めた企業を退職し、先の見えない次の階段への踊り場でたたずんでいる。
大きな川の流れの中に細く踏ん張る杭のように…
時間ができれば行こうと思っていた対馬が頭に浮かんだ。
縄文時代から朝鮮半島と北九州との往来があり、その拠点になっていた対馬。天智天皇の白村江の戦、そして元寇の時も、また豊臣秀吉の侵略出兵の時も拠点となり、まさに古代日本の表玄関である。そんな歴史的な場所は今どうなっているのか、本当にあの玄界灘を丸木舟で行き来できるのだろうか?そんな思いが強くなって川の流れに逆らって立っている杭が動き始めた。
師走の都会の喧騒に反し、音のない空白の時間が流れている。
32年間勤めた企業を退職し、先の見えない次の階段への踊り場でたたずんでいる。
大きな川の流れの中に細く踏ん張る杭のように…
時間ができれば行こうと思っていた対馬が頭に浮かんだ。
縄文時代から朝鮮半島と北九州との往来があり、その拠点になっていた対馬。天智天皇の白村江の戦、そして元寇の時も、また豊臣秀吉の侵略出兵の時も拠点となり、まさに古代日本の表玄関である。そんな歴史的な場所は今どうなっているのか、本当にあの玄界灘を丸木舟で行き来できるのだろうか?そんな思いが強くなって川の流れに逆らって立っている杭が動き始めた。