一年以上振りで相棒と観に行ったこの映画、
音がすごかった!
隕石がどこかに落ちるたびに凄まじい衝撃音で、
観ている私たちまですっ飛ばされるかと思った。
こればかりは劇場で観ないと味わえない。
さっきまでは、
みんなで飲みものとスナック片手に空を仰いで
クラーク彗星の天体ショーを見るのを楽しみにしていたのに、
突然の隕石落下に世界中の都市が一瞬にして壊滅し、
地球滅亡まであと二日!
この映画、しかしただのディザスター映画ではありません。
隕石よりも怖いものを描いています。
ここからは映画のネタバレあります。
観たい人は読まないでください。
みんなで楽しむ天体ショーのためにスーパーで買い物をしていた
ジョン・ギャリティ(ジェラルド・バトラー)に電話がかかってくる。
それは大統領アラートで、
「あなたと家族は選ばれた。追って連絡が行くので、荷物をひとつ持って家族と待機せよ」
というもの。
国民の選別?はあ?ですよね。
奥さんとはどうもうまくいっていないし、
息子(7歳)は糖尿病で薬は欠かせないし、
ジョン(ジェリー)は屈強なお父さんでもなさそうだし、
ここから、
この一家がどうなるか目が離せなくなるんです。
選ばれたからといって簡単にことは運びません。
いやむしろ、選ばれたがために
自分も含めて、人間の弱さ、醜さを目の当たりにするのです。
私が印象的だったシーン。
ジョンのリストバンド(選ばれた証)を奪い合って、
ジョンと男たちが争う中、ジョンは1人の男を殺してしまうのです。
殺さなければ殺されていた。
そのあと、ジョンはガラスを割って人様の家に忍び込みます。
そこで顔を洗いながら、自分のしたことに思い至り、泣くのです。
血のこびりついた手を見て、泣くのです。
思いがけなかったシーンにすっかり心奪われてしまいました。
この映画は、実は昨年の夏に公開される予定だったのですが、
コロナ禍で公開は伸びに伸びて、今年になりました。
地元MOVIXの片隅にずっと置かれたままの、
ダニエル・クレイグ007も今年公開されるのかなあ。