13時24分、日朝通りの清正公堂の脇を通りました。上図の奥のカーブを左に曲がると桜並木がありますが、原作コミック第13巻36ページ、37ページには描写がありません。
さらに進んで左手に朝日之祖師堂が見えてきた辺りの上図のアングルが、原作コミック第13巻37ページ1コマ目のそれでした。その後の各務原姉妹は身延山内より麓の国道52号線に降りて鰍沢地区まで移動しており、原作コミック第13巻にて身延山内の日朝通りのルートが描写されるのはここまでになります。
続いて、立ち寄りたい史跡が一ヶ所ありました。朝日之祖師堂から更に進んで山神社の分岐で右に進んで細い道に入り、集落の中を抜けて道の行き止まりの上図の波木井城跡石碑の場所まで行きました。
行き止まり地点は車一台やっと通れるスペースしかなく、苦労して車を転回させて停めました。石碑の脇に史跡案内板があるので、降りて近寄りました。時計をみたら13時30分でした。
史跡案内板です。地元の有力御家人南部氏の二代目南部実光の弟にして、身延山の日蓮に帰依して実質上の開基大檀乙となり、のち出家して法寂院日圓と号した、波木井郷の南部三郎実長の居城がここにあったのでした。身延山の菩提梯の下横にまつられる銅像がその実長の姿であることは、ゆるキャン巡礼者の多くは御存知でしょう。また、ゆるキャンの聖地の一つになった道の駅なんぶにある、騎馬武者の銅像の南部師行は、実長の外孫にあたります。
案内板の地図に城跡の範囲が示されており、案内板のある場所は城跡の北東隅にあたることが分かりました。城跡は中世の波木井郷のやや北寄りに位置し、身延山の東を護る要所でもありました。身延山一帯をも含む波木井郷の南限が現在の波木井川流域にあたるので、中世戦国期の波木井郷がいかに広かったかが分かります。
波木井城跡を出て集落の中を南へ下り、坂八幡神社の付近で国道52号線に合流し、それからは北へ進みました。そうして13時41分に上沢地区の上図の川窪書店に着きました。店先の国道52号線は幅が広くなっていて、店側に路側帯のようなスペースがありますので、そこに車を停めました。直後、書店にて聞くと、そこで停めてオーケーですよ、との事でした。
川窪書店は、志摩リンのバイト先の本屋に擬せられて巡礼者の立ち寄りスポットにもなっています。お店の北側の駐車場の脇には上図の志摩リンデザインの自販機が置かれ、これ目当てに訪れるファンが後を絶ちません。
自販機の側面にラッピングされる志摩リンは、ちゃんと本屋アルバイトの服装になっています。自販機も設置されたばかりのようで、まだ真新しいピカピカの状態でした。
側面は左右とも同じデザインです。ということは裏にも、と回って見ましたが裏面まではラッピングされていませんでした。とりあえず記念にコーヒーを買い、川窪書店にも入って店員さんとアニメ等の話をして、クリアファイル等を購入しました。 (続く)