2010年1月25日(月)
今年の米国は豪雪被害が続出しているが、先週のカリフォルニアの天気は大荒れで、ロスアンジェルス地区は豪雨によってさすがの山火事も収まった。
日本から州都サクラメントに出張した人の話によると、サンフランシスコで乗り継ぎ便は大幅な遅れを出し、現地ではハリケーン並みの風雨が連日吹き荒れていたとのことである。
AP通信社は、こうした冬のカリフォルニアの天候異変に関して、the California Institute of Technologyの科学者たちが、 "Frankenstorm" シナリオと称する天候異常モデルの研究に取り組んでいると報じている。
今年と同様な、豪雨と洪水に見舞われたのは、1861年から62年の冬に遡る(The Great Flood of 1861-1862)とされており、当時豪雨のため州都は一時サクラメントからサンフランシスコに移動されたほどであったという。そして州知事の就任式に、知事は手漕ぎボートで出かけたとの記録がある。
今回の「フランケンシュタイン型暴風雨」の研究は昨秋始められたものであるが、その結果作られたのは、太平洋上で形成された暴風雨圏が、ハリケーン並みに成長し米国西岸に順次押し寄せるというモデルである。「約1週間暴風雨が続き、数日間で衰えたら、また次の暴風雨が洋上に発生する」パターンが、最大23日間継続するというシナリオが想定されている。
それによると場所によっては降雨量が2000mmに達するとされているので、先週続いた暴雨風などは、それに比べると「バケツの一滴」に過ぎないのであるが、それでも道路の冠水、トルネードの発生、2000所帯の緊急避難など各地に大きな被害をもたらした。
この研究は、今後土砂災害、海岸線の後退、インフラの破壊などによる経済的な損害の推定作業を経て今夏に最終報告が作成され、来年以降の災害対策と訓練に活用される予定となっている。
北半球の厳冬と南半球の異常高温、米国西岸の豪雨など異常気象が続く。地球温暖化問題とどのように関連するのかはわからない。超長期の気候変動と一過性の気象とを結びつけて考えようとするのは、政治的行動というべきものである。
今年の米国は豪雪被害が続出しているが、先週のカリフォルニアの天気は大荒れで、ロスアンジェルス地区は豪雨によってさすがの山火事も収まった。
日本から州都サクラメントに出張した人の話によると、サンフランシスコで乗り継ぎ便は大幅な遅れを出し、現地ではハリケーン並みの風雨が連日吹き荒れていたとのことである。
AP通信社は、こうした冬のカリフォルニアの天候異変に関して、the California Institute of Technologyの科学者たちが、 "Frankenstorm" シナリオと称する天候異常モデルの研究に取り組んでいると報じている。
今年と同様な、豪雨と洪水に見舞われたのは、1861年から62年の冬に遡る(The Great Flood of 1861-1862)とされており、当時豪雨のため州都は一時サクラメントからサンフランシスコに移動されたほどであったという。そして州知事の就任式に、知事は手漕ぎボートで出かけたとの記録がある。
今回の「フランケンシュタイン型暴風雨」の研究は昨秋始められたものであるが、その結果作られたのは、太平洋上で形成された暴風雨圏が、ハリケーン並みに成長し米国西岸に順次押し寄せるというモデルである。「約1週間暴風雨が続き、数日間で衰えたら、また次の暴風雨が洋上に発生する」パターンが、最大23日間継続するというシナリオが想定されている。
それによると場所によっては降雨量が2000mmに達するとされているので、先週続いた暴雨風などは、それに比べると「バケツの一滴」に過ぎないのであるが、それでも道路の冠水、トルネードの発生、2000所帯の緊急避難など各地に大きな被害をもたらした。
この研究は、今後土砂災害、海岸線の後退、インフラの破壊などによる経済的な損害の推定作業を経て今夏に最終報告が作成され、来年以降の災害対策と訓練に活用される予定となっている。
北半球の厳冬と南半球の異常高温、米国西岸の豪雨など異常気象が続く。地球温暖化問題とどのように関連するのかはわからない。超長期の気候変動と一過性の気象とを結びつけて考えようとするのは、政治的行動というべきものである。