大磯町
無病息災 願い左義長
1月14日に火入れ
タウンニュース
過去の開催の様子
国の重要無形民俗文化財にも指定され
ている大磯町の伝統行事「大磯の左義
長」が、1月14日(日)に北浜海岸で
開かれる。藁や竹、正月飾りなどでつ
くる高さ7〜8メートルの「サイト」
9基に恵方から一斉に火を点け、炎で
あぶった団子を食べることで1年の無
病息災を祈る。火入れは午後6時30分
頃を予定。
左義長はセエノカミサン(道祖神)に
今年1年の家内安全や無病息災を願い、
北浜海岸沿いの下町9地区で小正月に行
われる火祭り。サイトが火の粉を舞い上
げて燃え盛る様子や、ふんどし姿の男た
ちが疫病神を封じ込めた「仮宮」を綱で
引き合う勇壮な「ヤンナゴッコ」などが
見どころ。
NPO法人大磯だいすき倶楽部が、当日
の午後3時から、「大磯駅入り口」信号
近くのファミリーマート大磯店駐車場で
「立ち寄り処」を設置する。団子などの
軽食を販売するほか、500円以上の寄
付で大磯町内の東光院で祈祷された左義
長木札が進呈される募金活動なども行う。
募金は観光案内所でも実施。
問い合わせは大磯町観光協会
【電話】0463・61・3300へ。
3町で消防出初式
一斉放水など披露も
タウンニュース
過去の出初式の様子
(中井町)
大磯・二宮・中井の各町で新春恒例の
消防出初式が催された。消防職員・
団員の士気高揚と、消防力を披露す
ることで住民の消防への理解や防火
意識の啓発を図ることが目的。
大磯町の出初式は、大磯運動公園多目
的グラウンドで1月7日(日)午前10時。
消防に関わる表彰や感謝状の贈呈、消
防車両部隊の観閲、消防団による放水
演技を行われた。
二宮町も7日に開催された。生涯学習
センターラディアンのホールで午前10時
15分(午前9時45分開場)。長年にわた
って消防に貢献した人の表彰などを行う
式典後、隣の横浜地方法務局西湘二宮支
局駐車場で勇壮な「纏(まとい)振込み」
や「はしご乗り」の演技、消防車両の展示
が行われた。
中井町では、13日(土)午前10時から
中井中央公園南側駐車場で開催する。
町消防団による分列行進や操法披露、
一斉放水などを行う。雨天時は中井中学
校体育館で式典のみ関係者で実施。
中井町
「心の底から」魅力発信
町民ら参加し横断幕刷新
タウンニュース
中井町役場に掲出される
懸垂幕のデザイン案
中井町の魅力発信について町民らが話
し合う「なかいファンミーティング」
が10月と12月に2回開かれ、中井町内
の横断幕・懸垂幕に記載するメッセージ
とデザインが話し合われた。2月に開催
予定の3回目には、町の魅力を伝える
マップ作りを行う予定。
「なかいファンミーティング」は20
21年に初開催された。町企画課によ
ると、中井町に関心を持つ人とともに
町のプロモーションを考えることで、
「クスリと笑えるような、行政だけで
は思いつかない視点」を取り入れるこ
とがねらいだという。同会議には町外
からも参加している。
今回話し合われたのは町内の10カ所に
ある横断幕・懸垂幕のうち、東名高速
道路から見える砂口橋(上り)、俎原
橋(上り)、才戸交差点、南の上橋、
今年度から新設される中井町役場の5
カ所の掲出メッセージとデザイン案。
幕は町の魅力を発信するために設置され、
3年周期で内容が更新される。
活発な意見交換
10月28日に開催された第3期なかい
ファンミーティングには、10人が参
加した。初開催の第1期からの参加
者は「前回がとても楽しかったので
また参加した」、今回の初参加者は
「中井に住んでいるのに、まちの魅
力を知らなかった。もっと深くまち
のことを知りたいと思った」などと
参加理由を話した。
メッセージ案には「人生の終着点にし
たい町 中井町」、「安心しかない中
井町」など独創的なアイデアが出た。
その後、2回目の12月3日に参加者の
投票でメッセージ案が決定。「インパ
クトがある」、「『町民募集』という
ワードが珍しいのでは」といった意見
もあり、中井町役場に掲出するメッセー
ジは「心の底から町民募集」に決まった。
町企画課は「町内外の方が訪れる場所
なので、印象に残るものにしようと話
し合いました」と語った。
他エリアのメッセージは以下の通り。
▽砂口橋(上り)「公園 ピザ窯
大型遊具」▽俎原橋(上り)「里都
まち」▽才戸交差点「乗って応援
オンデマンドバス」▽南の上橋
「右よし 左よし 中井町よし」
竹村健さん展覧会
生命のきらめき「刻画」で表現
1月21日まで ひらしんホール
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作品を手に笑顔の
竹村さん
竹村健さん(67/大磯町在住)の
展覧会「竹村健の世界」が現在、
ひらしん平塚文化芸術ホールのエン
トランスギャラリー(入り口横)で
開催されている。
竹村さんは1990年に俳優と並行
して木版画を始め、95年に時代劇の
殺陣撮影現場での事故を契機に、自
らの命と向き合うことに。
以後、版画制作を生きる道と決め、
板目木版や木口木版、彫刻、着彩を
繰り返す自身の作品を「刻画」と名
付け、制作している。
今回の展覧会では、新作5点を含む、
大小合わせて約40点の作品が展示され
る。花や富士、龍、鳳凰などをモチー
フにした作品が多く、「具象で描くの
ではなく、心のフィルターを通すこと
で化学変化が起きるので、どんなもの
に変化するかを楽しんで描いている」
と竹村さん。
竹村さんは丹沢アートフェスティヴァ
ルの会長を16年務めるなど、地域活動
にも注力している。「生命のきらめき、
揺らぎ、感謝の心を作品で表現できれ
ば」と話した。
会期は1月21日(日)まで。1月15日
(月)は休館。時間は午前9時〜午後
7時30分(最終日は4時)。入場無料。
美しい姿で100歳を 横浜「帆船日本丸」
船体修繕へCF第2弾
1/12(金) カナロコ
400回の節目を迎えた帆船
日本丸の総帆展帆(2023年9月
23日、帆船日本丸記念財団提供)
横浜・みなとみらい21(MM21)地区
にある国指定重要文化財「帆船日本丸」の
修繕費を募るクラウドファンディング
(CF)の第2弾が始まった。2030
年に建造から100年の節目を迎えるに
当たり、「太平洋の白鳥」と呼ばれる華
麗な姿を維持していくため、広く支援を
呼びかけている。2月末まで。
CFは、船体の維持管理を担う帆船日本丸
記念財団と横浜市が企画した。寄付は1口
5千円からで、日本丸を題材にしたかるた
などの返礼品を用意している。目標額は
385万円に設定。船体後方の手動操舵
(そうだ)装置を大波や荒天から防ぐ
「船尾フード」周辺の傷んだ部分などを
補修する。
財団と市は、今回のCFに合わせてプロ
ジェクトを発足。今後も継続的にCFを
展開して修繕作業を進めるという。22年
に実施した第1弾では、当初目標額の4倍
を超す1250万1千円が集まり、航海時
のやりとりを記録した無線日誌の修復費用
などに充てた。
1930(昭和5)年に公立商船学校の
練習船として建造された日本丸は、進水
した1月27日が「誕生日」に当たり、
2030年に100歳に達する。財団の
担当者は「より美しい姿で記念の日を迎
えられるようにしたい」と話している。
寄付はCFサイト「READYFOR」
で受け付けている。