森町からの帰り道、温泉に入ってから帰宅することにしました。森町から国道5号線沿いに八雲町へ向かって走り、落部(おとしべ)から山側に10km入って行くと、上の湯温泉があり、そこに昔から秘湯と呼ばれている「銀婚湯」という宿があります。
数百年前から先住民族のアイヌの人々が狩猟の折々汗を流し、療養のために常浴していたとかで、大正14年に熱湯の大量噴出に成功して宿が建設され、その日が大正天皇銀婚の佳日に当たったことから、「銀婚湯」と命名され、銀婚式をお祝いするお客様が今でも続いているそうです。
私達は2度目にここを訪れたのですが、疲れが吹き飛ぶようなホッとする良い温泉で、宿泊すると5種類の異なった源泉の11種類の温泉に入ることができるとか・・・・
玄関の前には樹齢300年の家族水松、さらに樹齢800年の夫婦水松がどっしりと構えていました。
庭にひっそりと咲いていたのが「シラネアオイ」です。薄紫色の上品な色でした。池には金色の鯉が泳いでいました。
銀婚湯の宿から更に奥へ渓谷沿いに車で走ると、 大きな岩山があり、木々の若葉が目に飛び込んできました。この時期が一番緑が美しい季節なのです。
付近には山桜が咲いて、彩りを添えていました。橋の下で魚釣りをしていた人を見ると、竿を下ろした瞬間に魚が釣れていました。入れ食い状態です。
Yさんを亡くされて来月1周忌を迎えられるY夫人は、精神的にも体力的にも癒されて元気になられたようで、9日の朝、九州へお帰りになられました。