2009年4月24日(金)
オバマ大統領は、Amexなどのクレジットカード発行会社や、その業界団体幹部をホワイトハウスに招いて、オバマ政権がクレジットカードに関して、消費者保護政策を進めることを宣言し、法外な遅延金利請求(abusive lending)を止めるよう業界の自粛を促した。
具体的には、利用者に課している一方的な金利(unfair rate increases)や、支払い遅延に対する法外な遅延金利(abusive fees and penalties)の撤廃である。ABC放送が取り上げている消費者の苦情によると、一回の遅延ですら突然遅延金利が引き上げられ、そのレベルも23%から29%に達しているという。
さらに、オバマ大統領は消費者保護の観点から、契約条件を利用者にとってわかりやすいものにするように強く求めた。細かい字(fine print)で書かれた約款で、消費者を欺いてはならないとして、透明性の高い(transparency and clarity)のあるわかりやすく(easy-to-understand)、簡明な(plain-vanilla)契約書の作成を義務付けるとしたのである。
現在、そのような趣旨の立法化措置が議会で進行中であるが、国民の税金で、巨額の救済資金の注入を受けている銀行が、このような法外な条件を消費者に押し付けているのは、許せないというのが規制強化の背景にある国民感情である。
これに対する金融界は、政府資金を早期に返済して納税者に報いるためには、リスクに見合った金利を請求しなければ経営できないと反論して、規制強化に反対するロビー活動を行っている。
米国では、消費者は、一人で多数のカードを所有して、分割払いにすることで実質的には、銀行からの借り入れの代用にしている人が多い。とくに、昨年までのバブル期にはそうした人は、たくさんいて、多少の高い金利を払っても、消費優先のライフスタイルをとってきた。
ところが、住宅関連でサブプライムローンを払えなくなった人が多発してバブルが崩壊したのと同様に、クレジットカードの支払い不能の事態も深刻である。バンクオブアメリカは、第四半期に、クレジットカードの事故が3800億円に達しており、これは昨年同期の1400億円の倍以上のレベルに達しているのである。
金融界は、ロビーストを通して、「規制を強化するなら、クレジットカードによる貸し出しを抑制するよりほかない」との主張を繰り広げている。しかし、オバマ大統領との会談を終えて出てきた金融界の代表者たちは、記者団にたいして一切の発言を行わず、その場を去った。一方、オバマ大統領は、「会談は、建設的(constructive)であった」と、記者会見で語った。
オバマ大統領は、Amexなどのクレジットカード発行会社や、その業界団体幹部をホワイトハウスに招いて、オバマ政権がクレジットカードに関して、消費者保護政策を進めることを宣言し、法外な遅延金利請求(abusive lending)を止めるよう業界の自粛を促した。
具体的には、利用者に課している一方的な金利(unfair rate increases)や、支払い遅延に対する法外な遅延金利(abusive fees and penalties)の撤廃である。ABC放送が取り上げている消費者の苦情によると、一回の遅延ですら突然遅延金利が引き上げられ、そのレベルも23%から29%に達しているという。
さらに、オバマ大統領は消費者保護の観点から、契約条件を利用者にとってわかりやすいものにするように強く求めた。細かい字(fine print)で書かれた約款で、消費者を欺いてはならないとして、透明性の高い(transparency and clarity)のあるわかりやすく(easy-to-understand)、簡明な(plain-vanilla)契約書の作成を義務付けるとしたのである。
現在、そのような趣旨の立法化措置が議会で進行中であるが、国民の税金で、巨額の救済資金の注入を受けている銀行が、このような法外な条件を消費者に押し付けているのは、許せないというのが規制強化の背景にある国民感情である。
これに対する金融界は、政府資金を早期に返済して納税者に報いるためには、リスクに見合った金利を請求しなければ経営できないと反論して、規制強化に反対するロビー活動を行っている。
米国では、消費者は、一人で多数のカードを所有して、分割払いにすることで実質的には、銀行からの借り入れの代用にしている人が多い。とくに、昨年までのバブル期にはそうした人は、たくさんいて、多少の高い金利を払っても、消費優先のライフスタイルをとってきた。
ところが、住宅関連でサブプライムローンを払えなくなった人が多発してバブルが崩壊したのと同様に、クレジットカードの支払い不能の事態も深刻である。バンクオブアメリカは、第四半期に、クレジットカードの事故が3800億円に達しており、これは昨年同期の1400億円の倍以上のレベルに達しているのである。
金融界は、ロビーストを通して、「規制を強化するなら、クレジットカードによる貸し出しを抑制するよりほかない」との主張を繰り広げている。しかし、オバマ大統領との会談を終えて出てきた金融界の代表者たちは、記者団にたいして一切の発言を行わず、その場を去った。一方、オバマ大統領は、「会談は、建設的(constructive)であった」と、記者会見で語った。