大人に負けるな!

弱者のままで、世界を変えることはできない

全ての災いは、アンバランスによってもたらされる

2005-05-02 17:13:11 | 成功原則 全てはバランス
 僕はこれまで、事故、怪我、怠学、心の病、借金、警察沙汰と、あらゆる失敗をやらかしてきました。ただ不幸中の幸いだったのは、取り返しのつく年齢だったことです。
 そして、「あらゆる失敗がアンバランスによって生じている」ことに気づいてからは、同じ失敗の繰り返しを避けることができました。

 たとえば、僕は部活をやっている間怪我ばかりしていましたが、運動量と比較して、栄養補給や休養が全然足りていなかったわけです。鍛えさえすればいいというアンバランスな考え方が、失敗を招きました。

 「失敗の積み重ねの上に成功がある」という考え方もありますが、無駄な失敗をいかに減らすかのほうが大切です。そのために教育があり、教育によって人類は文明を築いてきたわけです。他人の失敗でも教訓にできるのだから、自分でいちいち先人の失敗を追体験する必要はありません。

 アンバランスに陥る原因を突き詰めていくと、あらゆる失敗例において、視野が閉鎖的で、全体が見えていなかったことに気がつきました。視点にゆらぎがなく、固定されていて、物事の一面しか見えていないので、良かれと思ってしたことが、かえってバランスを崩す結果を招いてしまったのです。



 典型的な例は、談合です。業界のためにはなるとしても、市場全体にはマイナスです。業界の中しか見えていないから、悪が善に思えてしまう。全体観が欠如しているのです。

 官僚組織も同様です。それぞれの省庁、それぞれの部署の予算を増やしたがるばかりで、誰も国益全体を見ていない。「赤字財政だから予算を縮小しよう」とは、誰もいいません。職場が全世界になってしまっているのです。



 バランスを取るには、まず視野を開くことです。すると、物事の多様性が見えてきます。時には視野の一部を遮断し、一点に集中することも必要ですが、これはあくまで例外的なケースです。原則として、最大限開放する。それで初めて、物事の優先順位、適切な割合が分かるようになってくるわけです。

 民主主義というものは、市民ひとりひとりが全体観を持たなければ、正常に機能しません。個々の狭い利害関係を寄せ集めただけでは、全体の利益は望めないのです。




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