本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ミニアニメ『六日知らず』を作る。

2009-01-31 22:58:27 | 絵本字本
オバマはイスラエルの自衛を断固支持するんだそうである。過去『侵略』を堂々と誇示し標榜して行われた『侵略』など一つもない。みんな大義名分は『自衛のため』の一点だった。そんなオバマではあるが、国から公的支援を受けながら巨額のお手盛りを止めようとしなかったウォール街の連中を「恥ずべきことだ」と痛罵した。私へのWP紙からの猛烈な見本誌配布はいつまで続くのか知らないが、お蔭様で昨日はビデオで映画最新作のあらすじを10本程見ることが出来た。黙って見ているといつまで続くかわからないので10本で止めたのである。ギャオでは小津安の『浮雲』(ギャオは「60年公開」としているが、昭和34年度芸術祭参加作品だから59年公開が正しいだろう。またこれは1934年に小津自身が制作した映画の59年オールカラーリメイク版である。)をまた無料公開していることは先に書いたが、あれは何度見ても見飽きない重量感があり、尚且つ軽快なテンポをも備えた一流の映画であって、この名作と比べたら、今ネットで放映されている他の何百本何千本もの動画はすべてことごとくその存在そのものが霞んでしまうと言っていい。見ていて私はあらためて思ったけれど、小津映画の基本はリアリズムである。この映画が公開された『59-60年』当時と言えば国会周辺がデモの波で埋め尽くされた『60年安保』の時代であるが映画には『アンポ』の『ア』の字も出て来ない。唯一若い郵便局員(川口浩)がそれっぽいことを仄めかすだけである。この映画は「旅芸人一座」の崩壊の顛末を扱っているが『男はつらいよ』に出て来るような夢物語の「旅の一座」ではなく、女を漁る旅芸人もいれば金をくすねて一座からとんずらを決め込む悪い奴もいる。物語の展開の中で様々なエピソードが語られるがそれらはあくまで淡々と、肩の力を抜いて語られる・・というわけで、今日は私が現在進めている『六日知らず』(仮題)の制作過程を一挙大公開するのです。ぁそ。w . . . 本文を読む

戦後最悪の世界経済の伸び率。

2009-01-29 13:20:57 | 世界
造反が出ない限り麻生は安泰である。ただセンキョが近づけば自公間の不協和音は一層高まるしかないし、「自民党公認を貰ったのでは落選間違いない」と判断した候補らは続々と「無所属」を名乗って自公政権を批判し麻生を攻撃するに決まっている。生き残るために奴らはありとあらゆる方策を講じて来るだろう。ここへ来て、スポンサーの意向を受けたメディアが「もうガス抜きは終わった」とばかりに順次論調を変えて来た。「自民も悪いが野党も悪い」という、太古の昔から使われて来た自称「公平中立」を標榜する度し難い反動路線への転換である。よく叫ばれるのが「民主党は何でもかんでも政局に持って行こうとしている」という批判(?)である。「政局」のどこが悪い?!近年、とりわけ安倍ポンが参院選で史上空前の大敗を喫して以来、すべて「政局」である。「麻生・自公政権を取り除かない限りこの国は滅びる」と我が国民の大多数は考えているのであり、この流れを何としてでも押し止め、あわよくば自公有利に局面を転換しようと悪辣な謀略を日々繰返しているのが自公であり、霞ヶ関であり、トヨタ・ソニーらの大企業なのである。昨日は某番組では山本晋也監督にまで強欲・竹中にインタヴューさせて「日本の農家は個人経営だからマーケティングも世界戦略も築けない。大資本・大企業の農業への参入を認めるべきだ」などと言わしめていたが、ばかやろう、日本全国の農家をも圧殺するつもりか?!「個人経営だから(はあ?)」勝手気ままに農業をしている農家など日本中探しても一軒も見つからないだろう。そんなものは存在しないのだ。全国各地の農協が癌なのである。これが中央官僚とつるんで悪事の限りを尽くし全国各地の農村をことごとく疲弊させているのだ。個々の農家は農協が命ずるままに作物・農薬・農機具etc,を選び減反やら出荷調整やらをしているのであって、「無為無策」と言うなら農協と霞ヶ関こそが行き当たりばったりの「農政=NO政」を指導して来たのである。そんなところへこの上大企業を誘致してどうなる?!竹中のような「殆ど発狂したかの如き金の亡者」が「教授」をしている大学とはどういう大学か?!ってか、これも「学問の自由」というものなのである。ぁそ。そうかと思えば大阪西成区出身の民主党松岡徹議員の息子(無職)が窃盗容疑で逮捕され、本人は「借金で生活が苦しかった」と容疑を認めていると言う。 . . . 本文を読む

「麻生の舵取りはそう間違ってはいない」ってか、あっそ。

2009-01-27 12:41:36 | 政治
麻生は自公政権を維持して自己保身を図るため「だけ」の首相としてはそう間違った策は講じていない。むしろ落ち目の三度笠としては最善(?)最強の開き直りを示している。闘いというのはそういうものだ。弱みを見せたらそこでゲームオーバー、おしまいだ。へらへら笑って「余裕(?)」を見せつつ公明の顔を立て何が何でも「一億総買収」の2兆円ばら撒きを押し通すつもりだし、「天下り」も事実上「政令」で容認(というよりも奨励)して霞ヶ関の顔も立てた。党内不平分子には恫喝と懐柔を繰返して「お前ら渡辺のようになりたいか。不満だったらいつでも党を出て行け」と締付けた。これ以上麻生に何が出来るだろうか。奴が解散などする気がないことは私は去年から言っている。むしろ「どうせ負けるんなら九月の任期一杯まで引っ張ってやる」と腹を括って開き直っているのではないか。麻生が幾らアホでも、まさかあの不評な「2兆円」で国民全てを買収出来るなどとは思っていないだろうが、ばら撒いた結果支持率がこれ以上下がることもないと薄ら笑っているのだ。ボケナス・麻生が任期前に追い詰められる事態は、唯一党内からあと「16名」以上の造反が出た場合に限られる。2/3条項が使えなくなれば麻生はパンクだが、その場合でも解散はしないで総辞職するかも知れない。要するに麻生はセンキョが怖くて仕方ないのである。が「センキョで負けることだけは避けたい」と言ったところで現実は「負けるしかない」のが歴史的必然だから、奴は今ほぼ「判断停止」の状態だろう。打つ手がないのである。或いは「総選挙はすぐにもある」と言い続けて来た民主・小沢に「一矢報いる(?)」ことだけに執念を持ち続けている節もある。「小沢にだけは負けたくない」という派閥の領袖は自民党に多い。いずれにせよ彼らは国政を私している固陋の醜い老人どもに過ぎない。「百年に一度の大不況」というご時世に、よりによってこんな奴らに国政を牛耳られているのが他ならぬ我々自身である。それもこれも原因を辿れば、四年前小泉ポチにコロッと騙された我々日本国民が愚の骨頂そのものだったからである。諸悪の根源は小泉ポチである。ポチのご主人様=ブッシュは田舎へお帰りになり今彼のとった政策は次々覆されているが、ここ日本ではいまだ極東の田舎政治がまかり通っているのである。 . . . 本文を読む

09年大阪国際女子マラソン&朝青龍優勝。

2009-01-26 17:11:20 | 
朝青龍の涙の優勝である。本割で白鵬に唯一土をつけたのが、朝ちゃんが弟のように可愛がる日馬富士で、負けた白鵬が今度は朝ちゃんを負かして横綱同士の楽日決戦とはなんか話が出来過ぎている。NHKの解説はあれはいったい誰か?「これで朝青龍が全勝優勝でもしたら白鵬や大関陣はいったい何をしていたんだ!?と言われますよ」と連日公共放送を私的に使って相撲協会べったりの一大キャンペーンを張っていた。しかも大一番で朝青龍が「ふわっと立ち上がって」完敗すると「これで(白鵬の面目は立ったから)もうどちらが優勝してもいい」などと言ってやがるのだから、語るに落ちる。GYAOではまた小津安の『浮雲』をやっているが、所詮相撲協会などは地方巡業の小屋掛け興行師に過ぎないのだから、お客が付いてくれればそれでいいのである。おのおの方、協会や協会べったりの報道に騙されてはいけない!・・というわけで、昨日は第58回の大阪国際女子マラソンが開催された。ぁそ。ちゃっぷいちゃっぷい気候なので私は気が向かなかったが、blogネタが枯渇しつつあると脅されたので仕方なく(はあ?)ちょこっとだけ行ったでごわす。今年は12:10発走ということで、例年私が定位置にしている長居公園東南角(そこを先頭が通過するのは十数分後)に到着したのが12:05頃だったかな、いつもよりかなり遅くなったけれどその時間でも園内通路は人影まばらと言ってよく、03年以来私はかれこれ7年間このマラソン大会の写真を撮っているけど、昨日は小雨模様だったこともあって、これまで経験した中で最低の観客数だった。あと今年はスポンサーのサンスポが小旗の配布を止めてしまった。「大量に貰って道に捨てる人がいるから」などと号外版のチラシを配る青年は言っていたが不況で経費削減したんじゃないだろうかと私は思った。何が怖いと言ってシャッターチャンスに隣の人に旗を振られることほど困ることはないから、確かに寂しくはなるが私などは反面歓迎しないこともない。ぁそ。今年は銀塩フィルムの一眼レフは準備しなかったので持って行かなかった。デジカメでムービーを撮ってやればいいと思ったからだが、「この一枚」ということならやはり一眼レフの方がいい。但しそれだと動画は諦めないといけない。一昨年、京都の葵祭に一眼レフとデジカメ両方を脚立付きで持って来た人が「両方だと迷っていけない」とこぼしていた。w . . . 本文を読む

大寒,そしてオバマ。

2009-01-23 01:26:29 | 社会
『チーズ・森』と『下痢ピー=安倍ポン』が中川を恫喝したのか懐柔したのか知らないが取敢えず「落ち目の三度笠・自民党」は分裂を回避したとか何だとか、国内のニュースは「ラベル」が低くて評論する気も起きない。このところ大相撲初場所の方がよっぽど面白いのだが、朝青龍の快進撃(怪進撃?)は如何にも出来過ぎで、これも協会の描いた通りの展開なのだろうか?という疑念は払拭出来ない。一瞬の動きが勝敗に直結する大相撲では、何をされても我々素人には判別出来やしないのだから、いっそ八百長(というか「ショーアップされた見世物格闘技」としての大相撲)を公認してしまえばいいというのが私の持論であるということはかつて述べた。朝青龍について言うなら、初日と二日目は一瞬「相手充分」の形を見せてからの逆転勝ちだった。負けた方も横綱相手に一瞬とは言え「いい形」を作ったのだからそれで最低限の面目は保ったわけである。「だから八百長だ」とは言わないが、これでファンは納得するのである。*20~21日は「オバマ!オバマ!」だったが、私のところへは暫く止まっていた『ワシントン・ポスト』からの配信が突如として再開されたにもかかわらず、しかし私は「ペタ打ち」に忙しくて(はあ?)膨大な量の英文は殆ど読まず、せめてと『就任演説』のビデオだけはしっかり(かどうか)見させて貰った。これは私の無知なる偏見に過ぎないのかも知れないが、どうもWP紙の紙面作りはNY紙と比べて真面目腐っていて捌けていないような印象がある。ペタ打ちのためのblog巡りをしていても普段は政治的発言など滅多にお目にかかることはない某飴風呂だが、流石にオバマ関連の記事は多かった。米国民のみならず、全世界の人々から期待されているオバマだが、彼が最大公約数に拘り全国民的融和を目指す(しかない)以上、私は大したことは出来ないだろうと思っている。彼の双肩には難問山積の上、暗殺の脅威もずっと続くのである。彼を守り切れるかどうかに最後の「アメリカの威信」がかかっていると言ってもいい。 . . . 本文を読む

ブログ巡り。

2009-01-18 22:29:50 | 政治
最近某飴風呂のPETAに嵌っている。ペタというのは自分がそのブログを訪問した印にペタッと足跡をつけていくことで、訪問された側はその印を辿れば容易に「ペタ返し」が可能となるから自然と相互訪問が成立し易くなるのである。他のブログにも足跡機能はあるが、アメブロほどシステムが完成していないから、先日はペタを体験したいがために、わざわざアメブロに引っ越して来たというブログにもぶち当たった。一日に自分で打てるペタ数は500が上限で、私はこれを2回やったことがある。あちゃ。尤もこれはどういうことなのか、自分のところに打たれたペタの数が即ip数やpv数に直結するわけではなく、更には携帯からのアクセスは集計上下位に置かれているようであって、今現在の成績はというと、私がそこでこれまで記録した最高pv数の半分にも至っていない。というか、つい最近まで私はペタなどまったく関心がなかったから自分から打つことは殆どなく、逆に他のblogからは古くからの友達の畳屋さんだけが打ちに来てくれるという日が殆どだった。ところが最近何かの拍子にペタ打ちを始めたら、途端に一日300~400くらいは楽にペタがつくようになった。総合ランキングも2万位以内に上昇した。笑。ともあれアメーバブログは公称400万を突破しているから、仮に毎日違うブログに限度までペタを打ち続けたとしても、全部のblogにペタを打ち終わるには400万÷500で八千日かかる計算になる。とにかくペタは楽しい反面時間がかかり過ぎていけない。あちゃ。あと別に「読者登録」というのもある。登録しておくと、そのblogが更新されたときには即メールで通知が来るという制度だが、私は登録したことはない。そんなにどうしてもいち早く読みたいblogなどありゃしないからである。逆に私のblogに読者登録したいという奇特な人も時折何人か現れて、これは私はほぼ無条件に受付け承認している。「相互訪問」ならぬ「相互読者登録」を条件に登録を申し込んで来る人もいるがそれは筋違いというもので、私は私のブログへの登録だけを受理して自分では登録はしないのである。ブログ巡りなどこれまで稀にしかしたことはなかったが、時折:→「二兎を追う者は、一兎も得ず」じゃ「一石二鳥」は何なのさ? ←のように面白い言葉と遭遇することもある。 . . . 本文を読む

YouTubeから♪

2009-01-14 10:09:20 | 
今日もYouTubeから少しピックアップしてみます。最初は『小室哲哉×高野孟《THE JOURNAL-at that time-》対談 97.8.9』でなんと言っても豪邸が凄い。以下時間があったらいろいろ追加します。 . . . 本文を読む

「麻生は居直り強盗みたいだ&大相撲」の巻。

2009-01-12 19:24:45 | 政治
口ひんまげの麻生は性質の悪い奴でまるで居直り強盗みたいだ。支持率は下がる一方だが国会ではへらへら笑って虚勢を張り続けている。自民党の馬鹿どもはセンキョが怖くて「溺れる者は藁をも縋る」で、この「死に体」の麻生にしがみついているという構図である。ばかやろう、何をしたって、落ちる者は落ちるんだ。お前らはもはや「ご不要になった古新聞・古雑誌」以上のものではない。野党になるのがそんなに怖いのか。失政をすれば下野するのがものの道理だ。議席を奪われるのがそんなに怖いのか。官僚とつるんで薄汚いことをしていれば『只の人』になって当然ではないか。我々はこんな見苦しい限りの連中など早いとこゴミ箱に叩き込んでやらなければならない。それとも腐り切った性根をきれいさっぱり洗い直してリサイクルするか?*大相撲初場所初日は、偶然だが朝青龍の一番だけを見た。なんか体がぶよぶよしていたような印象だった。勝ててとりあえずホッとしているのは協会とファンである。横審は無給の組織だが横綱推挙や横綱の引退勧告という権限を与えられている。このところメディアは怒涛の如き「朝ちゃん人気」には逆らえず、手の平を返したように彼を持ち上げっぱなしなので、用無しの内舘のヒステリー婆ァなど何も言えなくなっている。協会側は朝青龍に引退などされたくないし、まして追放などしたら何を暴露されるかわからないから、仮に彼が辞めるにしてもソフトランディングさせなければならない。我々としても「悪ガキ」の朝ちゃんがいなくなってあの優等生の一人横綱だけになってしまったら相撲の面白みは半減する。このところのやくみつるは協会の御用絵師そのもので、朝ちゃんがどうのこうのと偉そうに評論して飯を食っているかの如きだが、奴の役目は協会~角界の膿を摘出することだった筈だ。八百長疑惑、親方独裁のいじめ部屋体質、更にはマリファナ汚染の問題はどうなった?!北の湖の責任は追及されなくてもいいのか、等々、メディアがあれもこれもことごとく報道しっぱなしで垂れ流してしまうから、世の中少しも良くならないという、そういう不況下の御時世ですが皆さん如何お過ごしですか?ってね。ぁそ。 . . . 本文を読む

古き良き昭和の懐かCM+宵戎。

2009-01-10 12:32:30 | web・メディア
今日はYouTubeから『古き良き昭和の懐かCM』を幾つか集めて来た。私同様60才前後の人にはみな懐かしいCMソングと思う。中でもエノケンの「わたなべのジュースの素」のCMでは私の好きな唄が歌われているが、残念ながら音源が悪い。エノケンに関しては2枚組CDが出ているが私は持っていない。CM以外を含めて、YouTubeにはまだまだたくさん『懐かしい昭和の映像』が投稿されていたが、但し80年代のCMを持って来て「懐かしい」などと言われても、私にはちょっと違和感があった。笑。*国会論戦が始まって、麻生を初め賢兄愚弟の愚弟の方の鳩山らが1万2千円を貰うかどうか、貰ったら何に使うかなどを大真面目に議論しているが、奴らにはそもそも無関係な話の筈だ。麻生の「予算が通らないうちから貰うかどうか決められない」という言い訳は言い訳になっておらず、「いいわけがない」。(←ちょっとさむい?)そんなこと言ってたらそもそも予算審議など出来ないじゃないか。霞ヶ関官僚の天下り~渡りを「政令」で首相が黙認してしまう算段だと言うし、まさに奴らは議員の大半が世襲制というこの国の弊害の格好のサンプルである。ご他界あそばしたら直ちに虫ピンで標本箱に止めておいたらいいのかも知れない。 . . . 本文を読む

永田自殺と「派遣村」(増補版)。

2009-01-06 19:37:06 | 政治
一般にアートでも文芸・評論でも、最初のとっかかりに設計図というか一定程度何らかのプランが頭の中に描かれているのは当然としても、問題は作業を進めて行く中で我々はいつもいつも思い通り順風満帆に行くことなどあり得ない。どうころんでも克服困難な予期せぬ事態に遭遇してしまい、そんなときどうするかという言わば「危機対応」の仕方でその人の価値・度量が図らずも露呈してしまうのである。そういうとき機転が利くというか、小回りが可能で「方向転換」が割りとスムースに出来るということがその人の値打ちであり、これがないと駄目だといったような意味のことを最近(かどうか)吉本隆明大先生がどこかでおっしゃっていたように思う。要するに「人は頭の中が柔軟でフレキシブルになっていた方が何かと楽で都合いいよ」ということだろうか、社会経済的にも政治的にも難問山積の時代だからこそ、我々は能う限り発想の視座を広くとって「柔軟対応戦略」で行った方がいいのではないか。と、前振りはこれくらいにして、永田元衆院議員の自殺である。私も当時の前原民主党執行部ともども彼を厳しく糾弾した口だが、死んでしまえなどと言ったことはない。新年早々こんな無残な死に方をまだ三十代の彼が選ばなければならなかったとはあまりにも酷い話だ。昨年秋にも彼は自殺未遂事件を惹起したそうで、民主党はいったい何をしていたんだろうか。まがりなりにも千葉の方で支部長を張っていた人間じゃないか。大任を解くのはいいとして、その後の彼に対するケアはしていたのか。どういう党務があるのか知らないが、彼に地道で重要な仕事を与えて、自力で再起を図らせるような体制を組むことは不可能だったのか。彼が図らずも偽メール事件の主役に躍り出てしまった経緯には、今考えても不可解な流れがある。あの事件でいったい誰が得したのかと言えば小泉ポチ率いる自民党政権以外ではあり得ない。当時の自民党はいわゆる「疑惑の四点セット」で窮地に立っていた「筈」である。それがいつの間にか立ち消えになって、悪いのは永田議員とそれを強力にプッシュした野田国対(当時)だというような話にすり替えられてしまった。本来の主役(←無論「悪の頭目」だ!)は小泉ポチと武部幹事長だった「筈」である。我々一般の無邪気なお人好し国民はここでも小泉のペテンにひっかかっていいようにあしらわれてしまい、それが今なお後を引いているのだ。 . . . 本文を読む

今民放もNHKも共に充分堕落している。

2009-01-02 18:19:43 | web・メディア
私が自室に小さなTVを再導入したのは07年の年末だったからちょうど一年が経過したことになるが、それまでどうしていたかというと、根っからのテレビ好きの私はテレビ音声の聞けるラジオをわざわざ購入して音だけでテレビを受信していたわけで、私の場合仮にテレビがあったとしても付けているだけでしっかり注視していることは殆どないのでそれでも別に不都合はなかった。第一テレビを見ていたらPCを扱えない。笑。毎年正月で困るのはテレビ番組に見るべきものがひどく少ないことで、この件では「早く平日に戻れ」と毎年思っている。昔の私の経験から言うと、例年10月頃からテレビ各局はそれこそタレント総動員で正月番組の撮り貯めに忙しいのである。正月に我々が見せられる番組は録画が多いという事情は今も変らないのではないかと思う。で、民放に「お馬鹿さん番組」が過度に多いのは何も今に始まったことではない。NHKは不評を託っていた時期民放に追随して民放顔負けの「お馬鹿さん番組」を量産していたが、豊穣な「お宝映像」を倉庫の奥深く隠匿したまま売れっ子タレントに動員を掛けてバラエティーに奔るというこの傾向は今も止むことなく続いている。「普通のことを普通に知らせる」姿勢というものが今のメディアからは窺うことが出来ないのである。何でもかんでも仰々しくショーアップ化してしまえばいいと思っている。テレビは総じて『簡易見世物小屋』である。かつて「例えばこの『群像』は文学を扱うリトルマガジンですが、この中にどれだけ文学がありますか」と厳しく問い糺したのは故・埴谷雄高だが、今の私たちは「テレビ界はニュース報道を扱うメディアですが、この中にどれほど報道の内実が詰まっていますか」といつでも糾弾し得る立場にいるのである。朝生で暴露されていたが、ソニーはテレ朝の「派遣切り」報道が不満で一切のCMから降りてしまったそうである。これでは他社は「ソニー批判」など恐くて出来ない。昔はスポンサーが前面に出て「報道批判」することなど例外で、そういう役目はワンクッション置いて「広告代理店」の各社が「虎の威を仮る狐」よろしく来賓室のソファーにふんぞり返ってしていたものである。「百年に一度の大不況」を大義名分に大企業は凶暴化しつつある。トヨタのボケがメディアの「厚労省批判」を口実に「CMを降りてやるぞ」と各社報道を露骨に脅迫したのもこの流れの只中にあるのだ。 . . . 本文を読む