フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

生かされること

2021-03-31 22:56:19 | 美しく生きるという事

食べるためにガツガツと仕事を探し、

のほほんと仕事をしてきた(感のある)オババだが、

今日、何となく自分の存在の意味が分かった出来事があった。

誰かの為に動く自分がいる。

この子を良くしようと思うから一生懸命になった自分がいる。

それは意図せずしてそうなったのだった。

その子達と関わるうちにそういう自分になった。

 

仕事でなくても、

その人と向き合うと思いがけない自分を発見することがある。

こんなことが出来る自分がいる。

自分の知らなかった自分を生きる時間がある。

それは自分以外の他者によってもたらされたこと。

私はまさに『生かされている』ということを実感したのだった。

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俳優でなくても良いと思うのだ。

2021-03-28 20:36:41 | 美しく生きるという事

芸術と称して性的描写のある映画を撮影する監督がいる。

欧米では、それは俳優への虐待ではないか、と批判されることがあるそうだ。

日本でもそのような映画は作られてきた。

最もプライベートなシーンを仕事とは言え赤の他人と絡んでカメラの前にさらす。

俳優達はそれに関して納得済みと言うそうだが、

映画は長い時間残るものだ。

芝居上の人物を表現しているとは言え、そこには演じた俳優の体がまるごと写っている。

多数の眼にさらされたそれは再びプライベートなものに戻れるのか。

私はとても心配するのだ。

多数の眼にさらされたそれをプライベートに愛してくれる人はいるのか。

 

芸術というなら監督がそれを演じても良いのではないかと思う。

それをカメラで撮れば良いのだ。

自分を多数の眼にさらしてこそ芸術だと思うのだが。

 

 

 

 

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オババのスタイリスト

2021-03-21 21:17:59 | 美しく生きるという事

オババは、良い姿勢を保とうと日々頑張っています。

しかし、どうも服のセンスが良くない。

この姿勢がもったいない!

今、オババはこの女(私)のプロデュースをしているのです。

趣味が見つからなくて、興味のあることはあるけど、コスパを気にして行動出来ない。

それをやり続けるにはお金、つまり月謝を払うわけでしょう?

なんかもったいない。

お金を払わず出来ることはないのかな?

ところでオババはコスパを気にしてはいるけど切り捨てられない事を発見しました。

それはオババを生かすことです。

週末食材を買い、料理を作って自分に食べさせています。

できるだけ安いものを買うようにし、無駄遣いをしないようにしています。

時々甘いものや好きなパンをご褒美と称して自分に与えます。

食事も衣装と同じだとは思っているんです。

この体を生かすために、もっと良い服を買って着せてやっても良いんじゃないかな?

10年前には自分で作って自分に着せようと洋裁教室にも通いましたが、続きませんでした。

どうしたら良いんだろうね。

 

 

 

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こうやって真オババになっていくのか!

2021-03-13 21:43:04 | 美しく生きるという事

前から冗談で自分の事をオババと呼んでいましたが、

実は最近本当にオババ化していることに驚きを感じております。

若い同僚が閉めた加湿器の蓋を開けられない。

指先のあかぎれが痛くて養生テープをカット出来ない。

動作が遅くなっている。

文字を読み間違える。

歩く姿がまさにオババ。

語彙が出てこない。

いやー、参りました。

こうなるんですねー。

こうやっていろんな事が出来なくなっていく、

まあ、出来なくはないにしても時間がかかるようになっていく。

だけど、急ぐ仕事ではなし、

例えば、結んだひもがなかなかほどけなくてずっと、それこそ一日中やっていても、

誰も何にも言わないと思う。

それが時間つぶしなのかな。

何かに集中していればあっという間に時間が経つから、

だって、現役を降りれば有り余る時間をどう過ごせば悩むことになるのだから、

何も考えないでひたすら目の前のひもの結び目を開こうとし続ければ良いんだよ。

暇だとか、何をして良いか分らない、飽きっぽくて続かない、と悩むうちは若い証拠。

どんなことでもいくらでも時間を潰せるようになったら、達人になったと言うことでしょうかね。

わたしゃ、いくつまで生きるんだろう。

どんな死に方をするのだろう。

そんなことばかり考えて生きています。

 

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