民平的幸せ体感記3【40代編】

かつて世界一周一人旅をした「みんぺ~」のユルくてどうでもいいブログ。ちょっとハッピーな気持ちになれるとかなれないとか。

破れた障子

2019年04月02日 | 児童養護施設の仕事
春休み、朝から晩まで、様々な個性を持った子どもたちが一つ屋根の下で生活するってのは、なかなか大変だ。

キレイごとでは済まされない。

一般家庭の親と同じ感覚で、大変なもんは大変だ。

早く学校始まってくれーと^_^;

まぁそれが仕事と言えばそれまでなので、もう数日頑張らないと。

さて、先日の朝、出勤すると、Tくんが求めてきたコトに対して今すぐには対応出来ないと伝えた所、キレて部屋で暴れて障子をビリビリと破いた。

こういう時は頭を冷やす、いわゆるクールダウンが必要である。

対応する方も声を荒げたりせず、落ち着いて穏やかに対応するコトが大切。

そういった不適切な行動をするコトで得をさせちゃいけない。

ムカついた想いを聞いた上で、適切な行動について教える。

数十分経ち、落ち着いたTくんがボクに謝ってきた。

みんぺーちゃん、ごめんね。

謝ってこられたコトは認めてあげる。

もちろん許してあげるし、それ以上グチグチなんて言わない。

はい、おしまい。

ただ、ビリビリに破いた障子は一緒に直さないと。

障子を直すのは初めてだというTくん。

見本にやって見せると、元々の手先の器用さから上手に直すコトが出来た。不格好だけど、スゴくいい。

他の職員も呼んで見せてあげた。

そして、再度褒めてあげた。

色々ブツブツ言いつつも嬉しそうなTくんだった。

イライラした時に何かを壊したり破くと気持ち良いってのは分かる。

でも直すのはこんなに面倒臭いんだよ。

だから他の方法をオススメするよ。

ボクの話を素直に聞いてくれたTくん。

直せるものは直せば良い。

出来れば一緒に。

壊したものを自分の力で修復するって作業は、思う以上に、子どもの成長や癒やしに繋がるんだと思う。

児童養護施設職員

日々、そんなコトの繰り返し。

一度傷ついた心の修復は、障子みたいに簡単じゃない。

美味くいかないコトの方が多い。

無限のエネルギーを要する。

でも、子どもとの信頼関係ってのはこんな風に築いていくんだと思ってる。

あ、我が家の障子は破れたままだ(笑)

家ではかなり未熟な父ちゃんです。

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