大阪市住吉区にある住吉大社は、大阪では「すみよっさん」と親しまれています。
小学生の頃、近くの安立町(あんりゅうまち)に親戚があったので初詣などでもよくお参りしました。
神社の本殿は一般的に南または東向きに建てられているが、
住吉大社の西向きの本宮(本殿)は珍しいそうです。
大人になってから行ってないので記憶なし。
今となっては有名な太鼓橋しか覚えていません。
今日は久しぶりに時間があったので、「えべっさん」の帰り廻ってみました。
なんと40年以上もご無沙汰してました。
子供心に足元が怖かった太鼓橋は、
この年になってもやはり急な階段でした。
昔は、この橋の近くまで波が打ち寄せられていたそうです。
この橋を渡るのは、神さまに近づくのに罪や穢れを祓い清めるためで、反っているのは、地上の人の国と天上の神の国とをつなぐ掛け橋として、虹にたとえられているとか。
「すみよっさん」は、古代大和王権の外交・航海の守り神、海の軍神でした。
遣隋使や遣唐使の時代に、中国、朝鮮半島との航海ルートの拠点を抑え、武器、農耕機材の原材料となる鉄や銅をおさえ、大陸の珍しい珍宝を独占する。
港の部族にはこれらの珍宝を与え、連邦国家とする。
ここに政治権力の基盤があったのでしょう。
第三本宮~第一本宮まで縦一直線に、
一番手前の第三本宮を拝むとそのまままっすぐ第二本宮、第一本宮までまとめて拝めそうです。
左に神功皇后を祀る第四本宮が並びます。
この配置は全国的にもたいへん珍しく、住吉大社だけらしいです。
あたかも大海原をゆく船団のようで、
「三社の縦に進むは魚鱗の備え 一社のひらくは鶴翼の構えあり よって八陣の法をあらわす」とも言われているそうです。
よくTVなどでも紹介される五所御前。
石の玉垣の内に杉の木が立っている場所は、別名を「高天原 (たかまがはら) 」ともいい、神霊をおむかえするミアレ所らしい。
神功皇后が住吉大神をお祭りするための土地を求められたとき、この杉の木に白サギが3羽きて止まったので、ここへお祭りしたと伝わる聖地です。
砂利の中には「五・大・力」と書かれた小石があり、これを集めてお守りにすると心願成就にきくとされます。
もちろん賜ってきましたよ。
平成23年の御鎮座1800年大祭を前に、浄財1万円以上の奉賛お願いの立て札が見られました。
49回目の式年遷宮祭が行なわれるそうです。
住吉大社のサイトの、宮司あいさつはこう書かれています。
「住吉の神さまは俗に海の神とされています。
正しくは、底筒男命(そこつつのをのみこと) ・中筒男命 (なかつつのをのみこと)・表筒男命(うはつつのをのみこと)という、
イザナギノミコトのミソギハラエに際して海の中から現れた神、
および息長足姫命(神功皇后)で、西暦211年、この地に鎮斎になったと伝えられています。
実際の年代では干支二運(120年)をくり下げて5世紀初頭と推測されますが・・・」
「海の神ということは、わたくしどもの生命の根源を守る神を意味します。・・・
われわれの生命は地球を覆っている水の中に生まれ、何億年もの循環をくり返して、空気の世界に生長してきました。そして自分を出現させています。・・・
この海の底・中・表の津の男神と称え、住吉の神と崇めてきた古人の智恵に深い敬意を表する次第です。」