ご存じの通り、たった今PRIDEGPの放送がありました。
ヘビー級はヒョードルが判定で防衛に成功、ミドル級トーナメントはシウバが準決勝で敗れるも、同門のショーグンがブッチギリの強さで優勝、シュートボクセの独裁政権を死守しています。
映像で見る限り、ミルコははじめから疲れが顔に出ていました。肌はカサカサで、まるで老人のよう。おそらく、オーバーワークでコンディションを崩していたのでしょう。
1ラウンドでは打撃でヒョードルを圧倒する場面を見せましたが、下になると一気にスタミナを失い、試合はそのままヒョードルのペースに。
もっとも、下になったミルコもヒョードルに有効打は与えません。勝者ヒョードルも、試合後は精魂尽き果てた表情を見せていました。
2人の間にそれほど大きな実力差がないことを、満天下に示してしまった格好です。
ヒョードルは、もともとコマンドサンボの世界王者です。総合ルールでの闘いにおいては、超エリート。キックから最近転向してきたミルコに、負けるわけにはいきません。何とか結果だけは残しました。
しかし、総合のキャリアで自分よりはるかに劣り、ライバルのノゲイラに1本負けしているミルコに、判定で逃げ切ることしかできなかったのは、王者として屈辱的な内容だったかもしれません。1本勝ちで、格の違いを見せつけたいところでした。
3強の実力は本当に差がないのです。現行ルールであれば、ヒョードルが有利ですが、1ラウンド3分でもっとブレイクが早ければ、ミルコの勝率が高まりますし、初期アルティメットのように、時間無制限でブレイク無しだったらノゲイラが有利です。
PRIDEヘビー級には、3本のベルトが必要でしょう。
個人的には、ミルコは今年中にハリトーノフとやってほしいと思います。勝者が、大晦日にヒョードルに挑むというプランはどうでしょう。
もちろん、ヒョードルがその前にノゲイラの挑戦を受けてもいい。ヒョードルはちょっと試合ペース開きすぎです。ノゲイラに丸一年チャンスが与えられないというのも、不公平な気がします。
そしてミドル級では、絶対暴君ヴァンダレイが、ついに失脚!
映像を見る限り、最大の敗因は、「筋肉のつけすぎ」だと思います。
サクがどうしてもシウバに勝てなかった最大の原因は、パワーの違い、ハッキリ言えばサクがナチュラルにこだわっているからです。
ブラジルでは、薬物の規制がさほど厳しくなく、容易に入手することができます。
それをどこまで利用するかは、プロとしての自己責任に委ねられています。
特に、打撃を認める格闘技の場合、ステロイドで傷の回復を早めることはやむを得ない面があります。
武蔵選手も、薬物で増量したことを認めています。
日本人でさえそうなのだから、外国人では言うまでもありません。
ヒクソンが「薬をやっているファイターとは闘わない」と宣言しているのも、ナチュラルでは絶対不利だからです。
ブラジルは、決して豊かな国ではない。健康上のリスクを背負ってでも、家族を養うために稼ぎたいという選手を、一概に責めることはできません。
今回のシウバは、ヘビー級転向の準備を始めているからでしょうか、目に見えて身体の厚みが増していました。
しかし、たとえウエイトが変わっていないとしても、筋肉のバランスが崩れれば、神経系はすぐに適応できません。
アローナのローでバランスを崩して転倒する場面もありましたが、いつものシウバでは考えられないことです。このコンディションでは、サクにも吉田にも勝てないでしょう。
もちろん、アローナも巧い選手ですが、同じトップチームなら、ホジェリオの方が実力的に上だと思います。
要するに、シウバはスランプに入っています。もちろん、ドーピングの副作用には注意が必要ですけど、厚みを増した筋肉の使い方を体が覚えれば、また恐ろしいシウバが戻ってきます。
そして、優勝はダントツの強さでマウリシオ・ショーグン!
寝技世界一のアローナを逆にオモプラッタで追い詰め、1ラウンドであっさりKO勝ち。全く強さの底が見えません。一応、僕は開幕時に優勝をショーグンと予想していたので、何とか恥をかかずに済みました(^_^;)
驚いたのは、ショーグンが決勝でも驚くほどリラックスしていた点です。あれでは、アローナが何もできないのも、無理はありません。
当分は、誰がチャレンジしても、ショーグンには勝てないでしょう。それくらい突き抜けたセンスを持っています。準決勝で当たったアリスターなんか苦手なタイプだと思いますが、それでも1ラウンドでKOしてしまう。ボブチャンチンでも無理っぽいですね。
初防衛戦は、ホジェリオと再戦するならいい勝負になると思います。
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ヘビー級はヒョードルが判定で防衛に成功、ミドル級トーナメントはシウバが準決勝で敗れるも、同門のショーグンがブッチギリの強さで優勝、シュートボクセの独裁政権を死守しています。
映像で見る限り、ミルコははじめから疲れが顔に出ていました。肌はカサカサで、まるで老人のよう。おそらく、オーバーワークでコンディションを崩していたのでしょう。
1ラウンドでは打撃でヒョードルを圧倒する場面を見せましたが、下になると一気にスタミナを失い、試合はそのままヒョードルのペースに。
もっとも、下になったミルコもヒョードルに有効打は与えません。勝者ヒョードルも、試合後は精魂尽き果てた表情を見せていました。
2人の間にそれほど大きな実力差がないことを、満天下に示してしまった格好です。
ヒョードルは、もともとコマンドサンボの世界王者です。総合ルールでの闘いにおいては、超エリート。キックから最近転向してきたミルコに、負けるわけにはいきません。何とか結果だけは残しました。
しかし、総合のキャリアで自分よりはるかに劣り、ライバルのノゲイラに1本負けしているミルコに、判定で逃げ切ることしかできなかったのは、王者として屈辱的な内容だったかもしれません。1本勝ちで、格の違いを見せつけたいところでした。
3強の実力は本当に差がないのです。現行ルールであれば、ヒョードルが有利ですが、1ラウンド3分でもっとブレイクが早ければ、ミルコの勝率が高まりますし、初期アルティメットのように、時間無制限でブレイク無しだったらノゲイラが有利です。
PRIDEヘビー級には、3本のベルトが必要でしょう。
個人的には、ミルコは今年中にハリトーノフとやってほしいと思います。勝者が、大晦日にヒョードルに挑むというプランはどうでしょう。
もちろん、ヒョードルがその前にノゲイラの挑戦を受けてもいい。ヒョードルはちょっと試合ペース開きすぎです。ノゲイラに丸一年チャンスが与えられないというのも、不公平な気がします。
そしてミドル級では、絶対暴君ヴァンダレイが、ついに失脚!
映像を見る限り、最大の敗因は、「筋肉のつけすぎ」だと思います。
サクがどうしてもシウバに勝てなかった最大の原因は、パワーの違い、ハッキリ言えばサクがナチュラルにこだわっているからです。
ブラジルでは、薬物の規制がさほど厳しくなく、容易に入手することができます。
それをどこまで利用するかは、プロとしての自己責任に委ねられています。
特に、打撃を認める格闘技の場合、ステロイドで傷の回復を早めることはやむを得ない面があります。
武蔵選手も、薬物で増量したことを認めています。
日本人でさえそうなのだから、外国人では言うまでもありません。
ヒクソンが「薬をやっているファイターとは闘わない」と宣言しているのも、ナチュラルでは絶対不利だからです。
ブラジルは、決して豊かな国ではない。健康上のリスクを背負ってでも、家族を養うために稼ぎたいという選手を、一概に責めることはできません。
今回のシウバは、ヘビー級転向の準備を始めているからでしょうか、目に見えて身体の厚みが増していました。
しかし、たとえウエイトが変わっていないとしても、筋肉のバランスが崩れれば、神経系はすぐに適応できません。
アローナのローでバランスを崩して転倒する場面もありましたが、いつものシウバでは考えられないことです。このコンディションでは、サクにも吉田にも勝てないでしょう。
もちろん、アローナも巧い選手ですが、同じトップチームなら、ホジェリオの方が実力的に上だと思います。
要するに、シウバはスランプに入っています。もちろん、ドーピングの副作用には注意が必要ですけど、厚みを増した筋肉の使い方を体が覚えれば、また恐ろしいシウバが戻ってきます。
そして、優勝はダントツの強さでマウリシオ・ショーグン!
寝技世界一のアローナを逆にオモプラッタで追い詰め、1ラウンドであっさりKO勝ち。全く強さの底が見えません。一応、僕は開幕時に優勝をショーグンと予想していたので、何とか恥をかかずに済みました(^_^;)
驚いたのは、ショーグンが決勝でも驚くほどリラックスしていた点です。あれでは、アローナが何もできないのも、無理はありません。
当分は、誰がチャレンジしても、ショーグンには勝てないでしょう。それくらい突き抜けたセンスを持っています。準決勝で当たったアリスターなんか苦手なタイプだと思いますが、それでも1ラウンドでKOしてしまう。ボブチャンチンでも無理っぽいですね。
初防衛戦は、ホジェリオと再戦するならいい勝負になると思います。
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