秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

黙祷と遥拝

2006-08-15 | 世情雑感
先だって遥拝について調べていて、知りえたウンチクをお伝えします。

「黙祷」は「遥拝」とともに集団儀礼として昭和になって一気に社会の表舞台に登場し、昭和12年夏の盧溝橋事件で、日中が全面衝突すると、新聞紙上に「遥拝」「黙祷」の記事が桁違いに増えました。

けれども国民儀礼としては、より伝統的でより宗教的な「遥拝」が中心だったそうです。

「遥拝」は天皇、御陵、神宮などが拝礼の対象で、「宮城遥拝」とは、皇居におられる両陛下に対して最敬礼で朝の挨拶すること。

「天皇陛下はお父様、皇后陛下はお母様」と教えられ、天皇陛下の写真に奉っていた戦前・戦中の風景をみたことがありますが、これを宮城遥拝ということをはじめて知りました。

昭和13年元日の午前10時に官庁や学校で宮城遥拝や祝賀式を行うことなどが決められ、こうして宮城への「遥拝」は戦時体制下、国民儀礼化されました。

一方「黙祷」は、関東大震災犠牲者に対する慰霊であって、少なくとも昭和初年には用語の使い分けがされていたそうです。

戦後教育を受けた私たちは、行事や朝礼の時間にことあるごとに黙祷しました。

日本の黙祷は戦前・戦中から無宗教儀礼とされています。
政治家も宗教者も安心して、政府主催の全国戦没者追悼式では1分間の黙祷が奉げられたことでしょう。

宗教のない国はなにかと難しいですね。

メディアの功罪

2006-08-15 | 世情雑感
「いつ行っても同じならば、今日は適切な日ではないか」
また靖国参拝への批判は、次の3点でそれについての意見を述べられました。

①中国、韓国の反発
中国は不快だといって首脳会談に応じようとしないが、日本が安全理事国立候補に反対しているの対し不愉快だからといって、日本側は拒否したことはない。
靖国問題をことさらに取り上げようとするメディアの姿勢もいかがなものか。

②靖国神社にA級戦犯が合祀されている
幾千万の戦争犠牲者が祭られている中で、A級戦犯はほんの一握りであり、あえてA級戦犯を拝み奉るために行っているのではない。
戦争で犠牲なられた方々に哀悼の意を表し、二度と戦争をおこさないことを願って参拝している。

③政教分離を定めた憲法に違反
毎年正月に伊勢神宮へお参りしていることに対し、批判がないのはどうしたことか?どこに違いがあるのか。

普段あまり深くものを考えたことがないので、この説明はとてもわかりやすく共鳴できました。

たとえばインドのデリーにはガンジーのお墓があり、そこは外国の要人が花を供え外交のひとつの手立てとしています。

日本を訪れた外国の要人はどこに行けばいいのでしょうね。
その国を象徴する哀悼施設で、国民が納得できるものが一日も早くできることを望みます。

絶対神を奉じる人々からは信じられないかもしれないけど、もともと日本人は、森羅万象に手を合わせ、やおろずの神々に畏敬の念を持っています。

死ねばみな仏になるのでしょう。
負けてしまった戦争と勝った戦争では、戦犯もずいぶん異なってしまいますしね。

しかし実際に戦犯となって人たちはほとんどが陸軍出身で、海軍はいないそうですね。

これは世界の海をみてきている海軍と、地面に這い蹲る陸軍との違いもあるのかもしれません。
世界を見れば、日本の位置づけと、あの当時の軍備でどこまで通用するがよくわかっていたと思われます。

舵取りを狭い視野の人に任せるとえらい目にあうという教訓をえました。

昨日の朝のワイドショーで、第二次世界大戦後アメリカで捕虜になった日本兵にアンケートを取った結果が報じられていました。

家の用事をしながら聞き流していたので、正確ではありませんが。

終戦後、何にがっかりしたか次の4つ(天皇・軍部・内閣・メディア)から選ばせた所、天皇は0であったのに比べ、メディアは3割ぐらいでダントツでした。

一般大衆は、新聞やラジオで報じられる情報を鵜呑みにします。
大本営発表で優勢だと伝えられていたはずが、実際に戦場に出てみると、聞くと見るとでは大違い。
食料の補給もないし、あまりに悲惨な戦況に一番驚いたという結果だったそうです。

私たち戦後に生まれた人間は、学校教育で戦後の歴史を詳しく習う時間を持ちませんでした。

そして宗教についてもしかり。

独裁国でない限り、できる限り多くの情報を得て、そこからどう判断するか自分の意見をもてる教育がなされてこなかったのではないでしょうか。

自分の独自性を認めてほしかったら、まわりの自分とは異なる価値観の人を許容しないといけません。

それが民主主義です。
うわべの仲良しこよしで、生きていけるほど世界は甘くありませんよね。