昨夜TV番組のイッテQを見てたら、ダーウィンの進化論として、イモトがこう言ってました。
「この世で生き残るのは最も強いものでもなく、最も賢いものでもなく、変化できたものが唯一生き残れる」
ダーウィンの進化論とは少し違和感あったので調べてみました。
このフレーズを初めて使ったのは、
小泉首相の2001年9/27、内閣総理大臣所信表明演説だそうです。
「私は、変化を受け入れ、新しい時代に挑戦する勇気こそ、日本の発展の原動力であると確信しています。
進化論を唱えたダーウィンは、『この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ』という考えを示したと言われています」
その後このフレーズを孫引きする人が後を絶たなくて、
「ダーウィンが『種の起源』に記しているとおり」
「ダーウィンの本を読んだところ」など、
断言に変わっているケースがほとんどだったらしい。
以上のことは2003年10/14、鉄田憲男氏の『にせ「ダーウィンの進化論」論』に書かれています。
詳しくは →
こちらから
一流と言われる大企業が数ページにもわたる企業イメージ広告の中で大々的に使ったことを指摘し、広告のあり方について述べられています。
こうした論争があったことを私は全く知りませんでした。
あれから6年が過ぎて、
今回はバラエティ番組ではあるものの、同様の偽フレーズが一人歩きしているのですね。
ちなみに、ダーウィンの進化論自体は非常にシンプルなものです。
1.ある種の中にある程度の変異があるとき、環境により適している個体がより多く生き延びるだろう
2.より多く生き延びた個体は、その変異を持つ子孫をより多く残すだろう
3.この繰り返しによって、種は変化していくだろう