人間はどこまで「生命の神秘」に立ち入って行くのだろうか。
京都大学の発生生物学の教授が、マウスのIPS細胞から精子を作り、それを卵子に注入して正常なマウスを誕生させたという。
不妊症の原因究明に期待されているという。
15年ほど前に、スコットランドの研究所でクローン羊のドリーちゃんが誕生したというニュースを聞いて以来の何かやるせない気持ちになってしまった。
科学・医学の進歩は必然的に「生命の神秘」の扉を限りなくこじ開けていくのだろうが・・・・
いかに医学の進歩とはいえ、臓器売買で金が動くどころか、臓器を売るために子供を産むことが日常となっているという暗部をどう考えたらいいのだろうか。
応分の批判は覚悟の上だが、人間はありふれたままで生まれ、ありふれたままで親子げんかをくりかえし、友を意識しながら成長し、異性を得て子供を授かり、ありふれたまま歳をとり、土に還って行くのが自然な姿なのではないのだろうか。
臓器移植をテーマにした映画「私を離さないで」がまもなく現実化していく・・・・それでいいのだろうか。
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