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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

晩夏の京都御苑3 京都御苑情報館の展示模型 下

2023年01月11日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 京都御苑情報館の展示模型の続きです。上図は閑院宮邸跡の範囲です。閑院宮邸跡の建物群と環境省京都御苑管理事務所の建物が並びます。以前に一度見学しましたが、その状態で模型化されていますので、見てきた全てが鮮やかに思い出されました。

 

 旧九條邸跡の北、閑院宮邸跡の北東に位置する宗像神社の境内地です。この神社にも以前行きましたが、その東隣に堺町休憩所があるのは知りませんでした。そのことを言うと、同行者は「今日そこにも行きますからね」と答えてきました。京都御苑に五ヶ所ある休憩所のうち、最も簡素な無料休憩所であるそうです。

 

 白雲神社の境内地です。小ぢんまりしていますが、この一帯がかつては西園寺家の邸宅跡であり、その邸内鎮守社であった関係でここに残されたといいます。神社本殿内にはかつて北山鹿苑寺の前身であった西園寺の妙音堂の本尊であった弁才天像が祀られており、いまなお神仏混交の形態を保っています。

 

 禁門の変の舞台となった蛤御門と、その北に細長く伸びる中立売駐車場です。京都御苑の見学者用駐車場はほかに清和院御門横の清和院駐車場がありますが、そちらは門外の苑地外に位置しますので、御苑内に駐車場があるのは中立売のみです。清和院駐車場は乗用車専用ですが、こちらの中立売駐車場はバスも出入りし、バイクや自転車を停められる駐輪場も備えています。国の催事や来賓入苑の際には専用駐車場となって宮内庁や皇宮警察による規制がかけられる場合もあるそうです。

 

 中立売駐車場から東に視線を移すと京都御所の範囲になります。上図左の清所門が参観の出入口になります。京都御所は天皇家の居宅であって皇室財産に該当しますから、特例として文化財保護法の対象外になり、宮内庁が保護管理も含めた諸業務を管轄します。
 京都御苑は環境省の管轄ですが、京都御所と東南の京都大宮御所はともに宮内省の管轄となります。だからその周囲を定期的に皇宮警察のパトカーが巡回しています。

 

 京都御所の南側からのアングルです。建礼門は正門にあたり、天皇皇后両陛下および海外からの国賓のみが出入り出来ます。

 

 京都御所の東南の京都大宮御所です。通常、天皇家は京都滞在中はここを行在所としてお成りになられますが、以前に上皇陛下夫妻が京都入りされた際には耐震工事中であったため、京都迎賓館のほうへ入られたそうです。

 

 その京都迎賓館です。平成17年に開館して以来、多くの海外国賓や首脳を迎えています。普段は一般公開されていますが、私は一度も行ったことが無いので、同行者に「一度は見ておいたほうがいいですよ」と何度か言われました。ですが、迎賓館だけあって警戒監視が厳重で、チケットを買うのにも職員監視のなかで行なうらしいので、どうも行く気がしません・・・。

 

 改めて京都御所の範囲を見ました。同行者もこの範囲が好きであるそうで、模型好きのモケジョらしく、双眼鏡で細かく見て建物の名前をいちいち口に出しつつ、楽しそうに観察していました。いわゆる京都御所マニアの一人で、これらの建物の一つ一つの名称を全部諳んじていますから、見事なものです。私なんぞは、建物の区別も全然つきません。

 

 京都御所の私的空間の主要部にあたる御常御殿と付属の建築群です。通常の一般参観の順路は御常御殿の南側まで回りますから、私も一度そのルートを回りましたが、とにかく御常御殿の大きさが印象に残っています。

 

 こちらは公的空間の要として催事や諸儀式を執り行う場である、正殿の紫宸殿とその付属建築群です。上図左端の門が承明門、そこから右へ視線を移すと紫宸殿があり、その西側奥に清涼殿が並び、その西に車寄や諸大夫の間などが並びます。普段の一般参観のコースもこの周囲を回るので、日本の古式ゆかしき宮殿の姿が見られると海外観光客にも人気があるそうです。

 

 京都御所の北側を占める、皇后の私的空間である皇后宮常御殿とその付属建築群です。源氏物語絵巻を思わせる藤壺、若宮の名がつく建物も並びます。同行者が「出来たらここに住みたいですよ」と何度も言いますが、絶対に無理というものです。どこかの山奥に広い土地を買って同規模で同じ建築群を再現して住むしかありませんが、そんな金は絶対にありません・・・。

 

 以上、京都御苑の全体模型でした。私も同行者も模型が大好きで、毎日のように共にプラモデルをいじっていますから、こういう模型があると一時間ぐらいは張りついて熱心に眺めて楽しんでしまいます。この種の展示模型としては精巧に出来ていますので、見応えも充分です。

 個人的には、京都観光で模型を見るなら、ここの京都御苑模型、と京都アスニーの平安京模型の二つを双璧として挙げます。絶対に見て損はありませんのでおすすめです。  (続く)

 

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