リベルタ・ヴォイスアカデミー

声楽講師:冨岡由理弥(×富岡由里弥)の日々。
対面レッスン(東京・神奈川)&オンラインレッスン(全国・海外も可)

大号泣

2009年04月26日 | Weblog
今日は藤原の夕鶴を見てきました。
@ジーリオ←初めて足を運びましたが綺麗なホールでした。

ロビーではまた今年のニューイヤーに出演していた
有名ソプラノを発見。
今回は藤原の売れっ子テノール村上敏明さん目当て。

そしてルール違反では無いけれど
マナーとしてどうなの?ってことやっちゃいました。
ごめんなさい。良くないとは知りつつも・・・

鑑賞しながら客席でスコア広げて追いました
客席でスコア見るのって、周囲の方からすると
目障りらしいのです。
ネットでもそうゆう声をちらほら目にします。
なので解ってはいたのですが
ごめんなさい(><)夕鶴は公演回数が少ない上に
資料映像が出回っていないのです。
だからこの瞬間ってそうそうチャンスは無く。
でも幸いな事に、お隣は2席空席でして。
そして極力めくる音をさせないように
そしてアクションも極力小さくするように配慮しました。
1階席の前から15列目の、どセンターで
肩身が狭かったですが^^;

しかし台本を読んで音楽を聴いた感想としては
「つう可愛そう!!
って思って涙が出ましたが・・・
実際舞台を見ると、誰が可愛そうって
一番可愛そうなのはのは与ひょう!
私にはそう映りました。

単純で少々オツムが弱くて、KYだけれど
本当は誰よりも純粋で。
もしかしたらつうよりも純粋だったかも知れないと
私は思いました。
そんな難しい役ですが、村上さんのそれは
本当に素晴らしかった。
キャラ作りの為に終始ずっと猫背で膝を曲げているのに
あんな立派な声が出るとは。

しっかり腰が入っていて
お腹の底から発声していれば
どんな体勢でも良い声が出るのだと教えてくれました。
すごく感情移入しやすく
村上さんの作りたい与ひょうというものが
しっかり伝わってきました。

譜読みではつうが飛び立つシーンで泣けてきましたが
今日はそこは何故か大丈夫。
残された与ひょうが両手に布を持って
呆然と立ち尽くすシーン。
そして子供たちの無邪気な歌。

号泣(;;)

一人で鑑賞するのが習慣ですが
こういう時は一人って恥ずかしいですね^^;

和モノには全く興味が無かったのですが
團先生の美しいメロディラインと神秘的な音楽で
かなり好きになりました。

だからといって
それに相応しいつうが演じられるのかと聞かれたら
また別の話かもですが。