フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

ハロウィンに寄せて

2019-10-31 22:02:41 | 美しく生きるという事

オババは全くの日本人なので、このような宗教的なお祭りの由来を知らないのですが、

なんだか最近完全に宗教的なものから離れてイベント化しているな、と感じます。

おもしろい?

意味のある事のはずなのに、

本筋から外れてただ楽しむだけの行事になりましたね。

まあそれでグッズは売れるし、子どもと一緒に楽しむことに意欲的な人たちが、

衣装をこの時とばかりに買うし、その姿を見たさにイベントにジジババまで押し寄せて、

完全に市場として君臨しています。

すげー。

一番儲けているのは誰なんだろう?頭いいよね。

 

そういうわけでハロウィンからもっとも遠かったオババですが、

勤務先の都合により、仮装しなければならなくなりました。

だって職場でハロウィンパーティーをやるんだもの。

職員はなんかしら見につけなきゃいけないんだって。

オババは困った。

子どもが残して行った白衣に赤い絵の具を塗ったくった奴でもいい?

あれこれ考えましたが、もとより興味のないオババですから、いいアイディアは浮かびません。

というより、やりたくないのと言うのが本音です。

すると心やさしい同僚が「いえにあるから持ってくるよ!」と言って、貸してくれました。

あああー、魔女用ハットとマントです。

「かつらないの?」「あははははは」(ないようです)

かつらがなかったらオババがそれをまとってもただのオババですよ。

だから、ピンときました。毛糸で作ろう。

そして家にあったブルーの毛糸を束ねてハットからたらしました。

それでなんとなく怪しい雰囲気が出たようです。

毛糸の量がもっとあればもっとかつららしく見えたと思うけど、

ハットから青いものがだらりと垂れ下がっていたら気味悪いよね。

 

なぜオババが仮装をしたがらないのかと自分でとても不思議に思います。

流行りに乗るのがシニアの特徴でしょ?

言いたくないけど、オババは実は魔女だったからかしら、って、今ちょっと思いました。

普通の人に仮装しているの!

 

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スマホ変えました。

2019-10-27 23:18:32 | 美しく生きるという事

昨日いきなり、戻るボタンやホームボタンが反応しなくなり、

アプリを開いてはいちいち電源を落としていました。

疲れた~。

そして今日開店前にドコモショップへ。

「今のプラン見直してみませんか?」とお姉さんに言われ見直してみました。

そしてついでに、久しぶりの機種変更もしちゃいました。

前のスマホはコンパクトで使い勝手がよかったんだけどね、

戻るボタンが使えないんじゃどうしようもない。

マウスをつなげば使えるんだけど、スマホにマウスってとても笑えない状況だよね。

と言うわけで、もう50代も終わりかけのオババ様に新しいスマホなんて要らないと思っていたのに、

手に入れてしまいました。

ちょいと面倒なアプリの引き継ぎも自分でやりました。

そしてこのスマホはきっと3年以上は持ちます…とのことです。

考えてみたら、前のコンパクトスマホはかれこれ5年近く使っていました(途中で補償サービスを使って新しくしたよ)。

なんだか別れるのがさみしい。だけど、電池無くなるの超早いし、

アプリ開いても戻らないからもう使わないかなぁ。

あーあ、さみしいなあ。

電源落としたままで、手に持ってみたりします。

あーあ、5年近くいつもそばにいたんだよね。

愛着あったよね。

あ、そうだ、このスマホ、ブラックだったのですが、スマホを初めて買った時選んだ色がブラックだったのです。

理由は、嫌いな上司がホワイトのアイフォンを使っていて、私は白がよかったのですが、

まるでおそろいみたいで、絶対に嫌だったので、白を避けたのでした。

そして、補償サービスでは色の変更は出来なかったのでブラックのままでした。

今度のは、白だよ。少しパールがかって、きれいだよ。

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追いかけているのはかつてのあの人

2019-10-26 16:20:33 | ショートショート

再会、という出会いがある。

それにかつての恋人同士は簡単に燃え上がってしまう。

エツコはカズオとの逢い引きにとても満足していた。

今の生活に足りないものを満たしてくれるから…そう感じていた。

だけど、時間が過ぎるにつれ、なんとなく違和感を感じるようになってきたエツコ。

私はカズオのことを好きなのかしら?

こうして逢っているととても楽しいのだけれど、

別れた後のむなしさがつらくなる。

それはいつも一緒にいられないから?

いいえ、それとも違う。

この違和感は何だろう?

とエツコは考えるようになった。

そして、時間が出来てもカズオと逢うのを控えていた。

そしてあるときいきなり「私が好きなのはかつてのカズオだ」

と言うことに思い当った。

長い年月がたっているのだから、いくら同じ人間とは言え、多少違っている部分はあるだろう。

そんな、今のカズオを好きになって付き合い始めたはずだった。

だけど、違った。

エツコが求めていたのは若い頃付き合っていた時のカズオだった。

なんだか子どもどうしてじゃれ合っているようなふざけ合っているだけの恋人同士だった。

今にして思えば。

それがとても懐かしい。そして今それが欲しい。

欲しくてもかなわないのである。カズオは昔の彼ではないのだ。

エツコがすっかりおとなになり、世間一般の生活を送り続け、

もう童心などなくなっているかのように見える今、

彼女が欲しがっているのは、まさにそれだったのだ。

お互い邪魔されず好きなだけ逢うことが出来た、あの時間が欲しいのだった。

それに気付いたので、エツコは、どうにもカズオと逢えないでいるのだった。

このまま終わってしまう?

自然消滅?

案外、もっと歳を重ねたら、よく、赤子に帰る、と言うではないか。

そうなったら、また、昔のように、じゃれあうようにふざけ合うように付き合うことが出来るかもしれない。

エツコはそう思った。

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恋愛体質

2019-10-25 23:08:36 | ショートショート

よくこんな言い方するよね、しょっちゅう彼氏作っている女性のこと。

芸能人のあの人もあの人もあの人も…枚挙にいとまがない。

でも恋愛する人って行動的ということだよ。

相手に会うために、準備する。用意する。いろんなものをね。

身体をきれいにして、化粧して、素敵なお洋服着て出かける。

 

まあ、私も昔はそんなたぐいだったかもしれない(笑)

と言いたくなるくらい、最近はエネルギーが減ってきている。

身体をきれいにして……無駄毛を剃るのが面倒になった。

化粧して……化粧のけの字もない。いつもすっぴん。

素敵なお洋服を着て……いつも普段着。ルームウエアか?

 

ああ、恋愛を続けるってこんなに力の要ることだったんだ。

「もうすぐ逢える!」というわくわく感でいっぱいでせっせと歩いた駅までの道。

うーん、その距離歩くくらいなら家にいるわ。15分も歩くなんて。

出かけない言い訳を作るのがうまくなった。

どうせ、いつもと一緒。

 

そうなのだ。進展がなくなったのだ。

ここまでは盛り上がった。

でもその先はどうなるんだろう?

うーん、どうにもならないんじゃない?

分からない。分かりたくない。

そう、答えは出ている。

それを先延ばしにしてきただけ。

 

人間を生かしてきたのは、確かに恋愛感情だろうと思う。

誰かに愛されたい、認められたい、と言う気持ちだけで生きられる。

そのためにせっせと何かをし始めるから。

 

一つ事が始まり、そして終わりを迎える。

そしてまた始まりがあるのなら……また私は生きていかれると思う。

そうして人生100年を迎えていくのだろう。

 

いやー、まじで、100のお婆さんになったら、と考えると怖いよ。

100歳になったら、たとえば、94歳のモックンの事をかっこいいと思うかな?

そう考えると、素敵な歳の取り方を学びたいと思う。

94歳になったモックンが100歳の私を見て、

「ああ、あのお婆さんはきれいだね」と言ってくれるような……

94歳のモックンはきっとまだかっこいいはず。

ああ、そんなことを考えていたら、まだまだ捨てたもんじゃないな(笑)

たいへんだぞー、100歳になったら、本質がむき出しになってしまいそう。

ああ、その辺歩くとむき出しばかり。

そんな時に、美しいむき出しに出会いたいものですね!

美しいむき出しになっていたいですね!

 

 

 

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女優さん

2019-10-21 22:05:37 | 美しく生きるという事

オババには私の事を「女優」と呼ぶ知人がいる。

その人から見たら私は女優なのかもしれない。

いつも演技をしているから。

しかし、人は皆、人と接するときに自分のキャラクターを作るではないか。

それは演技と呼ばないのか?

監督がいて演出されて芝居をする、それなら分かるのだが、

私が演技をしているときに監督は誰だろう?

誰かに命ぜられて演技をしているのだろうか?

私に命ずるとしたらそれは私自身だと思う。

私が自分に「おまえはこう行動しろ」と命令を出すのだ。

 

て言うかね、

演技だなんだ言う前に、いつも自分に命令して自分を動かすのは自分だ。

そこで少しおもしろくするために、派手目に演出したりすることがある。

それがオーバーだから、「女優さん」と呼ばれるのだろうと思う。

演じているのを十分自分で感じながら演技しているのだ。

見られているのをひりひりを五感で感じながら芝居しているのだ。

そうだね、女優だよ。

なんとかホールの舞台に立たなくたって女優やっているんだよ。

化粧も衣装も要らないよ。

素のままで芝居しているんだよ。

だからさ、メイクを落とすと素に戻れる、とか言うけれど、

オババの場合、メイクをしていないからいつ素に戻るんだろう?

メイクをしなくても芝居できる?

そりゃやっぱり凄いことだよ。

舞台のライトに映えなくてもいいんだよ。

 

そう、芝居は難しいよ。

相手のあることだから、受けて返して笑わせて。

心の中でばかばかしいと思うときでも、相手の心を考えて神妙な顔をするんだ。

我ながらうまいなあと思う。でも相手にばれていたりしてね。

この人、本心では納得していないだろうな、と悟られているかも。

別にいいよ。

大したことじゃないから。

 

対人芝居は疲れる。だから一人になる時間が必要なんだ。

 

今オババはセルフプロデュースの力が欲しいと思っている。

私は芝居は出来るが、自分で自分を作ることが出来ない。

自分を飾りたてたり、きれいにしたり、よく見せたり、と言うことがとても苦手。

私以外の人たちはそれがとても上手だよ。

見事だよ。

どこで習ったんですか?と聞きたいくらい。

私は誰にも教えてもらえなかった。

あ、教えてもらっても聞き入れようとしなかったのかも。

 

これからもきっと聞き入れることはできないだろうな。

頑固だからな。

一見素直に聞き入れているかの様に見えるけれど、それはウソ。芝居。

うまいですよ!

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