関東一早い梅の初もぎ
「梅酒やジャムに」家庭消費期待
5/21(木) カナロコ
梅の初もぎをする女性=小田原市上曽我
関東で最も早いとされる梅の初もぎが20日、神奈
川県内有数の梅の産地・小田原で行われた。今年は
開花が早く、冷害などもなく順調に生育したため、
大ぶりの実が多いという。
小田原市上曽我の梅林では、梅農家の女性らが青く
みずみずしい果実を手でもいで次々と籠に入れてい
った。この時期の収穫は梅酒用の「白加賀」などが
主で、6月上旬に梅干し用の「十郎」「南高」など
が始まる。
市梅研究会によると、今年は不作だった昨年を大きく
上回る205トンの収穫が見込まれている。ただ新型
コロナウイルスの感染拡大の影響で飲食店や旅館など
での消費が不透明といい、星野和夫会長(73)は
「家庭内で梅酒や梅ジャム作りなどに活用してほしい」
と話している。
小田原でドライブスルー朝市
より安全に「しもそが五郎十郎朝市」開催へ
5/16(土) みん経新聞ネットワーク
"通常5,000円の内容が3,000円で提供される
「ドライブスルー朝市セット」"
日本三大仇討ちの一つとして知られる曽我十郎・五郎
兄弟にちなんで行われている「しもそが五郎十郎朝市」
が、5月17日に2回目のドライブスルー朝市として下曽
我駅に隣接する「梅の里センター」の駐車場で開催された。
(小田原箱根経済新聞)
【写真】(前回の様子)
「蜜」になることを避けるためにドライブスルー方式
を採用して5月3日に開催した「しもそが五郎十郎朝市」。
新型コロナウイルスの感染対策と安全性をさらに改善
して2回目を実施。出店する店舗が用意した「ドライブ
スルー朝市セット」(3,000円)のみを個数限定で販売
した。
出店する店舗は、さがみや、スーパーミニトマト、勝
寿司、木村肉店、パン工房ジョイ、とびつきや、豊邑会、
内野商店の各店。バルーンパフォーマーのベンジャミン
さんが特別協力して、朝市特製「疫病退散アマビエさま」
のバルーンアートがセットされた。
「ドライブスルー朝市セット」には、野菜・4品(人参・
トマト・きゅうり・そら豆)、果物・1品(バナナ)、
干物・3品(アジ)、精肉・2品(豚小間・鶏モモ)、
精肉加工品・2品(ロースハム・ベーコン)、手作り
パン・3品(食パン・コッペパン・ブラハム)、たまご・
1セット(10玉入り)、納豆・4品(大粒・小粒・ひき
わり・極)、国産みかんはちみつ、レモン湯(粉タ
イプ)の合計22品で、通常5,000円相当の内容となる。
併せて、宝酒造より、小田原・曽我産の梅を使用した
「小田原うめクラフトチューハイ」の寄贈があり、
「ドライブスルー朝市セット」を購入すると進呈される。
5月17日は小田原市長選が行われた。投票証明書を持参
すると、パン工房ジョイの「変わりアンパン」がプレ
ゼントされた。
推進する木村肉店の木村茂久さんは「前回に続いて
ドライブスルー方式での開催。検討を重ね安全を第一
にして実施。今回は『しもそが五郎十郎朝市』の名物
となった『じゃんけん大会』も、スタッフとの一発勝
負で行い、勝つと記念品が進呈される。地域のみなさ
んと接しながら楽しめる朝市が早くできるように願っ
ている」と話す。
当日は、自家用車(軽自動車・普通車・ミニバンなど)
での来場とマスク着用が条件となる。支払う金額
(3,000円)を釣り銭のない状態で用意する必要がある。
開催時間は10時~。個数限定のため売れ切れ次第終了。
【新型コロナ】
「ドライブスルー八百屋」始めました
厚木のリンクボール
5/20(水) カナロコ
注文した客の車に、野菜の入った段ボール箱を
運び入れる担当者=厚木市恩名
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厚木市恩名の
青果卸・小売業リンクボール(福島大地社長)は、本社
敷地内で「ドライブスルー八百屋」を始めた。緊急事態
宣言に伴う取引先の飲食店の営業自粛で同社も売り上げ
が減少しており、打開策として考案した。スーパーマー
ケットなどの混雑を避けたい人の利用を見込んでいる。
利用には前日午後8時までの注文が必要。受け取りを
指定した日に自動車で訪れ、社屋の一角に設けた窓口
で運転席に座ったまま係員に料金を支払う。支払いが
済むと、注文した野菜の入った段ボール箱が車に積み
込まれる。
野菜はセット販売で4コースを設定。1980円コース
は春キャベツ1個、ジャガイモ5個、大根1本、レタス
1個、タマネギ3個など9種の野菜に卵10個が付く。
ホウレンソウや豚肉600グラムなどを加えた2980円
コース、マイタケや米5キロも入る4980円コース
などがある。今後は果物をセットにしたコースも設ける。
同社によると、これまで野菜を卸していた飲食店は約250
店あったが、営業自粛で販売先は半減したという。7日
にドライブスルー方式を始めたところ、1日当たり10~
15件の来店があり、予想以上の反響があった。中には
「先日買って食べたら新鮮でおいしかったので、また買
いに来た」と再訪した女性もいた。
同社の建物内には、総合スポーツクラブが母体となった
サッカーチーム「はやぶさイレブン」が入居しており、
所属選手らも販売を手伝っている。
ドライブスルー方式は水・日曜、祝日休み。注文はウェブ
サイト(https://sites.google.com/view/linkballdrovethru/)
から。
【新型コロナ】
買い物弱者支援の「移動スーパー」、
コロナ禍で人気に
5/18(月) カナロコ
移動販売車で買い物するマスク姿のお年寄りたち
=平塚市南金目
平塚市内を中心に展開しているスーパー「しまむら」
(同市長持)の“移動スーパー”が人気を呼んでいる。
新型コロナウイルスの感染を警戒して、店内での買い物
を敬遠する高齢者らの利用が増えているという。買い物
弱者の支援を目的にスタートした試みが、感染防止に
も一役買っている。
同社は2018年4月、全国で移動スーパーを手掛け
ている「とくし丸」(徳島市)と提携して軽トラック
の巡回による移動スーパー事業に乗り出した。近くに
スーパーがないなど買い物困難者の利便性を図るため、
これまでに平塚市内で3台、小田原市内で1台が稼働
している。
しまむら旭店(平塚市出縄)から毎週金曜日に巡回し
てくる同市南金目の民有地には1日昼すぎ、マスク姿
のお年寄り7人が待つ中、移動販売車が音楽を流しな
がら到着。冷蔵庫を備え、生鮮食料品から総菜、飲料水、
日用品まで400種類以上の商品を積んでいる。
右手に手袋をはめて品定めしていた主婦(84)は
「スーパーにも買い物に行くが、感染が怖いので急
いで帰ってくる。移動スーパーは屋外で安心してゆ
っくり買い物ができる」と豆腐や野菜を買い求めて
いた。
小田原の地域産品をそろえる
「おだわらマート」が好調な出足
5/20(水) みん経新聞ネットワーク
"湘南ゴールドを使ったスイーツ「小田原ゴー
ルド」シリーズ"
小田原ツーリズム(小田原市本町1)が地域産品を
扱うお取り寄せサイト「おだわらマート」を開設し
て1カ月がたった。開設日は4月18日。(小田原箱根
経済新聞)
創業650年のういろうの小田原銘菓「お菓子のういろう」
小田原からセレクトした商品を入手できる「おだわら
マート」の特徴は「充実した」(同社)取扱商品」。
通常では入手しにくい商品を用意していることがアク
セスに結びついているという。
人気パティスリー「メゾンジブレー」の江森宏之さん
が監修した湘南ゴールドを使ったスイーツ「小田原ゴー
ルド」シリーズ、創業650年のういろうの小田原銘菓
「お菓子のういろう」、創業400年の鮑屋と共同開発
した「漁師のさばフレーク」のほか、小田原城天守閣
が閉館中のため購入できない「御城印帳(特典付き)」
などをラインアップ。
飲食店の休業などで行き場を無くした野菜を農家から
直送する「小田原農家直送 小澤さんのおまかせ野菜
セット」も用意する。
小田原ツーリズムの朝尾直也さんは「外出自粛が続く中、
自宅で過ごす時間が増える一方、どうしてもストレスが
たまりがち。この機会に『おだわらマート』を利用いた
だき、小田原の特産品で、おうち時間を楽しみリフレッ
シュいただければ」と話す。
涼を感じて 撫川うちわの制作大詰め
岡山の工房 職人が一つ一つ手作り
5/21(木) 山陽新聞デジタル
一つずつ手作業で作られている撫川うちわ
=岡山市北区東花尻
夏本番を前に岡山県郷土伝統的工芸品「撫川うちわ」
の制作が岡山市で大詰めを迎えている。職人が一つ
一つ手作りしたうちわには、ホタルやアサガオが描
かれ、涼を感じさせる。
撫川うちわは、江戸時代に三河(現在の愛知県)から
伝わったとされ、岡山市の撫川地区で盛んに作られて
きた。細く割った竹で骨組みし、和紙を貼り合わせる。
松尾芭蕉らの俳句を一筆書きで雲の模様のように書
き連ねた「歌つぎ」と、光にかざして絵柄を浮かび
上がらせる「すかし」の技法が特徴という。
現在、作り手は保存会「三杉堂」のメンバー5人のみ。
中心となる石原文雄(号・中山)さん(82)=同市北区=
の工房では和紙を骨組みに貼る最終工程が行われている。
完成したうちわは、県内の特産品を扱う「晴れの国おか
やま館」(同表町)で1本1万円前後で販売される。
新型コロナウイルスの影響で、市内の百貨店で6月に
開催予定だった実演販売が中止になり、地元の公民館
で続けている制作体験も3月から休止中。石原さんは
「影響は大きいが、伝統の技術を絶やさないよう今年
の夏も多くの人にうちわの魅力を感じてもらいたい」
と話している。