1把づつ包まれた和紙もきれいで高そう。
吉兆っていうだけで、どんなに違うのか一度は食べてみたくなりますよね。
つるつる喉ごしがいいのはもちろんながら、けっこうコシもあっておいしい。
じゃぁいつも食べてる素麺と見分けがつくか試そうと、食べてる途中で急いで三輪素麺をゆでました。
極細の三輪素麺に比べると少し太さがありますが、半田素麺ほどではない。
よく練れてる感じがしました。
吉兆っていうだけでおいしく感じたのか、
最初から2種類ゆでて利き素麺して確かめたくとも、もうありません。
そうめん発祥の地、大和の三輪素麺は、だいたい1把が70~130円ぐらい?
いただいた吉兆の素麺っていくらぐらいするんだろうと、ネット検索してみました。
古来手延べ素麺・うまだし詰合せは5,250円。
そうめん50g×16束、うまだし250ml×2瓶、これから概算すると1把が180~200円ぐらい?
もっと高いのかと思った。
調べているうちに、いつもお参りする大神(三輪)神社のページにたどり着きました。
「2/5 午後2時より、地元特産・三輪素麺の新しい年の販売価格を占う「卜定祭(ぼく じょうさい)」が執り行われます。
素麺作りの守護神となる大神様のご神前で、奈良県三輪素麺工業協同組合、三輪素麺販売協議会の素麺造りに励む人たち参列のもと、毎年欠かすことなく祭典は厳修され、新しい値段がご神意のまにまに決められます」
今度は「卜定祭(ぼく じょうさい)」で検索。
「卜定祭は、もともと五穀の価格を決める伝統行事でしたが、現在はその年の素麺の値段を決めるお祭りになっています。
あらかじめ、高値、中値、安値の3種類の価格を設定しておき卜定の神事にのっとって厳かに決められます。
それが素麺の統一価格となり、全国の素麺相場をリードするのです」
続いて、三輪素麺の歴史。
三輪素麺の起こりは、祭神大物主神が奈良時代の大飢饉に際し、人々を救うために 教えられたものと伝えられているそうです。
ちなみに三輪は1,300年ですが、播州で600年、小豆島は400年、島原は350年の歴史だとか。
「奈良時代、大神神社の神主・大神朝臣狭井久佐の次男穀主により神社周辺で小麦と素麺の生産に着手したといわれています。
それ故に三輪素麺は手延素麺の元祖であり、日本の加工食品のルーツとさえいわれております。
以降、朝廷や貴族社会に愛用され、広く庶民が口にするようになったのは江戸時代にはいってです。
農閑期の農民のレジャーとしてお伊勢参りが流行し宿場町・三輪で食べた冷たい素麺の味が忘れられずに、技術を学び生国に持ち帰って、日本各地に産地が形成されたといわれています。
その伝統から、未だにどの産地も三輪には一目置いているのです」
吉兆の素麺はどこで作っているんでしょうね?