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ブロック・レスナーについて 2

2005年10月12日 | スポーツ
~デビュー~
レスナーのWWEデビューは2002年4月のことである。
当初は他人の試合に乱入し、善悪関係なくなぎ倒す筋肉馬鹿一代キャラとして扱われた。
マイクアピールはエージェントのポール・ヘイマン(WWEで5本の指に入るしゃべりの達人)に任せ、ただ暴れ回るのみであった。

最初に抗争したのはイケメン兄弟タッグのハーディーズ。乱入したところをパイプイスで十数発殴られるというアピールで観衆の度肝を抜いた。
いま振り返っても、あの殴りっぷりは手加減なしの本気で、のちにジェフ・ハーディー(弟)は「歓迎のつもりでやった」と述懐している。

正式にリングデビューしたのはジェフ相手のシングル戦。スピードを活かしたジェフの攻めを意に介さず、もちつきパワーボムで失神KOし、門出を飾った。

レスナーを初めに見た印象は「RAW版のマーク・ヘンリー」だった。当時、WWEはプロ野球のように2リーグに分かれたばかりで、RAW(ロウ)にレスナー、SMACK DOWN(スマックダウン)にヘンリーというパワー型のレスラーが配属された。
ヘンリーはかつてWWEの1軍に所属していたが(WWEには野球のように下部組織が存在する)太りすぎで2軍落ちした。しかしアーノルド・シュワルツェネッガーが主催した「世界最強の男決定戦」という重量挙げの大会で優勝し、鳴り物入りで1軍に復帰。
双方のリーグにパワー型の新鋭が配置されたのだろうと、レスナーを甘く見ていた。

だがすぐに、僕は自分の過ちを思い知ることになる。