リベルタ・ヴォイスアカデミー

声楽講師:冨岡由理弥(×富岡由里弥)の日々。
対面レッスン(東京・神奈川)&オンラインレッスン(全国・海外も可)

二期会公演こうもり

2013年02月23日 | Weblog
今日は二期会のこうもりを観てきました

この記事の日付は23日になっておりますが
実際に記事をアップしたのは、千秋楽を終えた後ですので
ネタバレではありません^^

今日は出演者の方々に手土産を5人分持って行きました
何度も観ている演目でありますが、
前評判通りにひときわ面白かったです

まずは序曲。
引き込まれるようなマエストロの誘いに
オケが美しく乗っていて終始釘付けでした。
溜める所も予想よりたっぷりた~っぷり溜めてくれて大満足。

こうもりは台詞と歌の組み合わせで構成しておりますが、
台詞の個所が台本に捕われずに自由に入り
あらすじを見落としたり、展開が早すぎてついて行けなかったり
する事が無いよう、
誰もが初めてでも理解できる作り方でした。
そういった意味では、台詞のシーンがたっぷりあるので
上演時間も通常より名長かったのですが
まったく長く感じさせなかったのが白井マジック!
演出:白井晃氏(俳優)

そもそも喜歌劇なので笑える物語ではありますが
会場は終始笑いに包まれておりました。
3幕の最もコミカルなシーンではオケの方々も振り返って
普通にお客さんのように楽しんでいましたw
3幕の目玉は、歌唱部分が無い演技重視のフロッシュという看守の役。
泥酔したフロッシュ(文学座の役者さんが演じました)がお酒を飲み過ぎて
そのままオケピにむかって「おえ・・・っ」としたと思ったら
それをホルンの方が楽器で受け止めるという面白い演出も(笑

舞台もオケも一体となってお互いに楽しみながら
作品を作っているんだな~と思いました


とっても素敵な公演でした

数年前の魔笛や今回のこうもりのような
普段オペラに縁の無い方々でも楽しめるような
間口の広い公演がもっともっと増えれば
「オペラって面白いんだね」って思って下さる方が
世の中にどんどん増えると思うのです。

私は極力オペラは一人で鑑賞するので
周囲に座ってる方々の会話が良く耳に入ります。
今日も序曲が終わってアルフレードが歌いだした途端に
「え?日本語?字幕じゃなくて日本語なの?」とご友人と小声で話していて^^
休憩中には「オペラ歌手って演技もするんだね」と言っていたり。
やはりまだまだ世の中には浸透していないんだなと思いました。
会話の内容からするに、今回が初オペラだったようです。
でもとっても楽しんで観ていらっしゃいました。
今日を境に、あの方々がオペラというもののイメージを
もっともっと良いものに、そして興味を持ってくれたら良いなと思いました


出演者の皆様、お疲れ様でした。
そしてそして、大変勉強させていただきました


乾杯~~~