詩の解釈
2021-08-31 | 雑記
雨の言葉
立原道造
わたしがすこし冷えてゐるのは
糠雨のなかにたつたひとりで
歩きまはつてゐたせゐだ
わたしの掌は 額は 湿つたまま
いつかしらわたしは暗くなり
ここにかうして凭れてゐると
あかりのつくのが待たれます
そとはまた音もないかすかな雨が
人のゐない川の上に 屋根に
人の傘の上に 振りつづけ
あれはいつまでもさまよひつづけ
やがてけぶる霧にかはります……
知らなかつたし望みもしなかつた
一日のことをわたしに教へながら
静かさのことを 熱い昼間のことを
雨のかすかなつぶやきは かうして
不意にいろいろとはかります
わたしはそれを聞きながら
いつかいつものやうに眠ります
立原道造
わたしがすこし冷えてゐるのは
糠雨のなかにたつたひとりで
歩きまはつてゐたせゐだ
わたしの掌は 額は 湿つたまま
いつかしらわたしは暗くなり
ここにかうして凭れてゐると
あかりのつくのが待たれます
そとはまた音もないかすかな雨が
人のゐない川の上に 屋根に
人の傘の上に 振りつづけ
あれはいつまでもさまよひつづけ
やがてけぶる霧にかはります……
知らなかつたし望みもしなかつた
一日のことをわたしに教へながら
静かさのことを 熱い昼間のことを
雨のかすかなつぶやきは かうして
不意にいろいろとはかります
わたしはそれを聞きながら
いつかいつものやうに眠ります
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娘と伊藤静雄の詩について話していて、
私は、もともと詩が苦手であまり読まないし、
詩人というのもどうもよくわからない
と言ったら、
短歌、和歌、詩が好きな娘が、
そんなに簡単にあきらめてはダメだよ、
そうだ、すごく面白いのがあるよ、
と教えてくれたのが、
youtubeの「Dead Poets Society」
2人の男性がひとつの詩を読み解く動画。
とても興味深くて、
伊東静雄、中原中也、萩原朔太郎などの詩の読み解き動画を見た。
それと上にのせた立原道三の「雨の言葉」
お二人の読み方と、
自分の解釈が全く違っていて面白かった。
詩も少しずつ読んでみようかな?
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