民平的幸せ体感記3【40代編】

かつて世界一周一人旅をした「みんぺ~」のユルくてどうでもいいブログ。ちょっとハッピーな気持ちになれるとかなれないとか。

みんぺー、家を建てる〜赤い屋根とじいじと本棟造り(風)〜

2019年10月15日 | 建て替え
漠然とした想いがあった。

ハウスやホームではなく「家」を建てたい。

サザエさん一家、のび太一家、さつきとメイ一家が住んでいるような、そんな昭和感溢れるイメージがボクの思い描く住みたい「家」の姿である。

そんな「家」の共通点って?

色々あるかもだけど、ボクの中では赤い三角屋根が「家」のイメージ。

もう一つ、屋根の形のこだわり。

20年近く前、初めて南信州に移り住んだ時、中央アルプスや南アルプスをバックにした「本棟造り」の姿に惹かれた。2階部分が蚕飼育のための部屋になっている。

養蚕業が盛んだったこの地ならではの建築様式だ。

広い土地が必要だし、建築費含めて合理的ではないので、これから先、こういった様式の建物はなかなか新築されないだろう。

どんな家を建てたいですか?

建築士さんに聞かれた時、色々と頭に浮かぶ中でそんなコトも伝えてみた。

土地は広くないし、資金も多くないけど、とりあえず願望として。

設計士さんは、ガレージと組み合わせた「本棟造り」風な「家」を提案してくれた。ステキすぎる。

部屋の間取りなんかもボクたち家族の未来を想像して形にしてくれた。

想いを形にする職業ってスゴい。

この提案でボクはこの会社に、設計士さんに託すコトを決めた。

決して合理的ではない、でもボクが求める理想の「家」について、そこから数えられない位の話し合いを重ねた。

それから半年程経った本日、屋根が完成した。

屋根を施工してくれたのは、板金業を生業とした義理の父と兄である。
日差しがキツイ中、高所でテキパキと作業を進めてくれた二人には感謝だ。
そして仕上がりにも屋根の赤色にも大満足。
高所での作業がどれほど危険かってのは上がってみて実感できた。
屋根と同じ高さであるその場所は、足がすくむ程の怖さを感じる。
そんな高所で普段仕事をしているじいじ達の凄さを身を持って感じたコキータくんだった。

一流の職人さんたちの技術や想いが集まり、ボクたち家族の想いが形になった家は建てられていく。古くて新しい、どこか昭和感あって懐かしくみんぺーっぽい、そんな本棟造り(風)な家の完成が待ち遠しい。

この度、長野県東北部の千曲川流域が台風19号の接近により、氾濫した。

災害によりあっという間に形あるものが失われてしまう現実がある。

新たに形にしていくコト、形に出来るコトを当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れないようにしたい。

被災地の一日でも早い復興を、一長野県民として祈ります。