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ブロック・レスナーについて 4

2005年10月14日 | スポーツ
~ベビーターン~
王者となったレスナーの前に立ちふさがったのは、WWEの重鎮アンダーテイカーである。
自分を上回る2メートル超のベテランの手ほどきで、レスナーは地位を確立していった。
ついにはテイカーが最も得意とする金網戦「ヘルインアセル」でテイカーを完全粉砕し、もはや敵なしの状況になった彼の前に、最大の敵が現れる。220センチ220キロ。大巨人ビッグショーだ。
戦いの末に友情の芽生えたテイカーを処刑したショーに、レスナーはベビーとして立ち向かうことになる。

試合の焦点はひとつ。「レスナーはビッグショーを投げられるのか否か」。
その答えはあまりにも明白だった。
220キロにブレーンバスター、220キロにジャーマンスープレックス、220キロにベリートゥベリー、そして両肩に担ぎ上げ必殺技のF5まで、レスナーは軽々と披露して見せた。
しかし、試合は思わぬ形で幕を閉じる。
これまでレスナーを支えつづけたエージェントのヘイマンが裏切り、初のピンフォール負けを喫しビッグショーにベルトを奪われたのである。

ヘイマンを失い、ベルトを失い、レスナーはようやく、独り立ちを始めた。