診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

自分でやっちゃった。

2013年08月27日 | 診療
今週あたりから、朝の気温がグッと下がってきました。
今までの、熱気が消えて、
半袖では、ちょっと肌寒いくらいの温度です。

それでも、日が出ると気温は上がり、
30°オーバーの最高気温にはなります。

夕方には、ヒグラシの声も聞こえてくるようになりました。

カナカナカナという鳴き声は、
透明感があって、
空気まで、澄んでくるような気がします。

芭蕉の有名な句、
「岩にしみいる蝉の声」の蝉は、
ニイニイゼミと言うことらしいですが、

僕は、この蝉はヒグラシの鳴き声だと、
勝手に思っています。

さて、近くの田んぼでは、もうすぐ稲刈りが始まるようです。
この前、田植えしたばかりのような気がしているのですが。
早いものです。


実は、先日便秘になり、硬い便に苦しめられたあと、
ホッとして、何気なく便器を見たら、
トイレの水が、桜色になっていました。
紙で拭くと、真っ赤な血。

「なんじゃぁ、こりゃぁ!!!」

直腸癌という文字が、頭の中を駆け巡ります。
「どうする、どうする、どうする。」

そこで出た結論は、

自己診断。

自分で、大腸ファイバーをする。ことでした。

さて、そこでどうやって検査をするかが問題です。
普通は、検査台の上に横になってもらい、
足のほうに僕が立って、
ファイバースコープを挿入するのですが・・・


翌朝、診察が始まる前に、
穴あきパンツを履いて、
自分で、肛門におそるおそるスコープを入れました。
顔はモニター、両手でファイバーの操作、
スーっと20センチまで進んでくれて、
苦痛もなく終了。

所見がなくて、何よりでした。

検査台の上で、和式トイレスタイルでやってみたんです。
とてもじゃないけど、
スタッフには見せられません。