気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

アンツィオ高校 ランチア1ZM装甲車 作ります!! その4

2023年01月16日 | ガルパン模型制作記

 ステップ12からステップ15において車内の操縦席の範囲を組み立てます。ステップ13はデカール貼り付けなので省略します。ステップ14は不要部分のカット指示で、図の赤い部分を切除します。

 

 ステップ12で組み立てるパーツです。操縦席のパネルにあたる部品のようです。

 

 組み付けました。

 

 ステップ14を経てステップ15に進みました。

 

 ガイド図の指示通りに進めて組み上がりました。図が見やすくてパーツの取り付け位置が明確に分かるので、スラスラと組み立てが進みます。このスピード感がもたらす安心感が重要だな、こういう感じがあって初めてプラモデル製作の面白味がより引き立つな、と感じました。

 

 組み上がりました。今回の製作ではインテリアは作り込まず、塗装も省いて密閉しますので、こういった内部のパーツ類は組み付ける必要がありません。ですが、折角なので、第一次大戦期の軍用車両の内部を疑似体験してみる意味で、ガイド図の通りに作って進めました。

 

 ステップ16では車体底部とシャーシーを組み合わせます。ステップ17ではハンドル等の操作器類を組み付けます。ステップ18ではエンジンの外殻部を組み立てます。

 

 ステップ16で組み合わせる車体底部とシャーシーです。

 

 寸分の狂いもなくピタリと合わさりました。見事です。

 

 アングルを反対側に変えて記録撮影しました。完成後は密閉されて見えなくなる範囲です。

 

 エンジン部分を記録撮影しました。脇から繋がるハンドルの軸部の様子がよく分かります。

 

 右ハンドルであることが分かります。日本の車輌は右ハンドルですが、海外の軍用車輌にも割合に右ハンドルは見かけます。イタリアやチェコの軍用車輌にはよく見かけますが、今回の車輌もイタリア製です。

 

 底面から見ました。エンジンから後輪への駆動伝達の様子がよく分かります。トラック系の軍用車のキットは、このように実車の細部を忠実に再現したものが多いので、組み立て自体が勉強になって楽しいです。

 

ステップ17で組み付けるハンドル等の操作器類のパーツです。

 

 組み付けました。なかなかリアルですね。

 

 これでみると窮屈な空間であることが分かります。操縦手が座ってハンドルを握ると、右側は隔壁にほぼ接しますし、左側にも人一人が身を屈めて通れる程度の隙間しかありません。

 サークルのAFV部会の知人に聞いた話によりますと、このキットのインテリアパーツは、操縦席周りと機銃のみだけに限られていて、車内の各装置や装備品類、弾薬ケース等のパーツは省略されているそうです。それで、今回はインテリアの作り込みをせずに密閉すると決めた次第でした。  (続く)

 

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晩夏の京都御苑4 建礼門と清和院休憩所と堺町休憩所

2023年01月15日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 京都御苑情報館にて京都御苑の全体模型を一時間あまり見て後は、御所の南を通って清和院休憩所へ向かいました。その途中に上図の建礼門の横を通りましたが、同行者が「ちょっと待ってて、撮ってきますから」と先を歩いていた私を呼び止めました。

 

 さーっと小走りに建礼門に近寄って行って、まず左側の築地塀の屋根をスマホで撮る同行者。京都御所に関しては何でも知っているという御所マニア、源氏物語ファンの嫁さんです。

 

 何枚も撮っているようでした。スマホを動かしていないので、同じ対象を連続で撮っているようでしたが、1枚では足りないのかな・・・。

 

 1分ほどしてから、建礼門のほうにスマホを向けて撮り始めました。それからデジカメに持ち替えて連続撮影しているらしく、30秒ぐらいは上図の姿勢のままでした。
 一体何を、何枚も撮っているんだろう、と私も待ちくたびれて建礼門に近寄りました。同行者が上図の位置でずっと撮っているので、「建礼門は南の正門なのやから真南から撮ったらどうかな」と訊いたところ、「真正面は畏れ多いですから」と答えてきました。京都御所マニアの真骨頂を垣間見た気がしました。流石だな、と感服し小さく頭を下げました。

 

 とりあえず、御所に対して一礼しました。同行者は、私の単なるお辞儀とは違って、両腕を胸前に重ねて両手の甲を前に向け、膝を少し屈して上半身を前掲させる、平安時代の宮廷女官の正式な御辞儀をとりました。まさに源氏物語絵巻の世界を知り尽くしたファンの最高格式の仕草でした。思わず感心してしまいました。

 

 続いて同行者は上図の建春門に対しても同様の御辞儀を小さく行ないました。なにか特別の意味があるのか、と訊ねると、小声で「平滋子様に由来する門ですから・・・」と答えました。

 ああ、そういうことか、と意味を悟って納得しました。

 平滋子(たいらのじし)は、桓武平氏の高棟流の出で、後白河天皇の女御にして高倉天皇の母となった方です。立后前に既に従三位中納言に達して堂上平氏(平高棟の系列の公卿)の要に在り、当時権勢を誇った武家の平清盛一門とは一貫して距離を置きました。堂上平氏出身者の后妃として後白河院を支える立場を貫きつつも、平清盛の政権運営には一切関与しないという毅然たる方針を維持した方です。
 おかげで平家滅亡に際して孫の安徳天皇を失いつつも、自身の生んだ高倉天皇の系列で清盛一門とは接点が無かった後鳥羽天皇に皇統が継がれる成り行きになりました。35歳の若さで崩御しましたが、その働きなくしては、今に繋がる皇室の流れは無かったとされるだけに、国母として崇められ、宣下により建春門院の院号を贈られています。

 その平滋子の院号に因む門が建春門ですから、同行者が建礼門で行なったのと同等の礼を行なったのも当然と言えます。

 

 それから京都大宮御所の北門の横を過ぎました。ふと見ると一般参観が再開されていたようで、上図のように当日参観申込みの受付が設けられていました。「どうしますか」と同行者が訊いてきましたが、次の機会にしましょう、と答えて歩きました。

 

 近くの清和院休憩所へと進みました。これも新設の休憩所で、入口付近の上図の標識は、近衛邸跡休憩所のと同じスタイルですが、テナント店舗の名前とかはありませんでした。こちらはカフェとかは入っていないのだろうか、と思いました。

 

 ですが、上図の建物に近づいて行って案内板を見て、内部の特徴が分かりました。休憩施設やトイレを設けた休憩所ではありますが、京都迎賓館の参観受付があり、迎賓館の記念品を扱う売店が併設されていて、実質上の京都迎賓館の参観受付所となっています。

 休憩施設も、京都迎賓館参観者をメイン対象としているようで、入った途端に職員が数人並んで監視するかのような視線を注いできた挙句、「迎賓館参観の手続きはこちらでございます」と自販機を案内してくるのでした。
 これには同行者も面食らったようで、「普通に入ってくつろげる休憩所ではないみたいですね」と小声で言いました。すぐに退出して次に向かいました。

 

 もと来た道を引き返しましたので、上図の建春門を再び望みました。同行者は再度例の古式な御辞儀を小さくしていました。

 

 それからは建礼門南からの広い大路を南へしばらく歩きました。一度北を振り返って撮ったのが上図です。

 

 大路の南に旧九條邸跡庭園の木立が見えてきたところで右手に寄って、上図の堺町休憩所に入りました。同行者が言っていた通り、開放式の簡素な休憩所でした。トイレがあり、自販機も並んでいます。

 

 内部はこんな感じで、ベンチは大理石製でした。さきの清和院休憩所で休めなかったため、こちらでペットボトルの水を飲みつつ、少し休憩しました。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)継続高校 タワーワゴン車(高所作業車)

2023年01月14日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  アークモデルズ (商品コードAK35040)をベースに半スクラッチ

  制作期間   2020年3月19日~10月25日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10 完成です!!

  総評・備考
 ガルパン劇場版の冒頭に登場して話題となった継続高校チームのタワーワゴン車(高所作業車)は、史実のフィンランドにて路面電車の架線整備に使われた作業車がモデルである。その実態はいま車輌が現存しないこともあって不明の部分が少なくないが、リパブリック社の1920年型トラックを輸入して高所作業用にタワーを追加して改造したものであるらしい。当然ながら適応キットも存在しないが、ガルパンでは人気が高かった車輌の一つなので、1/35スケールでの再現製作例も劇場版公開直後に幾つかあったそうである。
 今回の製作品は、サークルの知人の考証とアドバイスによって意図的にオーバースケールでの再現をはかってタワー部分などをプラ材で自作したものである。ベースとなるトラックのキットも、リパブリック社の1920年型トラックの系譜上にあって形状もほぼ同じソ連のZis-6トラックを再現した製品を用いた。製作過程は製作記事を参照されたい。

 

  今回制作のベースキット 「カチューシャBM-13 多連装ロケットランチャー」 アークモデルズ 品番AK35040  


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ゆるキャン△の聖地を行く26 その3  波木井城跡と川窪書店

2023年01月13日 | ゆるキャン△

 13時24分、日朝通りの清正公堂の脇を通りました。上図の奥のカーブを左に曲がると桜並木がありますが、原作コミック第13巻36ページ、37ページには描写がありません。

 

 さらに進んで左手に朝日之祖師堂が見えてきた辺りの上図のアングルが、原作コミック第13巻37ページ1コマ目のそれでした。その後の各務原姉妹は身延山内より麓の国道52号線に降りて鰍沢地区まで移動しており、原作コミック第13巻にて身延山内の日朝通りのルートが描写されるのはここまでになります。

 

 続いて、立ち寄りたい史跡が一ヶ所ありました。朝日之祖師堂から更に進んで山神社の分岐で右に進んで細い道に入り、集落の中を抜けて道の行き止まりの上図の波木井城跡石碑の場所まで行きました。

 

 行き止まり地点は車一台やっと通れるスペースしかなく、苦労して車を転回させて停めました。石碑の脇に史跡案内板があるので、降りて近寄りました。時計をみたら13時30分でした。

 

 史跡案内板です。地元の有力御家人南部氏の二代目南部実光の弟にして、身延山の日蓮に帰依して実質上の開基大檀乙となり、のち出家して法寂院日圓と号した、波木井郷の南部三郎実長の居城がここにあったのでした。身延山の菩提梯の下横にまつられる銅像がその実長の姿であることは、ゆるキャン巡礼者の多くは御存知でしょう。また、ゆるキャンの聖地の一つになった道の駅なんぶにある、騎馬武者の銅像の南部師行は、実長の外孫にあたります。

 案内板の地図に城跡の範囲が示されており、案内板のある場所は城跡の北東隅にあたることが分かりました。城跡は中世の波木井郷のやや北寄りに位置し、身延山の東を護る要所でもありました。身延山一帯をも含む波木井郷の南限が現在の波木井川流域にあたるので、中世戦国期の波木井郷がいかに広かったかが分かります。

 

 波木井城跡を出て集落の中を南へ下り、坂八幡神社の付近で国道52号線に合流し、それからは北へ進みました。そうして13時41分に上沢地区の上図の川窪書店に着きました。店先の国道52号線は幅が広くなっていて、店側に路側帯のようなスペースがありますので、そこに車を停めました。直後、書店にて聞くと、そこで停めてオーケーですよ、との事でした。

 

 川窪書店は、志摩リンのバイト先の本屋に擬せられて巡礼者の立ち寄りスポットにもなっています。お店の北側の駐車場の脇には上図の志摩リンデザインの自販機が置かれ、これ目当てに訪れるファンが後を絶ちません。

 

 自販機の側面にラッピングされる志摩リンは、ちゃんと本屋アルバイトの服装になっています。自販機も設置されたばかりのようで、まだ真新しいピカピカの状態でした。

 

 側面は左右とも同じデザインです。ということは裏にも、と回って見ましたが裏面まではラッピングされていませんでした。とりあえず記念にコーヒーを買い、川窪書店にも入って店員さんとアニメ等の話をして、クリアファイル等を購入しました。  (続く)

 

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アンツィオ高校 ランチア1ZM装甲車 作ります!! その3

2023年01月12日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7ではエンジンとラジエターの連結パイプを取り付けます。ステップ8では後輪のサスペンションを組み立てます。ステップ9では後輪の駆動軸部などを組み立てます。

 

 ステップ7で取り付けるパーツです。

 

 取り付けました。

 

 ステップ8で組み立てる後輪のサスペンションのパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ9で組み立てる後輪の駆動軸部などのパーツ類です。

 

 組み上がりました。大きなパーツはもちろん、細かいパーツもさほどに苦労せずにきっちりと組み込めるのには、感心してしまいました。ズレるとか、キツくて嵌まらないとか、そういうケースが全く起こらないのですから、優良のキットであることが実感出来ました。

 

 ステップ10では前輪の駆動部を作ります。ステップ11では排気管を取り付けます。いずれも1、2点のパーツの組み付けですが、図を分けてそれぞれに該当パーツを青く着彩して見やすく、取り付け位置や状況が分かるように配慮しているのが素晴らしいです。ここまでユーザー視線での配慮を徹底してくれると、作る側は感謝、感謝です。

 

 ステップ10で取り付けるパーツ3点です。

 

 このような細かい組み付けもスムーズに進みました。パーツの分割が必要最低限であるため、細かいパーツでも数が少なく、取り付けの手順が複雑化しないからです。ミニアートやホビーボス辺りには、この感覚を見習って欲しい気がします。

 

 ステップ11も組み上がりました。組み立てが簡単で細かいパーツもサッと付けられるので、1個のパーツを5秒ぐらいで付けられるわけです。
 このスピーディーな組み立て感というのは、他のメーカーの製品にはなかなか感じられない性質のものです。なにか新鮮で、今までなかったコンセプトのキットに触れたような気がしました。やるじゃないかCSM、プラモデル製品造りへの基本的な思想がまったく新しいじゃないか、と思いました。  (続く)

 

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晩夏の京都御苑3 京都御苑情報館の展示模型 下

2023年01月11日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 京都御苑情報館の展示模型の続きです。上図は閑院宮邸跡の範囲です。閑院宮邸跡の建物群と環境省京都御苑管理事務所の建物が並びます。以前に一度見学しましたが、その状態で模型化されていますので、見てきた全てが鮮やかに思い出されました。

 

 旧九條邸跡の北、閑院宮邸跡の北東に位置する宗像神社の境内地です。この神社にも以前行きましたが、その東隣に堺町休憩所があるのは知りませんでした。そのことを言うと、同行者は「今日そこにも行きますからね」と答えてきました。京都御苑に五ヶ所ある休憩所のうち、最も簡素な無料休憩所であるそうです。

 

 白雲神社の境内地です。小ぢんまりしていますが、この一帯がかつては西園寺家の邸宅跡であり、その邸内鎮守社であった関係でここに残されたといいます。神社本殿内にはかつて北山鹿苑寺の前身であった西園寺の妙音堂の本尊であった弁才天像が祀られており、いまなお神仏混交の形態を保っています。

 

 禁門の変の舞台となった蛤御門と、その北に細長く伸びる中立売駐車場です。京都御苑の見学者用駐車場はほかに清和院御門横の清和院駐車場がありますが、そちらは門外の苑地外に位置しますので、御苑内に駐車場があるのは中立売のみです。清和院駐車場は乗用車専用ですが、こちらの中立売駐車場はバスも出入りし、バイクや自転車を停められる駐輪場も備えています。国の催事や来賓入苑の際には専用駐車場となって宮内庁や皇宮警察による規制がかけられる場合もあるそうです。

 

 中立売駐車場から東に視線を移すと京都御所の範囲になります。上図左の清所門が参観の出入口になります。京都御所は天皇家の居宅であって皇室財産に該当しますから、特例として文化財保護法の対象外になり、宮内庁が保護管理も含めた諸業務を管轄します。
 京都御苑は環境省の管轄ですが、京都御所と東南の京都大宮御所はともに宮内省の管轄となります。だからその周囲を定期的に皇宮警察のパトカーが巡回しています。

 

 京都御所の南側からのアングルです。建礼門は正門にあたり、天皇皇后両陛下および海外からの国賓のみが出入り出来ます。

 

 京都御所の東南の京都大宮御所です。通常、天皇家は京都滞在中はここを行在所としてお成りになられますが、以前に上皇陛下夫妻が京都入りされた際には耐震工事中であったため、京都迎賓館のほうへ入られたそうです。

 

 その京都迎賓館です。平成17年に開館して以来、多くの海外国賓や首脳を迎えています。普段は一般公開されていますが、私は一度も行ったことが無いので、同行者に「一度は見ておいたほうがいいですよ」と何度か言われました。ですが、迎賓館だけあって警戒監視が厳重で、チケットを買うのにも職員監視のなかで行なうらしいので、どうも行く気がしません・・・。

 

 改めて京都御所の範囲を見ました。同行者もこの範囲が好きであるそうで、模型好きのモケジョらしく、双眼鏡で細かく見て建物の名前をいちいち口に出しつつ、楽しそうに観察していました。いわゆる京都御所マニアの一人で、これらの建物の一つ一つの名称を全部諳んじていますから、見事なものです。私なんぞは、建物の区別も全然つきません。

 

 京都御所の私的空間の主要部にあたる御常御殿と付属の建築群です。通常の一般参観の順路は御常御殿の南側まで回りますから、私も一度そのルートを回りましたが、とにかく御常御殿の大きさが印象に残っています。

 

 こちらは公的空間の要として催事や諸儀式を執り行う場である、正殿の紫宸殿とその付属建築群です。上図左端の門が承明門、そこから右へ視線を移すと紫宸殿があり、その西側奥に清涼殿が並び、その西に車寄や諸大夫の間などが並びます。普段の一般参観のコースもこの周囲を回るので、日本の古式ゆかしき宮殿の姿が見られると海外観光客にも人気があるそうです。

 

 京都御所の北側を占める、皇后の私的空間である皇后宮常御殿とその付属建築群です。源氏物語絵巻を思わせる藤壺、若宮の名がつく建物も並びます。同行者が「出来たらここに住みたいですよ」と何度も言いますが、絶対に無理というものです。どこかの山奥に広い土地を買って同規模で同じ建築群を再現して住むしかありませんが、そんな金は絶対にありません・・・。

 

 以上、京都御苑の全体模型でした。私も同行者も模型が大好きで、毎日のように共にプラモデルをいじっていますから、こういう模型があると一時間ぐらいは張りついて熱心に眺めて楽しんでしまいます。この種の展示模型としては精巧に出来ていますので、見応えも充分です。

 個人的には、京都観光で模型を見るなら、ここの京都御苑模型、と京都アスニーの平安京模型の二つを双璧として挙げます。絶対に見て損はありませんのでおすすめです。  (続く)

 

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BC自由学園チームのトラック2種に関して

2023年01月10日 | ガールズ&パンツァー

 模型サークルの12月の定期会合にて、久しぶりに先輩のN氏に会いました。AFV部会のミリタリートラックマニアで、ガルパンのトラック系車輌についても色々とアドバイスを下さっている方です。開口一番、「最近はトラックとか作ってるの?」と訊いてきました。

「最近はミニアートのキットでGAZ-AAというのを作りました」
「ああ、あの細かくて精巧なキットやね。組み立ては手間取ったんかね」
「いや、それほどは・・・。ミニアートも幾つか作りまして、少し前にはT-60のフルインテリアキットも作りましたんで・・・」
「慣れてきたってわけやね。プラモは作って作れば学びも多いからね」
「あと、ハーフトラックでドイツのシュッツェンパンツァーも作りました」
「ああ、ハノマークやね、それはガルパンのドイツ軍やな、ええと、黒森峰って言ったか。何型?」
「D型ですけど」
「なら後期の簡易型やね・・・、他にもあるん?」
「あとはキットが無くて作れない車輌なんで・・。フランスのラフリーS45とか」
「ああ、ラフリーもあったんやな、ガルパンのフランス軍が使っとるんか」
「ええ」

 

 言いながらタブレットに上図のキャプチャー画を出して見せました。N氏は「うん、ラフリーS45やね。このプラモデルは確かに無いねえ・・・。ガレージキットは昔にどこかで見かけた気がするけどなあ・・・。フランスのメーカー辺りからのやつがずっと昔に販売しとったような気がするけどな・・・・、まあでも今はもう買えんやろうな」と言いました。

「・・・でもさ、これの原型にあたるV15ってのが、最近ICMから出たばかりなんやで。知ってる?」
「ええ、知ってます。四輪のほうですよね。これのバリエーションキットも2つか3つ出てますね」
「うん、出てるな。これでいくと今後は六輪のS15も出してくるかもしれんな」
「そのS15のバリエーションがS45ということなんでしょうか?」
「うん?・・いや、バリエーションというよりはエンジンのグレードアップやね。エンジンとトランスミッションを交換してより重量化、牽引力をアップしていったわけや。S15からS20、S35、S45というようにグレードアップしとるんよ。そもそもラフリーのシリーズは牽引用として開発されたトラクターなんで、引っ張る野砲や戦車が大型化してくるのに合わせてパワーを上げてグレードアップしていったわけ」
「なるほど、戦車も引っ張るんですか・・・。ガルパンでも戦車引っ張ってますね」
「うん、このガルパンのS45というのは、確か、重戦車のルノーB1bisってのが、それまでのS35じゃパワー不足で引っ張れないんで、さらに大馬力のエンジンに換えて足回りも強化して車体も大型化したやつなんやな。せやから、ラフリーの牽引トラクターの中では最大最強力の型になるね」
「だからガルパンではARL44も引っ張ってるわけですね」
「いや、それは無理やったんと違うかな。ルノーB1bisは32トンあって、これをギリギリ引っ張れた程度やからな・・・、ARL44は50トンぐらいじゃなかったかな、そんな重かったらS45もお手上げになるよ・・・。ガルパンはアニメやからね、史実に合わない無茶も平気でやらせとるわけやん・・・」
「でもガルパンに出たことで、S45もICMがキット化するかもしれませんよね」
「どうやろうねえ、ラフリーの同じ6輪やったら、まず基本形のS15から出す可能性が高いかな。グレードアップする度に車体のサイズとかも変えてるからな、バリエーションキットで色々出すのはたぶん不可能や。S20もS35も車体寸法が違うんで、それぞれ金型を起こして作らんとあかんのと違うかな・・・」
「そうなんですか・・・」

 するとBC自由学園チームのラフリーS45のプラモデルは、今後出てくる可能性は少ないのか、と思いました。

 

 N氏は、続いて私がタブレットに出した上図のもう一種のトラックにも目を輝かせました。見た途端に「ケグレスやな。ケグレス式ハーフトラックや」と言いました。

「すぐに分かるんですねえ」
「まあな、こいつはソミュア社のハーフトラックのMCGシリーズの一つで正式にはMCG4かな、いや違った、ガルパンのこいつはクレーン付きの牽引型やな、するとMCG5やな。たぶん」
「さっきケグレスとか言ってましたが・・・」
「ああ、それはケグレス方式のハーフトラックの一種やからね。ケグレスってのはフランス人の技術者の名前でね、確かアドルフ・ケグレスって言うの。ハーフトラックの発明者というか、この方式の車輌を初めて設計して特許を取ったの。この人は最初はロシアで独自の半装軌システムを開発しててね、それを付けたトラックをロシアでケグレストラックと呼んだわけ。で、ケグレスさんはそれから母国フランスに戻って、シトロエン社の技師になってね、そこでフランス陸軍向けのハーフトラックを設計したの。それをソミュア社が招聘して、ケグレスさんの特許技術を使用してMCGシリーズを開発してもらったわけやな・・・。ガルパンのこいつ、MCG5はそのシリーズの最終型にあたるんで、フランス軍の他にドイツ軍も使ってたはず。第二次大戦中に運用されとったからね・・・」
「・・・流石に詳しいですねえ・・・」
「まあね、これ、このMCG5はね、ずいぶん昔にキット作ったことあるんでな・・・」
「えっ、プラモデルがあるんですか!」
「いや、ガレージキットや。確かフランスのメーカーの品や。ええとな、デスキットやったかな」
「それ、今でも買えるんですか?」
「どうやろうねえ、昔はバウマンが扱ってて俺は梅田のレオで取り寄せて買ったもんやけどねえ、もう20年ぐらい前のことやでな・・・。今はどこにも無いのと違うかね・・・」
「ああ、入手困難、入手不可の品になってしまったんですか・・・」



 その時はガッカリしましたが、後で調べてみて、N氏が話した通りのデスキットというフランスのガレージキットメーカーにて販売されていることを知りました。その公式サイトでは通販も扱っているようなので、試しに問い合せメールも英文で送ってみましたが、三週間が経過しても返事を頂けていません。フランスのメーカーですから、英語で問い合わせたのがまずかったかな、フランス語で送るべきだったかな、と後悔しましたが、後の祭りです・・・。

 デスキットの公式サイトはこちら。ガルパンの劇中車にあたるMCG5は、フランス軍アイテムの項の品番35025に該当するようです。在庫の有無、購入の可否は現時点では分かりません。

 いずれにせよ、BC自由学園チームのトラック2種に関してはプラモデルでの再現は現時点では殆ど不可能であるという事が分かりました。ただ、N氏の詳しい説明をいただけたことにより、それぞれの概要が分かったのが救いと言えば救いです。

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(車輌目次表紙)継続高校 T34/76(フェイズエリカ仕様)

2023年01月09日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  ドラゴン (商品コードDR6584

  制作期間   2018年8月23日~9月22日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 完成です!!

  総評・備考
 第二次大戦中のソ連を代表するT34中戦車は、ガルパンにおいてもT34-76およびT34-85がアニメのプラウダ高校チームやコミック「フェイズエリカ」の継続高校チームの中心戦力として活躍する。T34-76の劇中車は、1942年から1943年にかけて生産された「ナット」と呼ばれる六角形状の新型砲塔を使用するタイプの1943年型に該当する。
 「ナット」の1943年型にはコマンダーキューボラ付きの仕様も存在し、今回製作したコミック「フェイズエリカ」の継続高校チームの隊長トウコの搭乗車はこの型式にて描かれる。車体の独特の塗装カラーもコミックのカラーページにて確認出来る。このタイプを再現出来る適応キットは、今回使用したドラゴンの品(下のキット一覧の8)のほか、同じドラゴンの品(下のキット一覧の9、10)、タミヤ製品(下のキット一覧の5)、ICMの製品(下のキット一覧の14)、マイクロスケールデザイン製品(下のキット一覧の12)等がある。いずれも組み立て自体は対して違わないので、お好みで選べば良い。
 なお、「フェイズエリカ」の作中車はフィンランド軍が継続戦争にて鹵獲して使用した改修型に該当し、フェンダー前後の端部が省かれる他、前照灯がカバー付き起倒式タイプに変更されているので、それらに合わせての改造が必須となる。いずれも簡単な工作で済むので、トライしてみては如何だろうか。

 

  公式および適応キット一覧(2023年1月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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ゆるキャン△の聖地を行く26 その2  身延山の日朝通り

2023年01月08日 | ゆるキャン△

 13時2分に「永谷屋」を辞して身延山に移動しました。13時8分に上図の総門をくぐって山内に進みました。原作コミック第13巻34ページ1コマ目のアングルです。

 

 そうして13時11分に上図の「武州屋」に着き、土産物とゆるキャンステッカーの新製品2種、大垣千明と各務原桜を購入しました。それが用事の全てだったので、すぐに出ました。これからの巡礼コースは、とにかく時間との戦いになるからでした。
 どういうコースかというと、大半は原作コミック第13巻にて各務原姉妹が桜巡りのドライブを楽しんだルートになり、一部に志摩リンがビーノで訪れた場所があり、さらに劇場版の視聴特典の第13.5巻に登場する場所が加わっていて、聖地スポットは全部で9ヶ所に及んで全体の移動距離が約15キロ余りと試算されました。これを13時台から16時台までの約3時間で回るという、超ハードなスケジュールでした。

 ですが、計画段階ではもう2ヶ所を追加していました。実際には予定より25分ほど遅れたために、この2ヶ所を次の機会に回すことになりました。

 

 そうして13時16分、その超ハードなスケジュールの巡礼コースの最初のポイント、上図の日朝通りに進みました。ここから山麓へ降りるまでは、原作コミック第13巻にて各務原姉妹が桜巡りのドライブを楽しんだルートを大体なぞります。

 

 まもなく原作コミック第13巻35ページ4コマ目の景色のなかに進みました。志摩坊や覚林坊や日朝堂などが右手に並ぶ辺りでした。

 

 日朝堂から願満稲荷神社にかけてのカーブに向かいました。事前の調査によってこの日朝通りの大部分に駐車スペースが無い事が分かっていたので、前後に他車が居ないのを確かめつつ、時々道端に寄せて一端停止し、景色をデジカメで撮るという繰り返しになりました。

 

 願満稲荷神社を囲むループの坂道の上、端場坊の付近から撮りました。原作コミック第13巻36ページ1コマ目のアングルで撮りたかったのですが、そこは分岐路にあたって停車は出来なかったので、少し進んでから停めて撮りました。

 

 左手の白壁の塀が端場坊のそれでした。再発進して少し進みました。

 

 日朝通りが端場坊の東で大きくカーブする手前の地点を通りました。上図中央右寄りに大きな枝垂桜が見えました。原作コミック第13巻36ページ3コマ目にて各務原なでしこが車窓から見上げて「ほおおーっ」と感心していた枝垂桜でした。

 

 この日朝通りの各所に桜や枝垂桜が点々とあることが分かりました。上図の蓮盛坊付近の右カーブは原作コミック第13巻では描写されていませんが、そこから登る直線路の左手に桜並木が認められました。原作コミック第13巻36ページ4コマ目で各務原姉妹のラシーンが下を通ったのも、その桜並木の辺りじゃないかと思います。  (続く)

 

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アンツィオ高校 ランチア1ZM装甲車 作ります!! その2

2023年01月07日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2ではエンジンや関連装置を組み立てます。御覧のようにカラー印刷なので塗装指示図も示されて綺麗に色分けされていて大変に分かり易いです。ドラゴンやタミヤ等のアジア系メーカーにも、こういう分かり易いカラーの組み立てガイドを作っていただきたいものです。

 

 ステップ2で組み立てるパーツ群です。 

 

 組み上がりました。

 

 ステップ3からステップ6までの四コマの工程でシャーシーを組み立ててエンジンなどを組み付けます。

 

 ステップ3です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ4です。ステップ2で組み立てた部品などをシャーシーに組み付けます。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ5ではエンジンを組み付けます。

 

 組み上がりました。パーツそれぞれのモールドが細かくてしっかりしているので、組み上がり時点の見栄えもなかなかのものです。精巧な模型を作っている感も楽しめて面白いです。

 

 ステップ6ではラジエターとみられる部品を取り付けます。

 

 組み上がりました。細部の繋ぎもピッタリとおさまりました。見事なキットです。

 

 色んな角度から見ても隙がありませんでした。それぞれのパーツがしっかりと組み合わさって一個の集合体を形成して外観もバッチリに仕上がっています。ドラゴンやトランぺッターやミニアートの製品に劣らぬ出来上がりです。むしろ国産メーカーのキットのほうが見劣りしてしまいそうな、一種の「勢い」というものが感じられます。  (続く)

 

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晩夏の京都御苑2 京都御苑情報館の展示模型 上

2023年01月06日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 中立売休憩所を出て、すぐ東に隣接する上図の京都御苑情報館へ行きました。この春に新たに設けられた施設三ヶ所のうちのメイン施設で、京都御苑の観光ガイダンス施設にあたります。この施設が出来るまでは、ガイダンスコーナーは中立売休憩所内にあったそうです。

 

 情報館の屋内はエントランスと主展示室に分かれます。上図は主展示室です。

 

 エントランスは副展示室を兼ねており、上図のように京都御苑の概要や歴史などを説明するパネルが並びます。以前は中立売休憩所内にあったものを移しているそうです。

 

 主展示室の中央には、京都御苑全体の現状の模型が展示されています。これも元は中立売休憩所内にあったそうで、情報館の新規オープンに際して各所を修正して、新たに出来た施設などの追加工作を行なったそうです。模型が大好きなモケジョの同好者の一番の目的が、この全体模型展示でした。

 こういう模型は私も大好きなのです。京都御苑の模型は今回初めて見るので、おお・・・、と声をあげつつ近寄り、食い入るように眺め始めました。

 

 先ほど出てきたばかりの中立売休憩所と、いま私たちが居る京都御苑情報館です。中立売休憩所は京都御苑の五ヶ所の休憩所のなかで最大の規模を持ち、主屋の北にお手洗いが続きます。京都御苑情報館は小さな小屋のように見えます。

 この模型は四季の花の位置も分かるように作られており、特に桜の木は開花期の状態で桃色に仕上げてあるので、どこに桜の木があるかが分かります。花見スポットを探すのにも役立ちます。

 

 なかなか見ごたえがあります。だだっ広い京都御苑は、歩き回っても規模や建物の位置関係がなかなか掴みにくいところがありますので、こういう全体模型は理解を助けてくれますし、飛行機に乗って空から見下ろして俯瞰している気分にもなれて楽しいです。上図は京都御所のエリアで、築地塀に囲まれた範囲は本来の皇室の住居空間として宮内庁の管轄になります。

 

 ぐるりと北へ回って、桂宮邸跡の範囲を見てみました。環境省の倉庫みたいな建物が西側に並びますが、邸宅跡と庭園はそのまま残されているようです。普段は非公開なので、中がどうなっているかは同行者も知らないとの事でした。
 ですが、この模型を見れば、少なくとも現状が分かります。御殿の建物は現在は二条城本丸に移築されているので、それをここにイメージすれば、かつての桂宮邸の景観がある程度理解出来ます。

 後で知ったのですが、桂宮邸跡は春に整備工事が完了して、以降は公開されているそうです。同行者もそのことは知らなかったようで、また行く予定が出来ました。

 

 これは京都迎賓館です。御所の西に位置し、普段でも一般公開されていますが、一度も入った事がありません。何度も入っている同行者の話によれば、政府の施設として来日した各国の賓客を接遇(おもてなし)する場所、もしくは内閣総理大臣や衆参両院の議長などが京都滞在時に使用できる場所、ということです。

 

 こちらは京都仙洞御所および大宮御所です。前者は退位後の上皇の御所、後者は上皇の后の御所にあたります。現在の上皇陛下夫妻が、もし東京でなく京都にお住まいになる場合はこちらに入られることになるのでしょうか。

 

 現在は仙洞御所は再建されておらず、現状の御常御殿の建築群は大宮御所のそれにあたります。ここも一般公開されていますが、私自身は一度も参観の機会を得ていません。

 

 こちらは、この春にも水戸の友人と訪れた旧九條邸跡の敷地です。庭園の大部分が勾玉池が占め、西側に九條家別邸の拾翠亭の建物があります。

 

 この旧九條邸跡の範囲は実際に行って、拾翠亭の一般公開時に入りましたから、こうして全体を俯瞰するとリアルに記憶がよみがえります。厳島神社も以前に参拝しましたが、その境内地が勾玉池の中島であることを改めて実感しました。現状では、北西から小さな石橋(高倉橋)を渡って厳島神社に至りますが、石橋は九條家が東京へ移って以降に架けられたものなので、かつての厳島神社は池の中島上に孤立していたことになります。  (続く)

 

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(車輌目次表紙)継続高校 T-26(フェイズエリカ仕様)

2023年01月05日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  イタレリ (商品コード359)

  制作期間   2018年7月21日~7月31日、9月27日~9月30日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 完成です!!

  総評・備考
 T-26は、第二次世界大戦前にソ連がライセンス生産し運用したヴィッカース 6トン系列の軽戦車である。1931年から1939年まで生産され、総生産数は12000輌に達して、当時の世界で最も多く生産された軽戦車となった。
 ガルパンのアニメにおいては、最終章第3章にて継続高校チームの所属車として登場するが、それ以前にコミック版「フェイズエリカ」にて同チームの戦力として登場し活躍している。実車が1931年から1939年まで生産されて多くのバリエーションが見られるのを反映してか、「フェイズエリカ」の作中車は1939年型車体に1933年型ベースの砲塔を載せた独自の仕様にて描かれる。アニメ最終章第3章登場の劇中車がフィンランド・パロラ博物館所蔵の実車の一種を忠実に描いているものとは対照的である。
 今回はその「フェイズエリカ」の作中車モデルを紹介した。アニメ最終章第3章の劇中車がフィンランド軍独自の改修仕様を再現して適応キットも無いのに対して、こちらは適応キットもイタレリ、ズベズダ、ホビーボスなどから幾つかが出ており選択肢が多い。作中車に似た形状のキットをお好みで選べば良いが、基本的には1933年型の砲塔を有するキットをベースにすると作りやすい。ガルパン独自の仕様も加わるので多少の改造などが必要となるが、組み立て自体は難しくはなく、改造や修正のいずれも簡単な作業で済む。

 

  公式および適応キット一覧(2023年1月現在) 黄帯が今回の使用キット  


目次へ

 

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ゆるキャン△の聖地を行く26 その1  身延の永谷屋

2023年01月04日 | ゆるキャン△

 2022年10月21日の12時49分、早川エリアの巡礼コースを完了して身延に戻り、駅前通りの上図のコンビニショップ「永谷屋」に立ち寄りました。ここから午後の巡礼コースである富士川街道・西郡路ルートをスタートしましたので、レポートもそれまでの早川編とは区別して、富士川街道・西郡路編として綴ります。

 

 この「永谷屋」には初めて訪れました。入ると上図の斉藤恵那のパネルが迎えてくれました。公式ではなくてファンの手作りらしいのですが、よく出来ています。豊郷小学校酬徳記念館のけいおんキャラクターパネルと同じような仕上がりで、一見しただけでは公式パネルかと思ってしまいそうです。ですが、パネルのどこにも公式のロゴが入っていませんから、ファン手製だと分かりました。

 斉藤恵那はアニメ劇中にてコンビニでのアルバイトをしています。そのコンビニのモデルは内船のニューヤマザキディリーストア南部内船店であることが知られていますが、現時点ではコラボの話を聞きません。そのためかどうか分かりませんが、こちらのコンビニショップを恵那のバイト先という設定で楽しんでいるファンが居るようです。

 

 お店のほうもノリノリであるらしく、店内には数多くのゆるキャン関連商品が並べられていました。山梨身延の代表的な銘菓の「みのぶまんじゅう」や「信玄桔梗餅」も既にゆるキャンパッケージ品が出回っており、後者は斉藤恵那デザインも出ています。

 

 この手のアニメブームにノリノリなお店には、必ず置いてあるキャラクターぬいぐるみ類もちゃんと並んでいます。ファンの寄贈攻勢をまともに受けているのか、色々なグッズが既にズラッと並んでいます。


 ゆるキャンブームに積極的に関与するお店というのは、身延エリアにおいてはセルバ身延店をはじめとして幾つか挙げられますが、ガルパン大洗のお店のようにファンからの寄贈品を数多く受け付けるお店というのはまだそんなに見かけません。身延山エリアで最もノリノリな「武州屋」でさえも、ゆるキャングッズ類は販売品が主で寄贈陳列品はあまり見かけません。

 

 なので、ここ「永谷屋」のような大洗の店舗タイプのお店は、個人的には初めて入った気がします。これに近い感じのお店としては伊豆高原の「広井酒店」が挙げられますが、寄贈陳列の多さはここ「永谷屋」がダントツだな、と感じました。

 

 そして、販売品のほうも豊富な種類がありました。もともとコンビニショップですから売場スペースが広くて相当数を展開出来る余地があったようです。セルバ身延店のゆるキャンコーナーとあまり変わらない売場面積がありますので、ほぼ同等のカテゴリー展開と陳列量を実現出来たようです。これはこのお店の強みだと思います。

 以前からネットやツイッター等でファンが訪れる聖地の一つに挙げられているので、私も行かなきゃならんと思って今回は立ち寄りましたが、それで正解でした。

 

 ゆるキャン関連商品のうちの高額品や限定品もしっかり販売していました。上図左上にある「なでしこリュック」は発売当時に瞬殺となって再販が図られたものの、他ではなかなか見かけない限定のような品です。私自身も発売時に買えず、再販時にも瞬殺で終わってしまい、サークルのアニメ部会の知人に譲って貰った経緯があります。

 そんなアイテムが、「永谷屋」では普通に売っていますね・・・。

 

 さらに驚いたのが、これまた人気殺到で瞬殺だった志摩リンのサイドバッグがあったことでした。私自身も最初の発売で買えなくて、その後の再販のチャンスでも逃してしまって、セルバ身延店へ買いに行っても売り切れで、その半年後の駿河屋の限定在庫品サービスセールでやっとこさ買えた記憶があるので、ここでこうして普通に売られているのを見ると、なにかちょっと複雑な心境になってしまうのでした。果報は寝て待て、とはよく言ったものです。

 

 見て行くうちに、店内の殆どの陳列棚がゆるキャン関連商品で占められているのが分かってきました。もう完全にゆるキャンショップじゃないか、身延への巡礼者の大半がここに立ち寄っているのではないかな、と思いました。
 私の入店時にも、他に三人ほど居たようですから、平日でも数人が来ているのだろうな、大洗のお店とあまり変わらないな、と思いました。

 

 冷蔵冷凍品のショーケースのサイドにも御覧の通り、ステッカーやマグネットが並んでいます。ちゃんと販売品ではない旨を伝えるメモも貼ってあります。お店の方もノリノリでブームに乗っかって楽しんでいる様子がうかがえます。ここまで乗っかっているというのは、ゆるキャンブームに関与してからの売上が飛躍的に上がったからでしょうか。

 

 レジカウンター内側の、バックヤードへの出入口とみられるドアにも、斉藤恵那の大きなシールが貼ってありました。先に見たパネルと同じタッチ、デザインの図柄なので、同じファンの方の手作り品であるのでしょう。

 「永谷屋」には売場の見学も含めて10分あまり滞在し、最後に土産物を三つとアイスクリームを購入して店員さんと少し話をして退出しました。  (続く)

 

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アンツィオ高校 ランチア1ZM装甲車 作ります!! その1

2023年01月03日 | ガルパン模型制作記

 私のガルパン車輌プラモデルの134作目は、第一次大戦中の古典車輌でした。上図にみえるアンツィオ高校チームの所属車、ランチア1ZM4輪装甲車です。トラックに装甲板を張回した形の装甲車の上に機関砲2丁を装備した砲塔が乗る形式の軍用車輌です。

 

 劇中車の登場はこのワンシーンのみです。手前に迷彩テントや円筒缶があるので車体の全容が見えません。右側面の三分の二ほどが見えるだけで、車輪のタイヤ部分も見えません。実車のタイヤは白色だったそうですが、ガルパンの劇中車も同じ色のタイヤであるかは、上掲のワンシーンからは確認出来ません。

 

 適応キットは、ラトビア共和国に本社がある新鋭のメーカー、CSM(コッパステートモデル)から最近に発売されています。CSMは第一次大戦期の軍用車両を積極的にキット化していることで知られます。

 

 最近の製品だけあって、パッケージも豪華です。箱絵の付く蓋は、上図の中身の段ボール封函箱を保護するカバーでしかなく、中身の段ボール封函箱は丁寧かつ頑丈な造りです。中身をきちんと保護して届ける、というメーカー側の意識すら感じられます。

 

 箱だけでなく、説明書および組み立てガイドも御覧のように立派です。表紙付きの冊子のような作りで、ピアノの教則本バイエルのような、中世風のお洒落な装丁冊子の雰囲気を漂わせています。紙も上質のものを用いています。プラモデルも立派な産業製品としてしっかり作る、という基本意識がほのみえます。

 

 さらに冊子の組み立てガイドはカラー印刷で、3D画像を用いて見やすいように色分けしてあります。ステップ毎に組み立てるパーツが青く示され、どのパーツをどのように組み付けるかが一目で分かります。こんな見やすい組み立てガイドは初めて見た気がします。

 

 中身のパーツも出来が良く、モールドの仕上がりも上々です。ミニアート製品のような精度で、ミニアートほどには細かく分割されないタイプですので、扱いやすいです。新興メーカーの情熱と心意気が感じられてまいります。

 

 ステップ1です。エンジンの組み立てから始まりますが、まずは上図を御覧下さい。大きな字でパーツ番号が振られ、組み立てるパーツの順番が丁寧に示され、パーツ自体は青く着彩されて他との組み合わせ状況も一目で分かるように配慮されています。こんな見事な組み立てガイドは他に事例を思いつきません。私自身が作ってきた数多くのメーカー製品のなかでは、世界最高レベルの綺麗な出来だと思います。

 

 パーツも御覧の通りの精巧な出来です。クリーニング処理が施されて事前洗浄の必要も無く、扱いやすく、組み合わせもきっちりとしていて、東欧メーカーの製品の飛躍的な向上振りがよく理解出来る素晴らしい事例のひとつです。日本のタミヤやファインモールドの製品と比べても全く遜色が無いどころか、技術そのものも上へ行っているのではないかと思えてまいります。

 

 さらっと組み上がります。このスピーディーさ、ストレスフリーの感覚には驚かされました。これ一つをとっても戦後の新興勢力たるバルト三国の湧きあがるような産業成長力の一端を垣間見せるかのようです。

 

 かつての東欧メーカー製品は、色々と雑な評価に甘んじてプラモデルの品質に関しても左右(とかく)の噂が絶えなかったものでしたが、ここ数年の質の向上振り、製品の精度の良さには目を見張るものがあり、従前の認識は劇的に一新されつつあります。世界最高級レベルの品質を実現したウクライナのミニアートの例を挙げるまでもなく、現在では東欧メーカー発の製品のほうが上質になってきている傾向が、今回のキットに触れてみて改めて実感出来ました。

 

 なので、今回のキットの扱い易さ、組み易さといったら、相当なものでありました。これがラトビア共和国のプラモデルなのか、と瞠目せざるを得ませんでした。

 

 組み上がりました。細かいパイプ部分も精巧に再現されていますが、組み立て自体はあっさりと楽に進むのが凄いなあ、と感心しました。こういうキットなら、毎日でも作れるな、と思いました。  (続く)

 

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晩夏の京都御苑1 近衛邸跡休憩所と中立売休憩所

2023年01月02日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 2022年9月22日、暑さが一段落してきた頃に、同行者の提案で京都御苑に行きました。この春に幾つかの新たな施設がオープンしたので、それらを見に行きたい、というのが提案の理由でした。

 

 その新たな施設とは、一ヶ所ではなくて三ヶ所にわたります。同時に三ヶ所もオープンしたのだそうです。京都御苑は環境省管轄の国民公園ですから、新たな三ヶ所の施設も環境省による設置であるわけです。どういう施設なのだろうか、と私も興味が湧いてきましたので、同行者についていくことにしました。地下鉄烏丸線の今出川駅で降りて外に出て、上図の乾御門から入りました。

 

 同行者の計画したコース案は、新設の施設三ヶ所を含めた京都御苑内の六ヶ所の環境省管轄の施設を回る、というものでした。京都御苑内の六ヶ所の環境省管轄の施設というのは、五ヶ所の休憩所と情報館を指しますが、そのうちの二ヶ所の休憩所と情報館がこの2022年春にオープンしています。

 

 まずは新設の休憩所の一ヶ所目、近衛邸跡休憩所へ向かいました。御苑の北西隅の近衛邸跡に位置し、入り口にある上図の標識には、「SASAYA IORI」とありました。近衛邸跡休憩所の施設名なのかなと思っていると、同行者が「水族館の近くの「笹屋伊織」の支店がここに出来たんですよ」と教えてくれました。

 江戸期創業の京菓子の老舗「笹屋伊織」の名は聞いた事があり、その代表銘菓であるどら焼きも二度ほど食べたことがありますので、ああそうなのか、と言いました。

 

 つまりは近衛邸休憩所のメインテナントとして「笹屋伊織」が入居し、販売コーナー及びカフェスペースを運営提供している、ということのようです。

 

 なるほど、カフェスペースっぽい外観ですね。入口の大きな白い暖簾に浮かぶ「笹屋伊織」の笹の字が鮮やかでした。

 

 無料休憩所ではないので、入り口から中をうかがうにとどめました。御覧の通り、販売コーナーがあり、奥にカフェスペースがあります。和ティストの有料休憩所、といった雰囲気ですが、海外からの観光客にウケそうです。同行者は「こんなお洒落な感じによく造りましたねー、環境省も」と感心していました。

 

 続いて西側の中立売御門に近い上図の中立売休憩所に行きました。京都御苑内の五ヶ所の休憩所のなかで最大の規模を有する無料休憩所で、カフェスペースと売店を伴い、京都御苑内唯一の観光駐車場に隣接することもあって、観光客に最もよく知られて人気があります。
 コロナ対策のため、長らく閉鎖されていましたが、今回は久々に営業していました。

 

 休憩所の外に並ぶ自販機で、景観配慮のデザインになっています。まだ暑いなかを、広い御苑の北から南へと歩く事になるので、同行者が「ここで買っておきましょう」と飲料水を2つ買いました。

 

 中立売休憩所の屋内です。手前が無料休憩所エリア、右手が売店、奥がカフェスペースです。2019年オープンですからまだ真新しいです。

 

 同行者は売店コーナーをしばらく見て、土産に菓子詰を買っていました。

 

 無料休憩所で数分ほど休んで、自販機で買ったばかりの飲料水を飲みつつ、同行者の京都御苑休憩所についての簡単な説明を聞きました。京都御苑には、その北隣の大学に通っていた学生時代からしょっちゅう訪れて散策や御所の研究取材をしていただけあって、何でも知っているのでした。  (続く)

 

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