2月の頭に健康診断に行って来て、きのうその結果が届いた。
もうそれなりの年齢だからそれなりに悪いところもあった。
すると、肝機能の値が基準値より10高い。
デジャブ。
今から4年前、それとほぼ同じ事があった。
1月の終わり、健康診断の結果が届き、やはり肝機能の値が10高かった。
そして翌2月の終わり、私は原因不明の痛みで救急車で病院に運ばれた。
結果は尿路結石症だった。
ひとまず原因が判明してほっとしたのもつかの間、今度はいきなり高熱に見舞われた。
身体が石のように重くだるい。トイレへは床を這いつくばって行った。
これはなんだ?
血液検査の結果、肝機能の値が300あった。
即入院となり検査をしたが原因は分らなかった。
肝炎ではなかったのである。
あれから4年が経った。
ずいぶん長い時間が経ったように思っていたが、まだ4年だったのか。
肝機能の値が高いだけで入院なのだ。
もし、他のところが悪くなっていたら、私はどうなるのか。
お風呂に浸かりながら自分の手足を眺めて『死』について考えた。
今はお湯を吸ってみずみずしく見える手や足だが、いずれその日を迎える。
私は改めて、死んでいる自分の体の事を想像して悲しくなった。
この手足は私の生そのものだ。
歩いたり走ったりずいぶんと長い間私を支えてくれたし、いろんな物を作ってきた。
それが失われる。
それはとても悲しい。
私の身体だってそうだ。
妊娠出産して子供を世に送り出した。
それが失われる。
それは誰よりも自分が一番悲しいことなのだと思う。
今私はちょっとばかり恐れている、再びだるくなって入院する羽目になりはしないかと。