ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

俺たちフィギュアスケーター

2007年12月30日 | 映画レビュー
 今年最後のオバカ映画。今年は映画館で「サラバンド」を見初めして、締めはこの作品だから、その落差が激しすぎる(^o^)。宴会の後でも気楽に見られる、頭を使わない映画をと思って見にいったら、なんと劇場用パンフレットを製作していないとな。日本公開する気なかったのかもしれないね。大阪ではなんばパークス1館のみの公開だし。

 して物語は…。男子フィギュアスケート界の金メダリスト、天才2人が大会で同点金メダルとなる。その二人とは、むさ苦しいチャズと、見目麗しい(実は全然麗しくない)ジミー。エロティックな振り付けのダンスが得意な脂ぎったチャズに対して若くスマートな芸術的ジミー。二人は見た目も性格もまったく異なるが、スケートの才能においてはひけをとらない。そんな二人が金メダルを二人で分け合うことになり、表彰式の場でつかみ合いの喧嘩を始めてしまう。その結果スケート協会から下された罰は、メダルの剥奪とフィギュアスケート界からの永久追放。失意の二人は3年半後、惨めな生活に身を落としていたが、なんと、前代未聞の男子ペアカップルとして再登場することに! 二人の前には男女双子のペアチャンピオン・ウォルデンバーグ兄妹が立ちはだかる。犬猿の仲だったチャズとジミーは果たしてチャンピオンになれるのだろうか?!
 

 これはもう必見ですよ~、必見。面白かったわぁ、男子のペアなんてありえないけど、男子ペアでないとできないような荒技が出ますからね、スケートファンなら絶対見ましょう。双子チャンピオンたちがありとあらゆる汚い手を使って妨害に出てくるとか、チャズがセックス依存症で医者通いしているとか、いろいろ面白いネタが仕掛けてあって、最後まで飽きません。実在のアメリカスケート界のスターたちも本人役で登場したり、それはもう面白いこと請け合い。あ、でもむさ苦しいウィル・ファレルの芸なんて見たくないわという御仁には無理にお奨めしませんけど…。まあいっぺん騙されたと思ってご覧あれ。あ、ただし、下品な下ネタも汚らしいギャグもありますので、そういうのが苦手な人はダメかも。

 CGを多用しているだろうし、ジャンプの場面なんて吹き替えだろうけど、主役二人はかなり特訓したみたいで、それなりに華麗なスケーティングを見せてくれる。滑走場面の迫力はなかなかのものであり、凝った衣装も笑える。いちいち馬鹿馬鹿しいセリフや場面で周りの観客が笑っていたのもわたしには面白かった。とにかく真剣にオバカをやっている映画を見たい人には必見作。

-------------------
BLADES OF GLORY
アメリカ、2007年、上映時間 93分
監督: ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン、製作総指揮: マーティ・ユーイング、原案: ジェフ・コックス、クレイグ・コックス、ビジー・フィリップス、
脚本: ジェフ・コックス、クレイグ・コックス、ジョン・オルトシュラー、デイヴ・クリンスキー
出演: ウィル・フェレル、ジョン・ヘダー、ウィル・アーネット、エイミー・ポーラー

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も見ました! (パープルローズ)
2007-12-31 13:21:31
USA版のDVDは特典映像満載で、ウィル・フェレル、ジョン・ヘダーはワイヤー付けながらも、けっこう自分で滑ってるようでした。ミッシェル・クワンのコーチをしてた人が教えたらしです。
それに、この映画ベン・スティラーがプロデューサーだったんですね。
削除シーンでは、チェズが実はジミーと同じ孤児院の出身だったと言う過去があきらかに。どうでもいいことなんですけど(笑)
来年もピピさんのブログを楽しみにしていますね。
返信する
特典映像 (ピピ)
2007-12-31 15:01:54
 それは面白そうですね。日本語版のDVDが出たら特典も付くかなぁ、楽しみです。
 こちらこそ、来年もよろしくお願いします。
返信する