アスリート 未来にむかって走る

「日常のすべてが被写体だ。必要なことは好奇心と想像力」をテーマに綴っていきます。

東京のスリバチ(^^)

2012年02月16日 | Weblog


自転車坂巡りツアーは遠征ばかりではなく、ご近所も捨てがたい坂がある。
少し疲れ気味な体調の時は近くを巡ることで新たな発見があったりする。

ここは宮前区野川という地区だ。
だらだらと長い坂が続き、傾斜は緩いが登り切るまで時間がかかる。

登ったところの居酒屋の看板。「100縁~」というのがよい。

梶が谷小学校近くの坂。写真で坂をそれらしく撮るのは難しいが、ここはスリバチの地形で、底の部分に道路が左右に走っていて、これを縦断する形で坂がある。
向こうの坂に登り、また降りてきてこちらの坂に登る、という一度で二回美味しい形状なのだ。

谷とか山、坂、川、台という名前がついているところは例外なく坂が存在する。

東京でいうと、市ヶ谷、渋谷、四谷、鶯谷などスリバチの地形には坂がそばにある。

で、そういうことをまじめに研究しているグループがあり、本屋さんで、

これを見つけた。
スリバチ学会なるものがあるらしい。

簡単に紹介すると、

■凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩
・皆川 典久著/洋泉社/2,310円

■目次:
東京広域MAP
本書の見方
I.「スリバチ」とはなにか――スリバチ概論
1)東京は谷の町
2)見えがくれする谷
3)スリバチの法則と類型
4)スリバチの楽しみ方

II.「スリバチ」を歩く~断面的なまちあるきのすすめ~
■都心にひそむ谷
1 スリバチが守る町(六本木)
2 谷あっての丘(麻布・白金)
3 4つの谷を探せ(四谷)
4 坂の下の路地(本郷)
5 谷のターミナル(渋谷)

■スリバチコードで巡る谷
6 東京遺産が並ぶ谷(雑司が谷)
7 丘の狭間の谷(碑文谷)
8 谷と谷の出会い(世田谷)
9 谷をわたる土手(幡ヶ谷・笹塚)
10 偉大なる窪み(大久保)

■住宅地の知られざる谷
11 町をデザインした谷(田園調布)
12 巨大スリバチ団地(赤羽)
13 台地の北・夕陽の西(成増)

■埋もれた谷
14 江戸を造った谷(日比谷)
15 下町低地の微地形を巡る(日本橋)


地形を知るということはこういうアプローチもあるのかと感心する。

大震災のあと自宅近辺がどういう地形で成り立っているのかを調べていたので、そのつながりで、東京の地形や地盤の歴史がつかめてきたということ。

自転車でほどよく疲れたので夕食はナベです。
椎茸がハート型だったのがなぜかうれしい。茶柱が立ったようなものです