2009年5月27日(水)
2009年の世界の電力消費が、1945年以来はじめて、前年比で減少することが国際エネルギー機関(International Energy Agency)から発表された。しかも、その幅が3.5%に達するというのも大きな驚きと受け止められている。
経済危機の影響を受けて、経済成長が減退する中でも、電力消費は、ここ2年、2007年には4.7%、2008年には2.5%の伸びを示していたのであるから、2009年の電力消費の減少は、いかに大きな変化が起こっているかを、示すものである。
国別で見ると、中国が2%減、ロシアはほぼ10%減、OECD諸国全体では5%の減少となると予測される。増加しているのは、唯一インドが1%の伸びを予想していることが目立つだけである。ちなみに今年の石油消費は全世界で、3%減少すると予測されている。
一方、化石燃料が枯渇するという事態への、予感がだんだん確かになるにつれ、また二酸化炭素が地球環境を破壊していることが、強く実感されるにつれて、発電のために、風力と太陽光といった再生可能エネルギーの導入の機運が高まっている。
そして石油・石炭・天然ガスという化石燃料の火力発電への使用を削減しなければならないという方向性は、すでに日本の電力会社も「低炭素社会」への転換として政策に盛り込んでいる。
二酸化炭素をほとんど排出しない原子力の重要性はますます強まってきている。そして自動車がガソリンを燃焼させて走ることが、終わりに近くなってきたことは、各メーカーの、技術開発の動向と、ハイブリッドや電気自動車への転換を見れば一目瞭然である。
先進国では、経済成長と電力需要の右肩上がりの成長の時代は、終わった。あたらしいパラダイムは、電気自動車が、先導するであろう。(米国・日本の電力消費の急減については、4月14日付けの本欄記事を参照)
2009年の世界の電力消費が、1945年以来はじめて、前年比で減少することが国際エネルギー機関(International Energy Agency)から発表された。しかも、その幅が3.5%に達するというのも大きな驚きと受け止められている。
経済危機の影響を受けて、経済成長が減退する中でも、電力消費は、ここ2年、2007年には4.7%、2008年には2.5%の伸びを示していたのであるから、2009年の電力消費の減少は、いかに大きな変化が起こっているかを、示すものである。
国別で見ると、中国が2%減、ロシアはほぼ10%減、OECD諸国全体では5%の減少となると予測される。増加しているのは、唯一インドが1%の伸びを予想していることが目立つだけである。ちなみに今年の石油消費は全世界で、3%減少すると予測されている。
一方、化石燃料が枯渇するという事態への、予感がだんだん確かになるにつれ、また二酸化炭素が地球環境を破壊していることが、強く実感されるにつれて、発電のために、風力と太陽光といった再生可能エネルギーの導入の機運が高まっている。
そして石油・石炭・天然ガスという化石燃料の火力発電への使用を削減しなければならないという方向性は、すでに日本の電力会社も「低炭素社会」への転換として政策に盛り込んでいる。
二酸化炭素をほとんど排出しない原子力の重要性はますます強まってきている。そして自動車がガソリンを燃焼させて走ることが、終わりに近くなってきたことは、各メーカーの、技術開発の動向と、ハイブリッドや電気自動車への転換を見れば一目瞭然である。
先進国では、経済成長と電力需要の右肩上がりの成長の時代は、終わった。あたらしいパラダイムは、電気自動車が、先導するであろう。(米国・日本の電力消費の急減については、4月14日付けの本欄記事を参照)