カナダのメープルシロップは、甘くて美味しいことで有名ですが、イタヤカエデからもシロップの採取が出来ることを知りました。
そこで夫はホーマックから金属の12mmのパイプと透明のビニールの管と、飲料水用のボトルを購入して、我が家の大きなイタヤカエデから採取してみることにしました。
当初、気温が低く雪が降ったりして数日間は何も入っていませんでしたが、ある日、ボトルを覗いてみると、8Lほどの透明な液体が入っていることに気が付きました。丁度芽吹きの頃になると、樹木は土の中からたくさんの水を吸い上げるのです。
舐めてみると、ほのかに甘さを感じます。10年ほど前に、ダケカンバの木から樹液を採取したことがありました。その時はほんのわずかに甘みがあり、氷を作ってウイスキーなどのロックに使ったり、コーヒーを沸かしたりして、楽しんだことがあります。
我が家で一番大きな鍋に樹液を入れて、ストーブの上で煮つめることにしました。濃縮力は意外にあり、2日間もするとみるみる濃縮してきました。
樹液10Lほどから150mlのシロップが出来上がりました。トロットした感じでかなり甘みがあります。(実は、2回目の濃縮操作の時に、うっかり焦がしてしまい、キャラメル色になってしまいました(ーー;) が、上手に濃縮すると薄茶色の透明なシロップです。)
メープルシロップと同様、ホットケーキやパンにのせて食べることができます。薪ストーブを使用している時にだけ、作ることが出来る贅沢な食材かもしれません。