リベルタ・ヴォイスアカデミー

声楽講師:冨岡由理弥(×富岡由里弥)の日々。
対面レッスン(東京・神奈川)&オンラインレッスン(全国・海外も可)

カルディヤック

2013年02月28日 | Weblog
今日は新国研修所公演Cardillac(カルディヤック)
GPを見てきました。
※今日の記事は専門用語がいつもより少し多いかも知れないのでこちらを参照下さい

ゲネの見学はごく一部のみの公開なので会場は空いています。
本番の日がどうしても都合がつかなかったので
今日のお誘いを聞いて、何とか予定を調節しました。
始まる前にはスタッフさん達が会場内を慌ただしく走っています。(あの雰囲気大好きw)
上演中も舞台脇の扉から人が出入りしていまして、
そういった演出なのかと一瞬深読みしましたが、単にお仕事中のスタッフさんでした^^;
今月2回レッスンを受けたコレペティのソノみんも、
今日はキュー出し(字幕を出すタイミングをキュー出しする仕事)で頑張ってるとの事でした。
そのみんはイタリア語が専門なので、今回はすごい大変だと言っていました

この作品はドイツ語(字幕付き)上演ではありますが
舞台がパリなので主人公カルディヤックの名前もドイツ語表記ではありません。
本邦初演という事なので、この作品に関しての情報も少なく
どんなものなのか想像もつかないままでしたが
結果として・・・・

すごく面白かったです

登場人物は全員で7人なのですが、そのうち何名か助演が入りました。
新国の本公演でバリバリ活躍している大塚さんも。

私の友人、林よう子は貴婦人の役
この役の為に体重をかなり落として(遠目で見てもすぐわかるくらい!)
そして、いくらでもごまかせるシーンも
逃げずにきちんと真っ向からこなしていて、立派なプロだなーと感動
声も前より一際良くなったみたい^^
日々厳しく訓練されてるんだなって事がすごく伝わってきました。

他の出演者の方々も本当に素晴らしく
演出も、長い間奏を上手に使って
この物語の流れや神髄を描いていました。
舞台装置も、研修所公演とは思えない立派さです。
本番前なのであまり詳しくは書けないですが
個人的に貴婦人の部屋は私の好みの雰囲気だった
合唱も良かったですし、新しい作品だけあって音楽は少々難しかったですが
それをあまり感じさせないほどに、退屈させない内容でありました。

決してハッピーエンドでは無いですがなんだか最後は感動

知らない作品イコール退屈というイメージがあると思いますが
これは良い!こういった作品をもっと上演して
広く知られていけば良いなと思いました。

日本初演となると、教材やお手本となる音源も少ないだろうし
勉強の為のリブレットも無さそうだし・・・。
そんな中でも上演が出来るのは新国ならではの
プロフェッショナルな集団だからこそなせる事だなあと思いました。

もしチケットがまだ間にあったら是非足を運んでみて下さい

3月1日と3日は 友人の村松恒矢(タイトルロール!)と日浦眞矩君(士官)と伊藤達人君(騎士)が出ます!
今日見た組は3月2日で 林よう子が貴婦人役!

是非見てみてください~おすすめです