気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

アンツィオ高校 ランチア1ZM装甲車 作ります!! その1

2023年01月03日 | ガルパン模型制作記

 私のガルパン車輌プラモデルの134作目は、第一次大戦中の古典車輌でした。上図にみえるアンツィオ高校チームの所属車、ランチア1ZM4輪装甲車です。トラックに装甲板を張回した形の装甲車の上に機関砲2丁を装備した砲塔が乗る形式の軍用車輌です。

 

 劇中車の登場はこのワンシーンのみです。手前に迷彩テントや円筒缶があるので車体の全容が見えません。右側面の三分の二ほどが見えるだけで、車輪のタイヤ部分も見えません。実車のタイヤは白色だったそうですが、ガルパンの劇中車も同じ色のタイヤであるかは、上掲のワンシーンからは確認出来ません。

 

 適応キットは、ラトビア共和国に本社がある新鋭のメーカー、CSM(コッパステートモデル)から最近に発売されています。CSMは第一次大戦期の軍用車両を積極的にキット化していることで知られます。

 

 最近の製品だけあって、パッケージも豪華です。箱絵の付く蓋は、上図の中身の段ボール封函箱を保護するカバーでしかなく、中身の段ボール封函箱は丁寧かつ頑丈な造りです。中身をきちんと保護して届ける、というメーカー側の意識すら感じられます。

 

 箱だけでなく、説明書および組み立てガイドも御覧のように立派です。表紙付きの冊子のような作りで、ピアノの教則本バイエルのような、中世風のお洒落な装丁冊子の雰囲気を漂わせています。紙も上質のものを用いています。プラモデルも立派な産業製品としてしっかり作る、という基本意識がほのみえます。

 

 さらに冊子の組み立てガイドはカラー印刷で、3D画像を用いて見やすいように色分けしてあります。ステップ毎に組み立てるパーツが青く示され、どのパーツをどのように組み付けるかが一目で分かります。こんな見やすい組み立てガイドは初めて見た気がします。

 

 中身のパーツも出来が良く、モールドの仕上がりも上々です。ミニアート製品のような精度で、ミニアートほどには細かく分割されないタイプですので、扱いやすいです。新興メーカーの情熱と心意気が感じられてまいります。

 

 ステップ1です。エンジンの組み立てから始まりますが、まずは上図を御覧下さい。大きな字でパーツ番号が振られ、組み立てるパーツの順番が丁寧に示され、パーツ自体は青く着彩されて他との組み合わせ状況も一目で分かるように配慮されています。こんな見事な組み立てガイドは他に事例を思いつきません。私自身が作ってきた数多くのメーカー製品のなかでは、世界最高レベルの綺麗な出来だと思います。

 

 パーツも御覧の通りの精巧な出来です。クリーニング処理が施されて事前洗浄の必要も無く、扱いやすく、組み合わせもきっちりとしていて、東欧メーカーの製品の飛躍的な向上振りがよく理解出来る素晴らしい事例のひとつです。日本のタミヤやファインモールドの製品と比べても全く遜色が無いどころか、技術そのものも上へ行っているのではないかと思えてまいります。

 

 さらっと組み上がります。このスピーディーさ、ストレスフリーの感覚には驚かされました。これ一つをとっても戦後の新興勢力たるバルト三国の湧きあがるような産業成長力の一端を垣間見せるかのようです。

 

 かつての東欧メーカー製品は、色々と雑な評価に甘んじてプラモデルの品質に関しても左右(とかく)の噂が絶えなかったものでしたが、ここ数年の質の向上振り、製品の精度の良さには目を見張るものがあり、従前の認識は劇的に一新されつつあります。世界最高級レベルの品質を実現したウクライナのミニアートの例を挙げるまでもなく、現在では東欧メーカー発の製品のほうが上質になってきている傾向が、今回のキットに触れてみて改めて実感出来ました。

 

 なので、今回のキットの扱い易さ、組み易さといったら、相当なものでありました。これがラトビア共和国のプラモデルなのか、と瞠目せざるを得ませんでした。

 

 組み上がりました。細かいパイプ部分も精巧に再現されていますが、組み立て自体はあっさりと楽に進むのが凄いなあ、と感心しました。こういうキットなら、毎日でも作れるな、と思いました。  (続く)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする