診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

右目を見ている

2014年02月05日 | 診療
先日、脳科学者の書いた本を読みました。

その中で、ちょっと気になって
記憶にとどめていたことがありました。

それは、
ヒトは視野の左側を重視している、
と書いてあったこと。

顔の絵が描いてあって、
向かって左側、(本人にとっては右側)に笑った表情、
向かって右側(本人にとっては左側)に悲しい表情。

もう一枚は、
その絵を左右反対にしたもの。

その二枚を見て、
「どちらが笑っているでしょう」と問うと、
多くの人は、向かって左側が笑っている絵と
こたえるのだそうです。

左側にあるものに視線がいく。
左側にあるものが印象に残る。
だから相手は自分の顔の右側が印象に残りやすい。
顔の右側の表情を豊かにすると、好印象を与える。
などと書いてあったのですが。

実は先日、
右目に眼帯をした患者さんと話をする機会があり、
このとき感じた違和感、
どこをみて話をしたらいいのか、
という奇妙な感覚に気がつき、
この本のことを思い出しました。

どうやら僕は間違いなくヒトと話をする時、
相手の右目を見て話しているようです。