フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

若い俳優さんが死を選ぶ

2020-09-27 21:27:10 | 美しく生きるという事

もったいないと思う。

そんなに、自分で自分を殺すほど、自分が嫌いだった?

自分でいるのが嫌だった?

ここから逃げ出したいのに、それが言えなくてつらかった?

 

オババも若い頃、子供はいたけど、死を考えたことがあった。

なんか、自分が嫌いで存在を消したくてね。

その時にどうして留まれたかというと、

『お母さんは僕たちを残して死んだ』

『お母さんが死んだのは僕たちのせいだ』

『僕たちがいなければお母さんは死なずにすんだ』

と言う会話が聞こえてきたのと、

死んだ無様な自分の姿を子供たちが見つけるのだ、と考えたら、

そんな無責任なことは出来ない、と思ったから。

親としてそれだけはやっちゃいけない、と思ったから。

後に残る者に後ろめたさを感じさせてはならない。

どんな死に方で相手を失うことになっても、自分は生き残っている、と言う後ろめたさはあるが、

自殺はあまりにも残酷だ。残酷すぎる。相手の感情を考えていない。

自分本位な行為だ。

そしてそれは本来殺人事件なのだ。

犯人が本人ですでに死亡しているから立件出来ないだけだ。

懸命にこの世で生きようとしている自分を殺さないでくれ。

天が与える死の瞬間までなんとか生き延びようとしてくれ。