本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

やっぱり野球はベースボールではないってか!?(増補版)

2008-08-23 13:40:46 | 社会
昨日朝の珠ちゃんTVでは大谷さんが釜ヶ崎の夏祭りの取材に入っていた。彼は元大阪読売の社会部記者で釜ヶ崎の事情には詳しいらしい。テレ朝はこうしてちょくちょく釜ヶ崎の取材に来るが(最近はチェックしていないけれど)釜ヶ崎報道に熱心なのは読売であって朝日ではない。朝日の記者は読売ほど釜ヶ崎の各支援団体とのコネがない。取材網がないのだ。政党関係で言えば、例えば共産党や公明党は一般に「弱い者の味方」を標榜している政党だが、彼らは日本で一番貧しい人たちが流れ込んで来ている釜ヶ崎の住民の救済には熱心ではない。ずばり「票にならない」からである。強いてあげれば社民党が目を向けているという程度だろう。で、70年代には所謂「釜ヶ崎暴動」が頻発して警察機動隊と労働者との衝突が日常的に繰返されたが、今年6月にも数十年ぶりで「暴動」が起きたというのである。遺憾ながら私は衝突の現場には行っていないが、或る夜釜ヶ崎を通りかかったら(あそこは狭い一角だが)街が静まり返っていて、処々の街角では警備の機動隊が息を押し殺すようにしてものものしい警戒態勢を敷いていた。久しぶりに見るジュラルミン盾の放列だった。「これは何かあったんだな」とすぐ知れたが、機動隊の一人に「何かあったんですか」と聞いてみたが無言で頷くだけだった。重ねて「新聞に載るようなことですか」と訊いたがそれも黙って頷くだけだった。殺人事件でもあったのかと、翌朝気になって新聞を見たが釜ヶ崎の記事はなかった。あとになって「炊き出しの会」のビラでわかったが、何かの事件で或る人が不当な取調べを受けたためそれに抗議する行動が過熱して衝突にまで至ったようだ。(それが「暴動」と呼べるほどのことだったかどうかは私は疑問だが。)テレビでは大谷さんが『NPO釜ヶ崎支援機構』の山田氏と機構が運営する喫茶店で話し込んでいたが、彼らNPOはシェルターや清掃事業の運営等、市からの委託事業で食っている連中だ。市側から言わせれば「民活導入」ということか「やっかいな仕事はNPOに任せる」というスタンスである。元々は全共闘運動の流れを汲む連中が『カマキョウ』を作り、それがあちこちに分裂して互いに反目しあい個々まちまちに支援活動を繰広げているから山田氏らを「市の手先」と決めつける人も少なくない。市からは文字通り一円も貰わず専らカンパに頼って連日「炊き出し」をしている人たちもいる。 . . . 本文を読む