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しましまのドレミ・カフェ

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「夢記」〜明恵の夢と高山寺展〜

2019-04-10 15:31:00 | 旅行
昨日の夜からとても寒くなり、今朝の大阪は雨。風も強い。
午後の電車を取ってあったので、半日程度の滞在になる。
 
 
どうして過ごすか色々考えたが、先日「日曜美術館」で見かけた「明恵の夢と高山寺展」という美術展に行くことにする。
 
 
ホテルは日本橋で、地下鉄千日前線でなんばまで行き、四ツ橋線に乗り換えるのだが、この乗り換えが結構歩く。地下鉄あるあるが、ここにもあった(^^)
 
中之島フェスティバルタワーのウェスト4階に、中之島香雪美術館はあった。
 
鎌倉時代初頭に京都栂尾に高山寺を開いた明恵上人は、19歳の修行期から晩年まで、自分の見た夢をしばしば「夢記」として膨大な記録を残し、それを分析して、仏教者としての修行の一環としたのだそうだ。
 
ある年の一月の「夢記」を見ると、正月元旦から、数日おきに夢の記録を書いている。まるで現代の自分たちのブログのようなマメさで、不謹慎ながらちょっと親近感を覚える。
 
それを仏教者としてどんな意味があるかを弟子たちに語り、それから弟子たちも仏教の考え方を学んでいく。
 
夢というのは、やはりどうしても心と関係があるように自分には思える。夢にこだわりを持つ人は、現代も多いし、睡眠については苦しんでいる人すらいる。
 
鎌倉時代の明恵はそれに正面から向き合った、ということにまず自分は驚いた。そしてそれを仏教の教えに昇華し、弟子たちも共感して、学ぶ。そこに私たちも今を生きる意味を見出すヒントがあるのかもしれない。
 
夢の分析は、ユングから日本の河合隼雄まで、身近な研究もあり、目にすることもある。河合隼雄の文庫本を買ってきたので、読み返してみようかと思っている。
 
 また、高山寺は国宝「鳥獣戯画」を四巻所蔵しており、その展示もあった。柔らかくしなやか筆致の動物たちは、相撲を取ったり、笑いあったり、誰が見ても人間の生活そのもので、魅力を感じない人はいない。このコーナーもとても人気があった。
 
 
昼もフェスティバルタワーのいい感じの店で、贅沢なひとりランチ(^^)電車の中ではコーヒーも飲んだ。
 
明日からいよいよ仕事が始まるし、今週から3週間つづけて演奏の機会もある。さあ、気持ちを切り替えて、張り切っていこう!
いやいや。自分らしく、のんびり行こう(^^)
今夜はどんな夢を見るのかな〜(^^)