大人に負けるな!

弱者のままで、世界を変えることはできない

生とは、開かれていること

2005-05-02 16:38:37 | 成功原則 全てはバランス
 もつれた凧糸ほど、ほどきにくいものはありません。無理に引っ張っても、かえってこんがらがってしまいます。

 そんなときは、まず、とりあえず全ての結び目をほぐします。
 次に、糸の両端を探します。
 それを引っ張れば、先端に直結した糸だけが動くので、そこから先端を引き抜く作業を繰り返せば、時間はかかっても、必ずほどくことができます。

 無限に複雑なように見える問題でも、必ず単純な解決法が隠されています。それを見つけるまでが、難しいのですが。



 この世界は、間違いなく無限に複雑です。一口に「人間」と言っても、厳密には、僕とあなたは別の人間です。また、1秒前のあなたは、今のあなたと厳密にイコールではありません。
 これを突き詰めていくと限度がありませんから、どこかで複雑さを無視し、単純化して分類することが必要になってきます。僕もあなたも、「人間」にカテゴライズされるわけです。

 しかし、単純化が限度を超えると、様々な弊害が生じます。
 この世には、もともと全肯定できるものも、全否定できるものもありません。僕も、人間は好きですが、全面的には信じていません。人間不信を抱えたまま、人間を好きなのです。
 人を信じたら損すると思ったら、信じなければいい。でも、嫌いになる必要はない。もともと、人間を全肯定する必要なんてありません。
 僕は、人類史上最も模範的な人物は、ベンジャミン・フランクリンではないかと目していますが、様々な見解があって当然だと思いますし、彼でさえ、完璧な人間には程遠い。感壁な個人が存在する必要なんて、全く感じません。
 オウムは、教祖を全肯定し、信者以外の人類を全否定することで、ポアの道に突っ走ってしまいました。物事を単純化しすぎるのは、便利なようでいて、極めて危険なのです。



 そこで、複雑な問題を「複雑なまま」単純に解決する方法がないものかと、人類は考えてきました。
 その成果が、宗教であり、科学法則であり、成功哲学です。
 僕は、これらに共通する原則を整理し、仮に「成功原則」と名付けました。

 成功原則の基本となる公式は、以下の2つです。


   閉鎖→固定→単調→極端=死の流れ

   開放→流動→多様→調和=生の流れ


 世の中は、おおよそにおいて、全てこのふたつの流れのどちらかに乗って動いています。そして、閉鎖の流れは死、開放の流れは生にむかっています。


 極端な例を挙げます。
 今、あなたの体が、外界の一切から閉鎖されたとします。
 酸素の供給も、二酸化炭素の排出も、ストップします(固定)。
 血中の酸素は二酸化炭素に置き換えられ(単調)、限度を超えると(極端)、人体は活動を停止します。

 閉鎖は死に向かうでしょ? 閉じられた生は存在しないのです。



 人体に限らず、全てのものは、外界との縁に触れて変化します。全ては開放系に属しているのです。それを絶とうとすれば、死に向かうしかありません。

 今後も、様々な例を挙げながら、成功原則をできるだけ分かりやすく説明していきたいと思います。





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