フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

女優さん

2019-10-21 22:05:37 | 美しく生きるという事

オババには私の事を「女優」と呼ぶ知人がいる。

その人から見たら私は女優なのかもしれない。

いつも演技をしているから。

しかし、人は皆、人と接するときに自分のキャラクターを作るではないか。

それは演技と呼ばないのか?

監督がいて演出されて芝居をする、それなら分かるのだが、

私が演技をしているときに監督は誰だろう?

誰かに命ぜられて演技をしているのだろうか?

私に命ずるとしたらそれは私自身だと思う。

私が自分に「おまえはこう行動しろ」と命令を出すのだ。

 

て言うかね、

演技だなんだ言う前に、いつも自分に命令して自分を動かすのは自分だ。

そこで少しおもしろくするために、派手目に演出したりすることがある。

それがオーバーだから、「女優さん」と呼ばれるのだろうと思う。

演じているのを十分自分で感じながら演技しているのだ。

見られているのをひりひりを五感で感じながら芝居しているのだ。

そうだね、女優だよ。

なんとかホールの舞台に立たなくたって女優やっているんだよ。

化粧も衣装も要らないよ。

素のままで芝居しているんだよ。

だからさ、メイクを落とすと素に戻れる、とか言うけれど、

オババの場合、メイクをしていないからいつ素に戻るんだろう?

メイクをしなくても芝居できる?

そりゃやっぱり凄いことだよ。

舞台のライトに映えなくてもいいんだよ。

 

そう、芝居は難しいよ。

相手のあることだから、受けて返して笑わせて。

心の中でばかばかしいと思うときでも、相手の心を考えて神妙な顔をするんだ。

我ながらうまいなあと思う。でも相手にばれていたりしてね。

この人、本心では納得していないだろうな、と悟られているかも。

別にいいよ。

大したことじゃないから。

 

対人芝居は疲れる。だから一人になる時間が必要なんだ。

 

今オババはセルフプロデュースの力が欲しいと思っている。

私は芝居は出来るが、自分で自分を作ることが出来ない。

自分を飾りたてたり、きれいにしたり、よく見せたり、と言うことがとても苦手。

私以外の人たちはそれがとても上手だよ。

見事だよ。

どこで習ったんですか?と聞きたいくらい。

私は誰にも教えてもらえなかった。

あ、教えてもらっても聞き入れようとしなかったのかも。

 

これからもきっと聞き入れることはできないだろうな。

頑固だからな。

一見素直に聞き入れているかの様に見えるけれど、それはウソ。芝居。

うまいですよ!

コメント (1)
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