本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

メディアの小沢バッシングは止まないが・・。

2010-06-04 09:24:11 | 政治
解散して衆参同日選挙の見通しと可能性
【政治・経済】
2010年6月3日 『日刊ゲンダイ』掲載

 鳩山辞任が2日になったのは、どうしても4日までに次を決めて、週末の世論調査に間に合わせるためだろう、という見方がある。
 新首相がどれだけの支持率を出せるのか。それ次第では「ダブル選挙もありなのではないか」とささやかれている。
 菅直人財務相の元政策秘書でジャーナリストの松田光世氏は「菅さんが首相になれば、間違いなくダブルになると思う」と断言する。理由は3つだ。
「これまで民主党は、民意を問わず、首相の首だけすげ替える自民党の政権タライ回しを厳しく批判してきました。だとしたら、トップが代わった以上、解散して民意を問うのがスジです。しかも、自民党は衆院選については何の準備もしていない。候補者も集まっていないし、金もない。衆院選の小選挙区と比例に重複立候補する場合、供託金だけで1000万円近くかかる。公認料は300小選挙区で30億円です。そんなカネはないから、派閥の領袖や大臣経験者が1億円ずつ銀行から借りるか、なんて話になっている。そのうえ、ダブル選挙になれば、与党は不利になりがちな参院選のデメリットが軽減される。参院でもそこそこ勝てる可能性が出てくるのです」
 衆院の中間選挙のような参院選はどうしても、与党の中間評価のような位置付けになる。つまり、必ず、与党に厳しく出る。しかし、ダブルにすれば、中間評価の選挙から、政権選択の選挙になる。今度の場合は、政権交代の是非が争点になる。民主に勝機が見えてくるのだ。
 ここまで腹をくくって、新首相が決断できれば、民主党が息を吹き返す可能性も出てくる。

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 小鳩2トップの交代で民主党の支持率がとてつもなく跳ね上がれば別だが、ダブル選挙はまずあり得ない。それは丁半博打みたいなものでメディアと野党各党を喜ばせるだけである。黙っていても衆院300議席はあと3年続くのだから、民主党にとってこんなに有難いことはないのである。

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<スコープ>菅氏『脱小沢』にカジ 支持確保へ決断

2010年6月4日 『東京新聞』紙面から

 民主党代表選に立候補する菅直人副総理兼財務相は三日の記者会見で、小沢一郎幹事長と距離を取る姿勢を鮮明にした。小沢氏に批判的な議員の支持を一身に集めた結果だ。「クリーンな民主党に戻ろう」と呼び掛け、小沢氏と道連れ辞任する鳩山由紀夫首相との盟友関係を強調。これまで小沢氏と微妙な間合いを取ってきた姿勢を一転させた。 (政局取材班)

 菅氏が三日夜の出馬会見で「しばらく静かにしていただいた方がいい」と、小沢氏に「謹慎勧告」したのに対し、菅氏を支持するグループからさえも驚きの声が上がった。菅氏の側近は「予定になかったことを言ってしまった」と語った。

 菅氏はさらに、二、三両日、小沢氏に出馬の報告をするために面会を求めたが、連絡が返ってきていないことを明らかにした。政局の機微に触れる政治家同士の調整を表に出すことを極端に嫌う小沢氏を刺激したことは間違いない。

 菅氏は、好んで小沢氏を敵に回すつもりはなかった。百五十人ともいわれる小沢グループの支援は欲しかったに違いない。ただ、小沢氏の「操り人形」と受け取られかねない言動は避けなければならない事情もあった。

 岡田克也外相、前原誠司国土交通相、枝野幸男行政刷新担当相、野田佳彦財務副大臣ら、菅氏支持に回った主要議員は事実上、小沢色の一掃を期待している。菅氏が小沢氏に協力を求めた瞬間、こうした支援が離れる構造になっているのだ。

 菅氏はこれまで小沢氏と関係が悪かったわけではない。代表だった二〇〇三年に小沢氏が率いた旧自由党との合併を実現。小沢代表時代には、代表代行として支えた。鳩山政権の発足後も、小沢氏の政治資金をめぐる事件に対する論評には細心の注意を払ってきた。

 かといって鳩山首相と小沢氏のようなもたれ合いの関係ではない。市民運動出身の菅氏は、自民党中枢を歩んできた小沢氏とは、政治家として肌合いが違う。〇六年には代表の座を争って敗れた。〇九年五月に小沢氏が代表を退いた直後には小沢氏批判を口にしたこともある。

 付いたり離れたりの関係が長い分、小沢氏の思考回路や政治手法は知り尽くしている。党内から小沢氏の影響力を排除するのは極めて難しいことも分かっているが、小沢氏による二重権力構造こそが民主党政権の最大の問題との声が高まる中、菅氏もハンドルを真ん中から脱小沢氏に切った。

 「これまで代表選で何回も負けている。よろしく頼む」。菅氏は三日、支持を約束した玄葉光一郎衆院財務金融委員長の手を強く握った。すでに党内で「オールドネーム」(中堅)との声もある。今回、敗れるようなことがあれば、首相の座は厳しくなる。また、小沢氏との全面的な抗争になれば、勝ったとしても今後の党・政権運営はやりにくい。菅氏は実は苦しい立場にある。

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(熟慮中)

さて、8日(火)発表予定の組閣人事であるが、急場のことなので基本的にあまりいじらない方針だそうで、私に言わせれば岡田・北沢留任では外交は「忠米亡国」「沖縄生贄」の自民党+霞ヶ関の路線踏襲そのものである。自民党の平沢議員が「普天間問題では岡田・北沢にも重大な責任があるのだから彼らの留任は筋が通らない」と今日(7日)のテレビで指摘していたのは全くの正論なのである。

 結局今度の新内閣でやったことは①「小鳩の表紙取替え」と(恐らくは)②「小沢色一掃」「小沢外し」だけになるだろう。何のためかと言えば①参院選挙対策(これには当然メディア対策も含まれる)②他派閥(反小沢・非小沢グループ)の支持取付けのために、である。
 これだけでもJNN世論調査によれば、(まだ2トップが退いただけで閣僚も党三役も正式には決まっていないというのに!)管さんの支持率は66.7%に跳ね上がったというのだから、民主党サイドとしてはとりあえずはホッと胸を撫で下ろしたことだろう。自公、みんなの党はこれでは困ると「小沢隠しだ」と馬鹿の一つ覚えで尚も小沢追求に固執しているが、これではここしか攻め手がないことを自分で告白しているようなお寒い話で、新内閣には痛くも痒くもないだろう。

 管さんのグループは元々40人程の小派閥なので他派閥からの援助・協力がなければ総理になんかなれる筈もない。イラカンとしては150人の最大派閥=小沢派の全面協力を得られるならば話は早いが、それでは何のための小鳩退陣かわからないので、ここは勢い「反小沢・非小沢」派全体の糾合を計るしかない。それで彼らからの要求は概ね全て呑んで旗色鮮明にし、はっきりメリハリを付けるという形にならざるを得ないのである。
 
 但しこの「小沢切り」も当然「表向き」だけ、当面の「急場凌ぎ」だけという可能性はある。代表選で小沢派が「自主投票」になったというのは表向きだけのことで、実際は派内でわざわざ票を割振ったのではないかと私は疑っているが、どっちにころんでも「小沢派無視」では新政権は永くは保たないことは明白である。
 自公、みんなの党らは(そして悪質メディアも)「民主党の分裂待ち」で他に打つ手も見当たらないので、なんとか党を割らせようとああだこうだ言っているに過ぎない。

 いずれにせよ、全ては来月に迫った参院選の結果待ちである。ここで有権者が管政権にどういう評価を下すかで今後の推移は決まる。どういう数字が出るか私も興味深いところである。
 仮に結果が「大幅議席増」とまでは行かないまでも、「微増~微減」の範囲に留まれば管政権への評価は高値に定まって9月以降の続投は容易だろうが、それは同時に小沢流選挙術が再確認~高評価されることに繫がってしまうというのが、この政権の抱えるジレンマと言えばジレンマである。

 逆に参院選で民主党が大敗すれば管内閣は長くとも三ヶ月で終焉し、小沢の「復活」「復権」も遠のく。(それどころか民主党分裂に拍車がかかるかも知れない。)
 つまりは、好むと好まざるとに関わらず、イラカンと小沢は(当面)一蓮托生なのである。この辺をヨラとかいう毎日のちょび髭論説委員は(元々頭も悪いから)全く読めておらず、「参院選で勝利したら小沢の出番はなくなるから小沢のビデオレターは矛盾している」などと愚かな評論をしているのである。昨日今日成り上がった「幹事長」や「選対委員長」に、目前に迫った参院選が仕切れる筈もないのである。

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2010年6月6日 16時47分 ( 2010年6月6日 20時19分更新 )
蓮舫氏、行政刷新相に 民主政調会長は玄葉氏 『共同』

 菅直人新首相は6日、閣僚と民主党人事について、詰めの調整を行った。その結果、行政刷新担当相に蓮舫参院議員(42)が内定。党政調会長には玄葉光一郎衆院財務金融委員長(46)の起用が固まった。参院枠の官房副長官には福山哲郎外務副大臣が就任する。蓮舫氏は消費者行政・少子化担当相に充てる方針だったが、事業仕分けを担当した実績と継続性の観点から、行政刷新担当相が適役との判断になった。

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蓮舫が行政刷新相など笑い話なのか
【政治・経済】
2010年6月7日 『日刊ゲンダイ』掲載

 一番のサプライズ人事はこの人かも知れない。行政刷新担当相に内定した蓮舫参院議員のことだ。中国の新聞各紙は、台湾人を父に持つ蓮舫が閣僚に内定したことを取り上げ、「初の中国系女性大臣誕生」などと大ハシャギだったが、1回生議員の大臣抜擢にはタマげてしまう。
 蓮舫は演説もうまいし、よく勉強しているが、行政刷新とはオール霞が関との闘いである。“元クラリオンガール”という見てくれと知名度で、できる役職ではない。
「党幹事長になる枝野幸男・現行政刷新担当相らが、事業仕分けを担当した実績と継続性から、適役と判断して推したようです」(民主党関係者)
 蓮舫は7月の参院選で東京選挙区(改選数5)から立候補する。10人以上が出馬する大激戦区だが、事前の世論調査ではすでに断トツの当確候補。わざわざ大臣に就いて露出を増やす必要もない。
 内閣の目玉にして、ワイドショーなどを釘付けにする思惑だろうが、それが有識者に透けて見える。せめて、少子化担当でいいではないか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「知名度抜群で元タレント。今のテレビ政治にはもってこいの要素を備えているのが蓮舫氏です。菅政権としては、支持率アップのために起用したのは明らかでしょう。ただし、行政刷新担当相は決して軽いポストではない。民主党政権下では、国家戦略担当相や財務相らと並ぶ政権の中枢を担う大臣です。その重要閣僚が果たして蓮舫氏でいいのか、力量には大いに疑問符が付きます」
 長妻厚労相のように閣僚入り前は国民的人気が高かったものの、実力を発揮できず、人気を落とした大臣もいる。蓮舫もボロボロになってポイ捨てされないように気をつけることだ。

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1 コメント

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イラ菅→ダラ菅 (masamura)
2010-06-05 12:29:41
腑抜けダラ管の様相。小沢=悪党のメディア構図に嵌り込み、衆院選マニュフェストが小沢の思想(毎日)で作られたことの前提抜きのお友達内閣に堕する!市民運動出身とは聞いて呆れる腰砕けプラグマティスト。副総理にもかかわらず普天間・辺野古に見て知らぬ振り~日米共同声明を白紙化したら見直してもいいか・・・
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