ホリエモンエピソードゼロ「拝金主義者」の逆襲~起業前夜~僕がまだ青かった頃の話
堀江貴文氏(ホリエモン)講演会『逮捕前夜』
一応は有罪判決が下り、民事訴訟の行方が注目されているライブドア裁判。
しかしながら、判決文(まだ公表されていませんので、要旨)を読む限り、堀江被告が徹底的に無罪を主張した成果は、それなりにあったといえます。
これは間違いなく政治的な裁判ですから、有罪判決は最初から確定していたにしても、
「検察官は捜査への疑念をぬぐう手続きを踏んでいない」
「個人的利益を得るために各犯行を行ったとまでは認められない」
「各犯行を主導したとまでは認められない」
などといった主張は、この裁判において認定されたわけです。
つまり、
「この捜査は確かに疑わしい」
「堀江被告には犯罪の個人的動機がない」
「有罪だとしても主犯格とはいえない」
裁判官は、文脈にまぎれて、さらりと重要なポイントを認めているわけです。
特に重要なのは、堀江被告が、個人的利益を求めていないことを、裁判所が公認したという点です。
彼は常々、宇宙や生命といったフロンティア事業を実現するためにお金を稼いでいると公言していましたが、これは裁判でも認められたわけです。
「事業家としての全うな志を達成する過程での、スピード違反」
裁判所は、堀江被告の行動に対して、そのような解釈を示したわけです。
堀江被告の主張が、全く認められなかったわけではないのです。
これは、民事裁判にも、少なからず影響を与える可能性があります。
並の人間なら、10億どころか1億儲かっただけで、もう仕事なんかしないでしょう(笑)
大金を手にして、なお働き続ける人間には、それなりの崇高な志があるものです。
経済犯罪において、犯行の個人的動機が認定されないにもかかわらず、初犯で実刑判決が下されるのは、あまりにも異例かつ不自然といえるでしょう。
おまけに、判決文の中では、遠まわしな表現ではありますが、検察の捜査手法が不適切だったことまで認定されています。
国策捜査の可能性を、裁判所も否定していないのです。
無理やりにでも実刑を下さねばならない裁判官の、苦しい胸のうちがしのばれます。
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