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少女の性犯罪被害 加害者の大半は同年代の少年

2011-02-18 12:07:27 | 官主主義狂育を斬る

中学生の女子が、同級生の男子たちに、校内で繰り返し輪姦される……

これは、フィクションではありません。

地方の公立中学で、現実に起こった事件です。


この事件で、執拗に性的暴行を受け続けていた被害者の女子生徒は、何度も担任に「体を触られている」と訴えました。
しかし、担任は、たいしたことではないと判断し、詳しい被害状況を調べようともしませんでした。
事の深刻さが公になったのは、卒業の直前、被害の開始から2年以上も経ってからだったのです。

この事件では、11名の男子中学生が裁判にかけられ、3名が少年院に送られました。



※参考文献

君を守りたい―いじめゼロを実現した公立中学校の秘密中嶋 博行朝日新聞社このアイテムの詳細を見る






性犯罪は、被害者が詳しい状況をなかなか説明できないのが、大きな特徴です。
被害を受けた事実を知られること自体が、新たな被害となるからです。

そのため、公にならない性的いじめは、相当の件数にのぼると推定されています。


匿名アンケートなどによると、5%の女性は、18歳までにレイプされた経験があると言われています。

加害者の3分の2は、彼氏や男友達。

つまり、同年代の未成年男子です。


池田小事件以来、学校は、外部の不審者に対する警戒を強めました。
今や、卒業生でさえ、気軽に母校に顔を出すこともできません。

確かに、これによって、外部からの侵入者が阻止しやすくなったのは事実です。
だがそれは、学校を密室化し、いじめが発覚しにくくなるという深刻な副作用をもたらします。


特に、性的いじめについては、少女にとって最大の脅威は、統計にもあるように、成人ではなく「同年代の少年」です。

学校を密室化することは、何の解決にもならないどころか、むしろ、性的いじめの発生リスクを高めるとさえいえます。

先の事件でも、犯行現場は「美術準備室」「美術室」「空き教室」「特別活動室」「男子トイレ」など、校内のあらゆる場所に渡っています。

もちろん、同性や教員が加害者となるケースも、決して珍しくありません。


校内での治安を確保するには、密室化するより、むしろ、監視カメラを設置する、保護者や地域住民が頻繁に出入りする、警察官が校舎内まで巡回する、校内に交番を設置するというように、「当たり前」の環境にする方が、むしろ効果的ではないかと思います。




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