フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

恋愛体質

2019-10-25 23:08:36 | ショートショート

よくこんな言い方するよね、しょっちゅう彼氏作っている女性のこと。

芸能人のあの人もあの人もあの人も…枚挙にいとまがない。

でも恋愛する人って行動的ということだよ。

相手に会うために、準備する。用意する。いろんなものをね。

身体をきれいにして、化粧して、素敵なお洋服着て出かける。

 

まあ、私も昔はそんなたぐいだったかもしれない(笑)

と言いたくなるくらい、最近はエネルギーが減ってきている。

身体をきれいにして……無駄毛を剃るのが面倒になった。

化粧して……化粧のけの字もない。いつもすっぴん。

素敵なお洋服を着て……いつも普段着。ルームウエアか?

 

ああ、恋愛を続けるってこんなに力の要ることだったんだ。

「もうすぐ逢える!」というわくわく感でいっぱいでせっせと歩いた駅までの道。

うーん、その距離歩くくらいなら家にいるわ。15分も歩くなんて。

出かけない言い訳を作るのがうまくなった。

どうせ、いつもと一緒。

 

そうなのだ。進展がなくなったのだ。

ここまでは盛り上がった。

でもその先はどうなるんだろう?

うーん、どうにもならないんじゃない?

分からない。分かりたくない。

そう、答えは出ている。

それを先延ばしにしてきただけ。

 

人間を生かしてきたのは、確かに恋愛感情だろうと思う。

誰かに愛されたい、認められたい、と言う気持ちだけで生きられる。

そのためにせっせと何かをし始めるから。

 

一つ事が始まり、そして終わりを迎える。

そしてまた始まりがあるのなら……また私は生きていかれると思う。

そうして人生100年を迎えていくのだろう。

 

いやー、まじで、100のお婆さんになったら、と考えると怖いよ。

100歳になったら、たとえば、94歳のモックンの事をかっこいいと思うかな?

そう考えると、素敵な歳の取り方を学びたいと思う。

94歳になったモックンが100歳の私を見て、

「ああ、あのお婆さんはきれいだね」と言ってくれるような……

94歳のモックンはきっとまだかっこいいはず。

ああ、そんなことを考えていたら、まだまだ捨てたもんじゃないな(笑)

たいへんだぞー、100歳になったら、本質がむき出しになってしまいそう。

ああ、その辺歩くとむき出しばかり。

そんな時に、美しいむき出しに出会いたいものですね!

美しいむき出しになっていたいですね!

 

 

 


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1 コメント

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モックン (黒にし)
2019-10-27 02:42:17
「そんなに長生きしねぇよ」
っつってるよ ( ´艸`)
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