ベストセラー本というのはあまり買わない私ですが、この『超訳 ニーチェの言葉』は立ち読みしてたら面白くなって買ってしまいました。
ニーチェは学生時代に岩波文庫で読みましたが、難解であった・・・・ということしか覚えていませんが、この『超訳』はなかなかよくできています。
自分の「気づき」と同じところがあったり、手厳しい指摘もあったりで飽きない内容です。
私の好きなところを少しだけ紹介します。
★友人と話そう
友人とたくさん話そう。いろんなことを話そう。それはたんなるお喋りではない。自分の話したことは、自分が信じたいと思っている具体的な事柄なのだ。腹を割って友人と話すことで、自分が何をどう考えているかがはっきりと見えてくる。
また、その人を自分の友人とすることは、自分がその友人の中に尊敬すべきもの、人間としてなんらかの憧れを抱いているということだ。それゆえ、友人を持ち、互いに話し合い、互いに尊敬していくのは、人間が高まるうえでとてもたいせつなことだと言える。
(『ツァラトストラかく語りき』より)
★喜び方がまだ足りない
もっと喜ぼう。ちょっといいことがあっただけでも、うんと喜ぼう。喜ぶことは気持ちいいし、体の免疫力だって上がる。
恥ずかしがらず、我慢せず、遠慮せず、喜ぼう。笑おう。にこにこしよう。素直な気持ちになって、子供のように喜ぼう。
喜べば、くだらないことを忘れることができる。
他人への嫌悪や憎しみも薄くなっていく。
周囲の人々も嬉しくなるほどに喜ぼう。
喜ぼう。この人生、もっと喜ぼう。喜び、嬉しがって生きよう。
(『ツァラトストラかく語りき』より)
【写真はいずれも東京都庭園美術館】
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