フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

私が死ぬとき

2021-02-05 23:16:34 | ショートショート

もし、前世というものが存在するとしたら、

私は以前『誰』だったのだろうか。

いつ生まれいつ死んだのか。

いつ今の私の体に入ったのか。

今の私の体が死んで、再び別人の体に入るとしたら、

また一から赤ん坊として生の道を歩み始めるのか。

それは面倒だな。

生まれて何も出来なくて、ただひたすら与えられるだけ。

今の私は、もうそういう時期を過ぎて好き勝手に生きられて楽なのに。

親の愛とか、世間の人たちとか、幼稚園だの学校だの、

仲良くだのいじめだの頑張るだの良い点を取るだの、

そんなことをまたやらなくちゃいけないんだな。

今死んだら、

楽に生きられる人の体に入るわけにはいかないかな。

一から生きるのは結構ハードなもんで。

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うんうんうん (黒にし)
2021-02-06 14:38:14
同じこと、よく考えるよ (*´ω`*)
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